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イーストウッドが馬&ニワトリとの共演を語る『クライ・マッチョ』特別映像

 半世紀以上にわたり一線で活躍を続ける名優にして、『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度のアカデミー賞に輝くクリント・イーストウッドが、監督と主演を兼任する新作映画『クライ・マッチョ』(1月14日公開)より、イーストウッドが本作で“共演”した馬やニワトリについて語っている特別映像が到着した。

映画『クライ・マッチョ』(1月14日公開) (C)2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

映画『クライ・マッチョ』(1月14日公開) (C)2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

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 クリント・イーストウッドが演じるのは、かつてロデオ界のスターだったマイク・マイロ。落馬の事故以来、数々の試練を乗り越えながら、今は孤独に独りで暮らしている。ある日、元雇い主から別れた妻に引き取られている十代の息子ラフォ(エドゥアルド・ミネット)をメキシコから連れ戻してくれと依頼される。犯罪スレスレの誘拐の仕事だが、元雇い主に恩義があるマイクは引き受ける。

 男遊びに夢中な母に愛想をつかし、“マッチョ”と名づけた闘鶏用のニワトリとストリートで生きる少年ラフォを見つけ出したマイク。もはや若くないマイクと家族の愛を知らない少年ラフォ、ふたりは米国境への旅を始める。

 特別映像は、劇中に登場する馬の姿から始まる。イーストウッドは、「カウボーイとは牛と働く人のことだ」と語り、人気を決定づけた『ローハイド』(1959年から1965年にかけて米CBSで制作・放送されたドラマ)では6年間馬に乗り続けていたと語る。

 今回、落ちぶれた元ロデオスターを演じたイーストウッドは、数年ぶりにあぶみに脚を置いた瞬間に乗馬の感覚が戻ったという。相棒となる少年ラフォ役に大抜てきされたエドゥアルド・ミネットは乗馬が初めてだった。

 製作のティム・ムーアは、「馬を手懐けるだけではなく、ラフォが大人になる手助けをする」と、馬との心の交流を通して少年を成長に導いていくのだと作品に込められたテーマに言及する。マイクがラフォの前で荒馬を手懐けるシーンでは、「どうやったの?」と問いかける少年に、マイクは「一緒にやった、お前と二人で」と優しく声をかける。

 撮影に臨んだスタント担当のボブ・ブラウンが「暴れていた馬もクリントに頭を撫でられると落ち着きを取り戻し、文字通り頭を垂れたんだ」と証言する。ティ・ムーアが、「クリントは動物が大好きで馬への思いやりが見てわかる」と続けると、馬を優しくなで、ペットの相談をされるマイクの姿が次々と紹介されていく。

 さらに本作で重要な役割を果たすのは、親の愛を知らない孤独な少年ラフォの相棒で“マッチョ”と名づけた闘鶏用のニワトリだ。イーストウッドは、「少年は雄鶏が勝てるようにマッチョという名前を付けた。雄鶏はこの映画の中でとても重要なキャラクターなんだ」と説明する。実はこのニワトリは11羽用意され、それぞれに得意な演技を披露している。「雄鶏によって行動が違う。手を出すと、その手の上に飛び乗る者もいれば、もう片方の手に乗る者もいる。こちらが望めば、攻撃をする雄鶏もいる。見ごたえがあったよ」と、場面に応じて起用されたニワトリたちの演技を楽しんでいたよう。

 「路上で生き延びるためには、マッチョでないといけないと思っている。彼はそういう人間なんだ」というティム・ムーアの言葉の通り、ラフォは強くなければ生きていけないと考えている。この後、落ちぶれた元ロデオマンのマイクと親の愛を知らない孤独な少年ラフォはアメリカ国境へと旅をすることに。

 歳の差を超えて固い友情で結ばれ、ともに成長していく2人には、どんな未来が待っているのか。40年前から検討されていた原作の映画化に、イーストウッドが「今こそ撮るべき作品」だと満を持して向き合った本作。

 イーストウッドと同年代、精力的に映画を撮り続けている山田洋次監督は、試写を鑑賞して、「『もっと老けろ、背を曲げてヨロヨロ歩け!』と叱りつける凛々しい監督と、穏やかに従う老俳優の姿が目に浮かぶ。両方ともクリント・イーストウッドだ。」と、91歳にして現役を続けるイーストウッドにリスペクトを込めたコメントを寄せている。

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