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オリジナル版へのあふれるリスペクト 映画『CUBE 一度入ったら、最後』生配信レポート

 菅田将暉岡田将生田代輝斎藤工吉田鋼太郎が出演する映画『CUBE 一度入ったら、最後』(公開中)。公開初日の22日夜に、ORICONのYou Tubeチャンネルで、同映画の清水康彦監督を招いた公開記念特番&オリジナル版『CUBE』(1997年)同時再生鑑賞生配信を実施。密室サスペンスの先駆けとして、今なお全世界でカルト的人気を誇るヴィンチェンゾ・ナタリ監督のオリジナル版『CUBE』を「今、なぜ、日本で『CUBE』をリメイク?」、その疑問に清水監督が答えた。

映画『CUBE 一度入ったら、最後』(公開中)「今、なぜ、日本でリメイク?」に迫る生配信&オリジナル版同時再生鑑賞会を実施(左から)よしひろまさみち氏、きくりん、清水康彦監督、荘口彰久 (C)ORICON NewS inc.

映画『CUBE 一度入ったら、最後』(公開中)「今、なぜ、日本でリメイク?」に迫る生配信&オリジナル版同時再生鑑賞会を実施(左から)よしひろまさみち氏、きくりん、清水康彦監督、荘口彰久 (C)ORICON NewS inc.

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 生配信は、清水監督と、オリジナル版公開時の熱狂をよく知る映画ライターのよしひろまさみち氏、フリーアナウンサーの荘口彰久氏が司会を担当。オリジナル版『CUBE』の同時再生鑑賞会では荘口氏から、中井貴一のものまね芸人として知られるきくりんにバトンタッチし、日本版『CUBE』の制作秘話やオリジナル版との相違点など、それぞれ思うところを語り合った。

 『CUBE 一度入ったら、最後』の公開初日(生配信当日)の朝、メインの6人に含まれない、柄本時生演じる“最初の男”が登場し、〈謎の立方体=CUBE〉の脅威を即実感できる本編の冒頭映像(約2分30秒)がWEBで解禁された。それはオリジナル版をそのまま踏襲したもの。

 清水監督は「メインの6人たちの人間ドラマに集中してもらうためには、〈謎の立方体=CUBE〉とはなんぞや、というのを最初に観客に伝えておくのが一番効果的。オリジナル版の狙いもそういうことだと思う」と説明した。

 「オリジナル版をよく知っているものとしては、期待値が上がった」と、よしひろ氏が反応。続けて、「今となってはオリジナル版を知らない世代も多いと思うで、まず言っておくと、オリジナル版『CUBE』は、その後のあらゆるスリラー映画に影響を与え続け、いまだに『CUBE』のアイデアが使われている」と、強調する。

 映像ディレクターとして、TVCM、ファッション映像、ミュージックビデオ等でキャリアを積んできた清水監督がさらに付け加える。「映画だけじゃない。映像デザイン、セットデザイン、建築デザインなどに携わっている人たちの間でも、オリジナル版『CUBE』はよく知られている。ミニマルデザインの源流をたどっていくと必ず通る作品。映画ファンだけじゃない、映画を越えた映画だと思っています」と、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督へのリスペクトを語った。

 さらに、「殺人トラップが仕掛けられた危険な部屋か、安全な部屋か、靴を投げ込んで様子を見るというのは、どうしても撮りたいと思いました」と、清水監督。オリジナル版から踏襲したものの中で最たるものは、そのマインド。「人によって見える風景は変わる。世の中がつまらないんじゃなくて、『つまらない』と言っているその人自身がつまらなくしている。問題は自分の中にあるんだってことを、オリジナル版でも日本版でも描いている。それが踏襲した部分だと思います」と、話していた。

 オリジナル版『CUBE』も、日本版『CUBE 一度入ったら、最後』も、設定は一緒。気がついたら〈謎の立方体=CUBE〉の中に閉じ込められていた男女6人。ここがどこなのかも、閉じ込められた理由も、生きて出られるのかも、何もかもわからないまま、脱出を試みるが…。そんな彼らを熱感知式レーザー、ワイヤースライサーや火炎噴射など、殺人的なトラップが次々と襲う。体力と精神力の限界、極度の緊張と不安、そして徐々に表れていく人間の本性…。恐怖と不信感の中、終わりが見えない道のりを、それでも「生きる」ためにひたすら進んでいく。果たして彼らは無事に脱出することはできるのか? 観客もハラハラドキドキしながらCUBEの迷宮に引き込まれていく。

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  1. 1. オリジナル版へのあふれるリスペクト 映画『CUBE 一度入ったら、最後』生配信レポート
  2. 2. 日本でリメイクする意義 映画『CUBE 一度入ったら、最後』生配信レポート(2)
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