人気アイドルグループ・日向坂46で活躍する影山優佳(20)が単独で映画出演を飾る『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 ファイナル』。人気作の続編に参加する大きなプレシャーのなか、大きな存在感を示した影山にとって、本作への出演はどんな意味をもたらしたのだろうか――率直な胸の内を聞いた。
アイドルとして活躍する一方、驚異的なサッカーの知識や、学生時代クイズ研究会に所属していた博学さで、バラエティ番組でも活躍する影山。そんななか、前作の興収が20億円を超えた人気作の続編への出演という大きな仕事が舞い込んできた。
影山が扮するのは、平野紫耀(King & Prince)、橋本環奈、佐野勇斗、浅川梨奈が演じるエリートたちが集う名門校・秀知院学園生徒会に加わる新メンバー・伊井野ミコ。前作でできあがったチーム感に途中から参加することに対して「キャストの皆さんの仲がすごく良いと聞いていたので、そのなかにどうやって入っていけばいいのかというビジョンが見えなくて…。さらに映画の現場は初めてで、出演されている方たちは、皆さんすごく活躍されていて、お芝居の実力もある方ばかり。正直不安の方が大きかったです」と当時の率直な思いを口にする。
しかし現場に入ると、平野や橋本ら共演者たちが、優しく影山を迎えてくれたという。「生徒会の皆さん一人ひとりが、積極的にいろいろなことを聞いてくださったりして、輪に入りやすい雰囲気を作ってくれたんです。それはすごくありがたかったです」と撮影を振り返る。
影山が演じたミコは、子犬のようにキャンキャンと吠え、生徒会をかき回すような役柄。メガホンをとった河合勇人監督とは、役に対してたくさん会話を交わした。「ほかのメンバーがすごく個性的で、芝居にメリハリをつけているので、ミコもどうインパクトを残すか…ということを課題に挙げていました」と演技プランを述べる。
この言葉通り、劇中のミコは、喜怒哀楽をしっかりと表現するキャラクターになっているが、同時にメリハリという部分では、素のときの表情に影山はこだわったという。「怒っているときは、自分の感情もマックスで打ち抜く感じでやりました。逆に落ち着いているときは、静かな部分を出しつつも、生徒会メンバーのなかでは、最年少なので、言葉の端々に少し幼さがでるような口調やイントネーションを意識しました」。
平野や橋本らとの共演も、影山にとっては大きな経験となった。「皆さん、お芝居の引き出しが多く、それぞれのキャラクターの行動について、台本に書かれていること以上のことを、すごく深く考えているなという印象を受けました。『この役は自分が演じることで魅力を最大限に出せる』という自信みたいなものを感じました。私はまだまだ経験がないので、うまくいかない部分も多かったのですが、皆さんのような俳優さんになりたいなと思いました」と目を輝かせる。
もう一つ、演じるという仕事を経験して得たものが“人生経験の大切さ”と話す。「皆さんのお芝居を見ていて、技術的なことはもちろんですが、その人が経験してきたことが役ににじみ出てくるんだろうなと感じました。自分とは違う誰かを演じるわけですが、どこかで自分が生きてきたことが、そこに投影されると思いました。私自身も、これまでやってこなかったことに積極的に挑戦して、人間としての幅を広げて、お芝居のチャンスを手繰り寄せたいです」。
いま「人生経験」として力を入れたいことは「世界中の人との交流」。「外国の人としゃべるには語学力が必要になってきますが、意外とその国の言葉をしゃべることができなくても人と関わることができると思うんです。例えばスポーツを通じてでもいいと思うのですが、とにかく日本を飛び出して、いろいろな国の人とおしゃべりをしてみたいです」。
