2021年9月6日、88歳で逝ったフランスの国民的大スター、ジャン=ポール・ベルモンドさん。ジャン=リュック・ゴダール監督と組み、その鮮烈な存在感でヌーヴェル・ヴァーグを世界に知らしめた『勝手にしやがれ』、そしてヌーヴェル・ヴァーグの最高到達点『気狂(ちが)いピエロ』。この2作が、ベルモンドさんへの哀悼を込めて来年(22年)4月15日より同時公開されることが決定した。
劇場で観られるのは、20年に公開60周年を記念して作られた『勝手にしやがれ』4Kレストア版(日本初公開)と、07年のレストアで明快な色彩が蘇った『気狂いピエロ』2Kレストア版。
28歳のジャン=リュック・ゴダール、26歳のジャン=ポール・ベルモンド、20歳のジーン・セバーグが、映画に革命を起こした『勝手にしやがれ』。クエンティン・タランティーノ、トニー・スコット、リチャード・リンクレイター、ラース・フォン・トリアー、テレンス・マリック、ウディ・アレン、ウォン・カーウァイ…全世代の映画人に圧倒的な影響を及ぼし続けるヌーヴェル・ヴァーグ不滅の金字塔だ。4Kレストア版は、可能な限りの素材と技術を結集して制作。使用された2種類のフィルムの特性を考慮し、オリジナルネガから徹底的なレストアが行われた。色味は撮影の故ラウル・クタールが監修した09年のレストア版を模範とし、サウンドもオリジナルネガから起こして“決定版”を作り上げた。
一方、『気狂いピエロ』は、35歳のゴダールが、長編10作目で生み出したヌーヴェル・ヴァーグの最高傑作。自由! 挑発! 疾走! 目くるめく引用と色彩の氾濫、そして饒舌なポエジーと息苦しいほどのロマンチスム。『勝手にしやがれ』以来の盟友である撮影のラウル・クタール、ゴダールのミューズでありながらゴダールと離婚したばかりのアンナ・カリーナ、『勝手にしやがれ』で大スターになり、この映画でゴダールと決別することになるベルモンド。各自がキャリアの臨界点で燃焼しつくした奇跡的作品だ。
実は、公開当時のマスターポジは消失、インターネガも劣化のため1990年に廃棄されていた。今回上映される2007年2Kレストア版は、撮影ネガをデジタル化して新たなマスターネガを作成、サウンドの磁気素材も紛失していたので、当時のプリントから新たな音ネガを復元、鮮やかな色と音を可能な限り蘇らせたもの。
今回の上映のために新たなメインビジュアルが作成された。『勝手にしやがれ』は、マルセイユからパリに逃走してきた男(ジャン=ポール・ベルモンド)が、かつて一夜を共にした女(ジーン・セバーグ)にシャンゼリゼで遭遇して談笑する有名なシーン。セバーグのへラルド・トリビューン紙のロゴが入ったサマーニットも映画を象徴するアイテムだ。
『気狂いピエロ』は、パリから南仏に逃れてきた男(ジャン=ポール・ベルモンド)と女(アンナ・カリーナ)。本を読み小説を書いて、ロビンソン・クルーソーばりの生活に満足げな男と、すこしもてあましている女。波乱の予兆はありつつも穏やかな二人の愛の時間を象徴するシーンが採用された。
■『勝手にしやがれ』(2020年4Kレストア版)
自動車泥棒でマルセイユからパリへの逃走中警官を殺した男。かつて南仏でベッドを共にした新聞記者志望のアメリカ人留学生のアパートへ転がり込む。金を調達し二人でイタリアへ逃れようとする男と夢をかなえようとする女の行く末は…。
■『気狂いピエロ』(2007年2Kレストア版)
パリで金持ちの妻との生活に辟易している男。偶然ベビーシッターにやって来たかつての恋人。彼女を家に送り一夜を共にするも、翌朝男の死体が転がっていた。事情の分からぬまま、彼女の兄がいるという南仏に向かう。ところがある日彼女が姿を消してしまう…。
劇場で観られるのは、20年に公開60周年を記念して作られた『勝手にしやがれ』4Kレストア版(日本初公開)と、07年のレストアで明快な色彩が蘇った『気狂いピエロ』2Kレストア版。
一方、『気狂いピエロ』は、35歳のゴダールが、長編10作目で生み出したヌーヴェル・ヴァーグの最高傑作。自由! 挑発! 疾走! 目くるめく引用と色彩の氾濫、そして饒舌なポエジーと息苦しいほどのロマンチスム。『勝手にしやがれ』以来の盟友である撮影のラウル・クタール、ゴダールのミューズでありながらゴダールと離婚したばかりのアンナ・カリーナ、『勝手にしやがれ』で大スターになり、この映画でゴダールと決別することになるベルモンド。各自がキャリアの臨界点で燃焼しつくした奇跡的作品だ。
実は、公開当時のマスターポジは消失、インターネガも劣化のため1990年に廃棄されていた。今回上映される2007年2Kレストア版は、撮影ネガをデジタル化して新たなマスターネガを作成、サウンドの磁気素材も紛失していたので、当時のプリントから新たな音ネガを復元、鮮やかな色と音を可能な限り蘇らせたもの。
今回の上映のために新たなメインビジュアルが作成された。『勝手にしやがれ』は、マルセイユからパリに逃走してきた男(ジャン=ポール・ベルモンド)が、かつて一夜を共にした女(ジーン・セバーグ)にシャンゼリゼで遭遇して談笑する有名なシーン。セバーグのへラルド・トリビューン紙のロゴが入ったサマーニットも映画を象徴するアイテムだ。
『気狂いピエロ』は、パリから南仏に逃れてきた男(ジャン=ポール・ベルモンド)と女(アンナ・カリーナ)。本を読み小説を書いて、ロビンソン・クルーソーばりの生活に満足げな男と、すこしもてあましている女。波乱の予兆はありつつも穏やかな二人の愛の時間を象徴するシーンが採用された。
■『勝手にしやがれ』(2020年4Kレストア版)
自動車泥棒でマルセイユからパリへの逃走中警官を殺した男。かつて南仏でベッドを共にした新聞記者志望のアメリカ人留学生のアパートへ転がり込む。金を調達し二人でイタリアへ逃れようとする男と夢をかなえようとする女の行く末は…。
■『気狂いピエロ』(2007年2Kレストア版)
パリで金持ちの妻との生活に辟易している男。偶然ベビーシッターにやって来たかつての恋人。彼女を家に送り一夜を共にするも、翌朝男の死体が転がっていた。事情の分からぬまま、彼女の兄がいるという南仏に向かう。ところがある日彼女が姿を消してしまう…。
2021/12/15