ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

駿河太郎、談志さん役で落語にも挑戦「賛否両論は覚悟」 篠田麻里子は則子夫人にあこがれ

 俳優・駿河太郎が主演する、BS日テレの新春ドラマ『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』が、立川談志さんの誕生日となる来年1月2日午後7時〜8時54分に放送される。

『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する(左から)篠田麻里子、駿河太郎 (C)BS日テレ

『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する(左から)篠田麻里子、駿河太郎 (C)BS日テレ

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 日本テレビの人気長寿番組『笑点』の創成期を描く『BS笑点ドラマシリーズ』の最新作で、第1弾「桂歌丸」(2017年10月)、第2弾「五代目 三遊亭円楽」(19年1月)、第3弾「初代 林家木久蔵」(20年1月)に続き、今作は談志さんを主人公としたストーリーだ。

 桂歌丸や林家喜久蔵らを見出し、三遊亭円楽と切磋琢磨しながら『笑点』の原型を作り上げながら、自ら降板する形で番組から去った“孤高の天才”談志さん。その破天荒な生き様とともに、則子夫人との心温まるエピソードを織り交ぜ、飽くなき笑いへの愛をつづる。

 駿河は、4度目となる談志さん役で、今回メインストーリーとなることに「賛否両論が出るであろうというのは初めから覚悟していた」と言いながら、あらためて「男からするとすごくかっこいい」と魅了され、劇中では落語にも挑戦する。また、妻・則子役でシリーズ初出演する篠田麻里子は「則子さんみたいな女性ってすてき」と、天才を支えた妻へあこがれを明かす。このほど、2人が取材に応じ、作品の見どころを語った。

『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ

『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ

写真ページを見る

■談志さん役・駿河太郎「やめとけと言うた(笑)」 台本が秀逸で出演を決意

――談志師匠がメインの物語になると聞いたときの感想は?
【駿河】 (話を聞いて)やめとけと言うたんですよ(笑)。これまでに(桂)歌丸さんの話、(林家)木久蔵さんの話、(三遊亭)円楽さんの話と3つ続いて、円楽さんとの話では、談志さんと円楽さんの友情の物語みたいなのがあって、これやべえなと、裏返しになる可能性があるぞって薄々感じていたので、プロデューサー陣には「談志さんってすごい方だし、やっぱり信者も多いし、やっぱり談志さんがメインのドラマにはしない方がいいと思いますよ」と話していたんです。
 そうは思っていたんですけど、台本がすごくよかったんです。今回はコロナ禍ということもあって、いろいろとアイデアを詰め込んでくれたんですけど、それがうまいことはまって、師匠との師弟愛みたいなところも、まわりの人間との兼ね合いや、奥さんとの絡みとか、すべてがうまい具合に収まっていて、「やらなしゃあない」と思いました(笑)。

【篠田】 そういう流れがあったとは(笑)。(世代的に)私は談志さんの表面的なイメージしかわからなかったので、台本を読んで、談志さんのプライベートの部分とか、奥さんとの普段の姿とか、人間っぽい部分がおもしろくて、(台本を)一気読みしちゃいました。知らないことがすごく多くて、談志さんってこういう方だったんだと、台本を読んで今までのイメージが一気に変わりましたね。

――見どころとなるシーンは?
【篠田】 (談志と則子が)一緒のお布団で「死んだら、どうする?」って言うシーンがあるんですけど、あそこでのんちゃん(則子)の回答はすごいなと思いましたね。

【駿河】 ちょっといいよね、あれ。のんくん(則子)も談志さんのことがちゃんと好きやったんやなというのがわかるんですね。

【篠田】 だからこそ、談志さんがのんちゃんを好きになったんだろうなと感じましたね。

【駿河】 僕はやっぱり師弟愛かな。どこと言われると難しいんですけど、実際に(柳家)小さん師匠と談志さんには、まわりには分からない師弟愛があったところをちゃんと今回の台本では描いてくれているから、なぜ談志さんが落語協会を出たのかも、すごく腑(ふ)に落ちる描き方をしていただいて、ちょっと楽しみにしておいてほしいなと思います。

『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する篠田麻里子(C)BS日テレ

『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する篠田麻里子(C)BS日テレ

写真ページを見る

■談志さん&則子夫人の“ほんわか”夫婦生活 篠田麻里子「もし男性だったら…」

――談志師匠と則子夫人の関係について、感じたところは?
【駿河】 たぶん談志さんってすごくシャイな方で。外では気を張ってヤーヤー言って、世間のイメージはそういう感じだと思うんですけど、のんくんといる時だけ、自分には考えつかない行動をしたり、考えられないリアクションをしてくれたりというのがおもしろくて、家では静かやったんじゃないかなと。家ではワーッとしゃべらずに、のんくんの話を聞いている人だったんじゃないかなと想像して。だから、外ではうるさいけど、家に帰ったら聞き手にまわるという関係性なのかなと思います。

【篠田】 (則子は)落語に興味がないわけじゃないと思うんですけど、知らないって言うのは、その方がうまくいくからなのかなと。逆にも知らないぐらいの方が良い関係性が持てるんじゃないかなと。そういった夫婦の差があるからこそ、すごい癒されるし、楽しい関係でいられたのかなと思いました。のんちゃんは天然というより一生懸命という感じで…。

