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【青天を衝け】吉沢亮、草なぎ剛と「同じことはできない」 役者・人間として感じたすごみ

 俳優の吉沢亮(27)が渋沢栄一役で主演を務めている大河ドラマ『青天を衝け』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。11月8日には、約1年4ヶ月にわたった撮影を終えた吉沢は「自分にとっていい経験になった」と話した。放送は12月26日まで続くが、今後の見どころや慶喜役の草なぎ剛への思い、大河ドラマの主演を務め上げた感想など、いまの胸の内を語ってくれた。

大河ドラマ『青天を衝け』で渋沢栄一を演じている吉沢亮

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 本作では、栄一が人生の幕を下ろす91歳まで丁寧に描かれる。クランクアップ時の画像では、白髪姿の吉沢の写真も公開されたが「年齢感を意識しすぎると、栄一のエネルギーが落ちていくので、けっこう難しいです。あくまでも、第1回から続けているエネルギーを最後まで持ちたいので、そこを1番に考えました」と初回からパワフルな言動で人びとを魅了した姿は、最後まで描かれるようだ。

 この1年4ヶ月を通して大河ドラマの大変さやおもしろさを聞かれると「おしゃべりな役というのもありますが、とんでもないせりふ量を覚えることを1年以上繰り返しました(笑)。ほかの現場では味わえない苦労がありましたが、役者としての基礎を鍛えられましたし、ここでしか味わえない経験だなと思うことがたくさんありました」と振り返る。

 今回、渋沢栄一として大河ドラマの主演を務めるにあたり「演じる上で知らなかった人物を深く知れるのはこの仕事の醍醐味。渋沢栄一さんは、お札になるくらいの人という認識しかありませんでしたが、深く探っていき、どのような人物かを知り、お芝居をしていくうちに見え方も変わりました。そして、人は一面ではないと痛感しましたし、栄一さんをやれたことは何よりもうれしかったです」と栄一を演じられたことに胸を張った。

■草なぎ剛から受けた刺激「人間としてすごいと思うことばかり」

 そして、栄一が晩年までかかわることになるのが草なぎ演じる徳川慶喜だ。先のインタビューで、草なぎは『青天を衝け』で“最も楽しかったこと”を「亮くんと最後までやれたこと」と断言した。対する吉沢は、草なぎとの共演をどう感じたのか。

 「基本的にはあまり撮影の合間に話すことはなかったんです。意識的に距離を置くわけではなく、それが栄一と慶喜の関係性で、僕の草なぎさんに対する緊張感でもありました。その緊張感がほどよく芝居にのっていたと思います」と説明。現実の2人の距離感が、うまく栄一と慶喜の関係にも反映されたと明かした。

 一方で「草なぎさんのお芝居は何が出てくるか想像がつかないんです。良い意味で不安にもなるし、探られている感じがありますね(笑)。(草なぎと)相談するというよりも、お互いから出るものをその場で拾ってキャッチボールをする感覚は特殊と言えば特殊ですが、これが栄一と慶喜の関係性でもあると感じます」とその場で生まれた感情を大事にしていった。

 慶喜としてその場にいるときは「草なぎさんの存在がゼロになるんです」といい「何を考えているかわからないんですが、草なぎさんとしか生まれない瞬間があって。同じ仕事をしているのに人間としてすごいと思うことばかりで、たくさん刺激をいただきました。草なぎさんのような役者に憧れもありますが、同じことはできないので、僕は僕なりに頑張ります」と、吉沢にとっても草なぎとの共演は大きなものになった。

 その慶喜と今後のシーンについては「この先は泣けるシーンばかりです。2人の最後のシーンは言ってしまえばこの作品のテーマでもあります。(慶喜が)ボソッと良いことを言うんですよ。それが泣けます」と語り、ここから先は放送を楽しみにしたい。

 そして、栄一とは血洗島時代から連れ添った千代(橋本愛)との別れについても言及。「つらかったです。寂しさもあり、このシーンで僕は号泣していました。父(市郎右衛門)や母(ゑい)は、悲しくはあるけれど前向きに捉えられたのですが、お千代の死は急すぎでしたし、苦しさしかないシーンでした」と栄一が感じた苦しみや悲しさをどのように表現したのかも注目だ。

■最後まで「無我夢中」で演じた渋沢栄一

 ここまで渋沢栄一として走り抜いてきた吉沢だが、年明けには舞台『マーキュリー・ファー Mercury Fur』(2022年1月28日〜)がスタートする。インタビューでは“栄一が染み込んでいる”とも語っていたが、栄一が自身から抜けるかという質問を受けた。

 「(撮影が)終わったらすぐに切り替えられるタイプだとは思っていますが、これだけ長い間演じて、いろんな年齢のお芝居をしてきたので、等身大の27歳を忘れている気がするんです(笑)。一気に老けたりしないかなという不安もありますが、全力で切り替えて次の役に向かわないと」と、先々の俳優人生も見据える。

 最後に大河ドラマの座長を務めての自身の成長を問われ「いまだに無我夢中ではあり、余裕を感じることはそこまでないです。根本は変わらないですが、人もどんどん変わるし、年齢も変わっていくから、声の質とか年齢感など、やり方を変えながら栄一を演じているので、結局、無我夢中なんですよね」。

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