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【インタビュー】水谷豊&反町隆史、『相棒』20年以上続いた理由「正直わからない」

 2000年にテレビ朝日系土曜ワイド劇場の作品として放送を開始して以来、国民的ドラマへと成長を遂げた『相棒』(毎週水曜 後9:00)。昨年、誕生から20年という大きな節目を迎え、いよいよ10月13日から『season20』の初回拡大スペシャルが放送される。主人公・杉下右京役を演じる水谷豊と、『season14』以来、7シーズン目となる冠城亘役の反町隆史にインタビューを敢行。水谷は「なぜ20年も続いたか、正直わからない」と言うが、二人が語る言葉から同ドラマが20年以上も続いている“理由”が見えてきた。

テレビ朝日系『相棒season20』10月13日スタート(左から)水谷豊、反町隆史 (C)ORICON NewS inc.

テレビ朝日系『相棒season20』10月13日スタート(左から)水谷豊、反町隆史 (C)ORICON NewS inc.

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――『season20』の放送スタートを迎えた心境は?

【水谷】不思議な気持ちになりますね。まさか俳優として『相棒』のような作品と出会って、しかもそれが20年シリーズとして続くという想像もできなかったことがいま現実に起きている。驚くというより不思議な気持ちです。相棒は不思議なドラマだと思いますね。なぜ20年も続いたか、とよく聞かれるんですが、正直わからない。いつかはわかる時がくるかもしれませんが、とにかく1話1話、1シーズン、1シーズン、やってきて20年経ったという感じですね。

【反町】僕の7年も意外とすごいんですが、水谷さんの20年と比べるとね(笑)。これだけ長い歴史のある作品に、今年で7年目ですけれどもご一緒できるというのがうれしく思います。一つ一つの事件に向き合って、一つ一つ解決して、そのシーズンが終わったら、また次のシーズンを迎えて、というのを繰り返していくことが楽しいことでもあり大変なことでもあり、毎回同じシチュエーションではないというのが、自分にとっても勉強になっています。同じ役を長く演じるというのは、なかなかあることではないと思うので、その大変さ、重み、といったものは毎年、毎年、感じるものがありますし、自分の中でのモチベーションも変わってきているし、逆に変えていこうという気持ちもありますよね。同じ役なんだけど、どこか変化した亘を見せていきたいと思っています。

――1話1話が1シーズンになり、1シーズン、1シーズンが20回続いた、ということです。その中で毎シーズン、変わっていないようで変わっている。そんな中で最も印象に残っていることは?

【水谷】20年の中から最も印象的だったことは?って、それを選べというのは酷ですね(笑)。そうですね、やはり、今はソリが4代目相棒ですが、『相棒』で印象に残るのは出会いと別れですね。

【反町】『相棒』が始まった頃から20年を振り返る動画がありましたけど、あれを見ると長い歴史の中でいろんなことがあったんだなというのは、改めて実感しましたね。

――長くシリーズが続く作品は、熱烈なファンが支えてくれる一方、新規ファンのハードルが高くなってしまうという心配もあるかと思いますが?

【水谷】おっしゃるとおりで、例えば一つずつのシーン、そのシーンだけを観ても面白い作り方を心がけていますし、スタッフみんなそう思っていますね。『season20』の初回拡大スペシャルもそうですが、難解なストーリーほど、その場面、その場面をエンターテインメントとして楽しめるようにしていく、そういう意識はあると思います。

【反町】僕にできることは亘という役に、いかに徹するか、ということしかないんですけど、これまで僕が見てきた中で、当然、『相棒』の場合は脚本を担当される方が何人もいて、監督も何人かいて、撮影していていろいろあるんですね、つじつまが合わないなとか、不自然なんじゃないかとか、そういう時に、水谷さんがとにかく妥協しない。その姿というのは、20年主演を務めている責任感、プライドですよね。それがいろんなハードルを越えさせてくれるんじゃないかな。

――最後に、視聴者にメッセージをお願いします。

【反町】いつまでもずっとずっと相棒を応援してください。よろしくお願いします。

【水谷】「20年ずっと見ています」と言っていただくこともあって、それは本当にうれしいですよね。おそらく見てきた中には、自分好みの話と好みではない話と当然あったはずなんです。それでも離れないでいてくれたっていうのは、好みの話を期待してずっと見てくれていたんだなというのを感じます。

 「最近、見始めました」という方もいるんですよ。ちょっと前に言われたのは、お子さんから「右京さん、名前なんていうの?」って聞かれたことがあるんですね。僕の名前が杉下右京だと思っている年代も増えてきて、これは20年やったからこそ起きる現象で、昨日今日の作品ではないんだなと思わされる瞬間でもありますね。いずれにしてもうれしいことです。

■スタート直前スペシャル動画配信

 初回放送に先がけ、11日、12日の2日連続(両日とも午後9時から)で、杉下右京役の水谷豊と冠城亘役の反町隆史が小料理店“こてまり”のセットから、メモリアルシーズンの見どころ、撮影のウラ側などのトークを繰り広げる。また、初回拡大スペシャル「復活〜口封じの死」は前シーズンで描かれた事件に端を発した物語であることから、赤ペン瀧川が前作までの流れを振り返る「初回拡大スペシャルをより楽しむ 相棒20スペシャル講座」も開講する。こてまりセットのウラ側も初公開する。『相棒』公式アカウント(LINE)およびテレビ朝日公式アカウント(LINE、YouTube)、TELASAで配信。

■前篇:2021年10月11日(月)午後9時より公開
https://youtu.be/Koe1QSCpce8
■後篇:2021年10月12日(火)午後9時より公開
https://youtu.be/Kwog8L4_a7E

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