【駿河】 素直なんですよね。

【篠田】 だから、言われたことに一個一個反応して、素直に受けるというところを気をつけました。

――あらためて、実在する人物を演じることの難しさや楽しさは?
【駿河】 もう難しさしかないんですけど(笑)。賛否両論が出るであろうというのは初めから覚悟していて。ただ、年1回ずつですけど3年間談志さんをちょっとずつやってきたのを思い出しながら演じました。
 楽しい部分もあるんですが、ものまねになっちゃっても嫌やなと思う部分もあるし、ものまねをしようと思っても、できないのが談志さんだし。特に落語の部分に関しては、談志師匠の落語は本当に談志師匠にしかできないんですよね。だから、そこは稽古をつけていただいている師匠とも相談しながら、“らしさ”をどうやったら出せるかというよりも、談志さんがやってきた落語の“すごみ”みたいなものを出せればと思います。それは完成を楽しみにしていただくしかないですかね。

【篠田】 大変そうだなと思います(笑)。私も私なりに談志さん一生懸命支えようとしている則子さんを演じて、則子さんみたいな女性ってすてきだなと思うので、演じられるのはすごく楽しいなと思います。

【駿河】 めちゃくちゃキュートだもんね?

【篠田】 すごくかわいらしくて、私がもし男性だったら、則子さんみたいな奥さんだったら癒されるなと思うぐらい(笑)。

■落語に挑戦した駿河太郎「すごくかっこいい」 篠田麻里子「すべてが魅力的」

――駿河さんはドラマで談志さんの落語も演じられますが、生でご覧になったことは? 
【駿河】 談志師匠の高座は生では見たことがありません。今回、お話をいただいて、映像資料をいろいろ見させていただいた結果、やるのは無理だと判断しました(笑)。
 今回のお話では、通しではないですが、五席やらせていただきます。稽古をすればするほど、自分のできなさに気づき、もちろんすぐにできるもんではないと分かってはいるんですけど、談志さんをやる以上はそれっぽく見せないといけないので、そこがやっぱり難しい。談志さんは口調がめちゃくちゃ速いんで、あの速さでようしゃべれているなと(笑)。特に真打になりたてぐらいの談志さんの落語なんて、聞いていると本当に速いですからね。(通しでやってみたい?)それは全然思わないです(笑)。

『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ

『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ

写真ページを見る

――ドラマを経て、あらためて気づいた談志さんの魅力は?
【駿河】 談志さんの魅力って一人で戦っているところやと思うんですよ。実際は一人じゃないんですけど、たとえば、円楽さんとの友情であったりとか、そういうものはもちろんあるんですけど、進み方が孤高の感じがして、それが男から見るとすごくかっこよく見える。シャイな人ではあるんでしょうけど、ずっと何か自分で新しいものを見つけようと 、一人でワーッといってる感じが、男からするとすごくかっこいいなと思います。

【篠田】 (談志と則子の)出会いからちょっと変わっている出会いだと思います。(則子から見て)この人おもしろいっていう感覚は常にあって、好きっていうのもありつつ、一緒にいて楽しいっていうのもあると思うんですよね。ただ、落語にはやっぱり興味ないっていうところがあるのかな(笑)。お仕事している姿も普段の談志さんも、そのすべてが好きで魅力的だと思います。

――談志さんの奥さんはすごく大変だったイメージがあります。
【篠田】 大変そうだなとは思うんですけど、台本の中の則子さんだと、談志さんの方が大変そう(笑)。

【駿河】 実際に則子さんって料理もされなかったらしくて、談志さんがご飯を作ったりしていたらしくて。だから、談志さんとしてはそれが嫌じゃなく、それ以上にのんくんといるのが居心地が良かったんじゃないかなと。イメージではありますが、外で一人で戦っている分、家で何もダメ出しされない、そういうのが居心地が良かったんじゃないかなっていうのは思いますね。

『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する駿河太郎 (C)BS日テレ

『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する駿河太郎 (C)BS日テレ

写真ページを見る

――最後に視聴者へのメッセージを。
【篠田】 『笑点』のファンの方々も、若い方々も、ぜひこれを機会に見ていただけたらうれしいなと思います。私自身、今までの談志さんのイメージとは異なる普段の様子だったり、知らないことがすごく多かったので、前回ももちろんおもしろかったですけど、今回は今まで皆さんが知らない部分がすごく詰まっているんじゃないかなと思っています。

【駿河】 台本がとにかく秀逸で、このコロナ禍を逆手にとってよく作ったなというような台本です。演じるのは関西出身の僕なんですけど、頑張って“べらんめえ調”でやっております。落語も高座で五席ほどやります。いろんな意見が出てくるとは思いますが、立川談志という大好きな落語をどうにかいろんな人に見てほしいと苦労した男の物語でございます。ぜひ楽しんでください。

>このニュースの流れをチェック

  1. 1. 駿河太郎、“立川談志”役でドラマ主演に弱気「僕なりの談志さんで納得してください(笑)」
  2. 2. 駿河太郎、談志さん役で落語にも挑戦「賛否両論は覚悟」 篠田麻里子は則子夫人にあこがれ
  3. 3. 駿河太郎、尊敬する人は作らず 役者の道に誘ったマネージャー陣が同志

関連写真

  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する(左から)篠田麻里子、駿河太郎 (C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する駿河太郎 (C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する駿河太郎 (C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する篠田麻里子(C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する篠田麻里子(C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ
  • 『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』より(C)BS日テレ

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索