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「第26回新藤兼人賞」金賞の藤元明緒監督「観客の多国籍化に目を向けていきたい」

 日本映画製作者協会が、独立プロの先駆者である故新藤兼人監督の名を冠し、毎年将来性のある新人監督を選出して顕彰する「新藤兼人賞」の第26回授賞式が3日、都内で開催された。

(左から)西ヶ谷寿一氏、藤元明緒監督、小島央大監督 (C)ORICON NewS inc.

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 金賞を受賞した『海辺の彼女たち』の藤元明緒(ふじもと・あきお)監督、銀賞を受賞した『JOINT』の小島央大(こじま・おうだい)監督、プロデューサー賞を受賞した『あのこは貴族』の西ヶ谷寿一(にしがや・としかず)氏が出席し、表彰を受けた。

 金賞受賞の藤元監督の映画『海辺の彼女たち』は、来日したベトナム人女性労働者たちの過酷な現実と闘う姿を描いた劇映画。前作『僕の帰る場所』では、在日ミャンマー人の移民問題と家族の愛を描き、在日外国人労働者や移民に目を向けた映画作りを行ってきた。

藤元明緒監督 (C)ORICON NewS inc.

藤元明緒監督 (C)ORICON NewS inc.

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 「ブランディングのためにそういう映画を作っているのかとよく聞かれるが、身近に起きたことだったり、偶然な出会いであったりする。流行や時代を追うこともあるが、それ以前に半径5メートル内の自分たちの足元をしっかり見て映画を作っていけたら。そうやって作った映画が国外に出ていって、いろんな国の人に観てもらいたいですし、国内の観客の多国籍化にも目向けていきたい」と、今後の抱負を語っていた。

 また、映画監督を目指して上京してから今年でちょうど10年の節目だったそうで、「映画作りはすてきな仕事だと、下の世代に胸を張って言えるように、バトン渡せる人になれるように、今後10年頑張っていきたい」と意気込んでいた。

 銀賞の小島監督は、東京大学建築学部卒業後に映像の世界に飛び込み、ミュージックビデオやCMなど、さまざまな映像作品の監督を経て、『JOINT』で長編映画監督デビュー。「生きがいを探して、面白そうだと思ったのが映画だった。これからも映画を人生にするべく、出会いに感謝しつつ、新しくて面白い作品に挑戦していきたい」と、話していた。

 金賞と銀賞は、デビューから3作目までの監督の作品で、2020年12月から21年11月公開の劇場用長編映画(60分以上、1週間以上有料上映)の160作品が選考対象となった。プロデューサー賞は、今年大ヒットした『花束みたいな恋をした』(東京テアトル リトルモア)が受賞候補にあがっていたが、監督の土井裕泰氏が過去に受賞歴(2004年『いま、会いにゆきます』で金賞)があったこともあり辞退していた裏話を代表理事の新藤次郎氏が明かしていた。
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