多くのことを学ぶことができた映画の撮影。本編のラストには、生徒会メンバーと共にKing & Princeの曲「恋降る月夜に君想ふ」に合わせてダンスするシーンも収められている。「全員がダンス経験者ということが、まずすごいですよね」と笑顔を見せると「それぞれが経験してきた環境がすごく表れているダンスで、撮影していてもすごく楽しかったんです。緊張しましたが、ほかのアイドルの方の曲の振り付けを覚えることなんてないので、すごく貴重な経験をさせていただきました」と充実感をにじませる。影山にとって“役者”として大切な多くの人生経験を味わえた撮影だったようだ。(取材・文:磯部正和)
アイドルとして活躍する一方、驚異的なサッカーの知識や、学生時代クイズ研究会に所属していた博学さで、バラエティ番組でも活躍する影山。そんななか、前作の興収が20億円を超えた人気作の続編への出演という大きな仕事が舞い込んできた。
影山が扮するのは、平野紫耀(King & Prince)、橋本環奈、佐野勇斗、浅川梨奈が演じるエリートたちが集う名門校・秀知院学園生徒会に加わる新メンバー・伊井野ミコ。前作でできあがったチーム感に途中から参加することに対して「キャストの皆さんの仲がすごく良いと聞いていたので、そのなかにどうやって入っていけばいいのかというビジョンが見えなくて…。さらに映画の現場は初めてで、出演されている方たちは、皆さんすごく活躍されていて、お芝居の実力もある方ばかり。正直不安の方が大きかったです」と当時の率直な思いを口にする。
しかし現場に入ると、平野や橋本ら共演者たちが、優しく影山を迎えてくれたという。「生徒会の皆さん一人ひとりが、積極的にいろいろなことを聞いてくださったりして、輪に入りやすい雰囲気を作ってくれたんです。それはすごくありがたかったです」と撮影を振り返る。
影山が演じたミコは、子犬のようにキャンキャンと吠え、生徒会をかき回すような役柄。メガホンをとった河合勇人監督とは、役に対してたくさん会話を交わした。「ほかのメンバーがすごく個性的で、芝居にメリハリをつけているので、ミコもどうインパクトを残すか…ということを課題に挙げていました」と演技プランを述べる。
この言葉通り、劇中のミコは、喜怒哀楽をしっかりと表現するキャラクターになっているが、同時にメリハリという部分では、素のときの表情に影山はこだわったという。「怒っているときは、自分の感情もマックスで打ち抜く感じでやりました。逆に落ち着いているときは、静かな部分を出しつつも、生徒会メンバーのなかでは、最年少なので、言葉の端々に少し幼さがでるような口調やイントネーションを意識しました」。
平野や橋本らとの共演も、影山にとっては大きな経験となった。「皆さん、お芝居の引き出しが多く、それぞれのキャラクターの行動について、台本に書かれていること以上のことを、すごく深く考えているなという印象を受けました。『この役は自分が演じることで魅力を最大限に出せる』という自信みたいなものを感じました。私はまだまだ経験がないので、うまくいかない部分も多かったのですが、皆さんのような俳優さんになりたいなと思いました」と目を輝かせる。
もう一つ、演じるという仕事を経験して得たものが“人生経験の大切さ”と話す。「皆さんのお芝居を見ていて、技術的なことはもちろんですが、その人が経験してきたことが役ににじみ出てくるんだろうなと感じました。自分とは違う誰かを演じるわけですが、どこかで自分が生きてきたことが、そこに投影されると思いました。私自身も、これまでやってこなかったことに積極的に挑戦して、人間としての幅を広げて、お芝居のチャンスを手繰り寄せたいです」。
いま「人生経験」として力を入れたいことは「世界中の人との交流」。「外国の人としゃべるには語学力が必要になってきますが、意外とその国の言葉をしゃべることができなくても人と関わることができると思うんです。例えばスポーツを通じてでもいいと思うのですが、とにかく日本を飛び出して、いろいろな国の人とおしゃべりをしてみたいです」。
多くのことを学ぶことができた映画の撮影。本編のラストには、生徒会メンバーと共にKing & Princeの曲「恋降る月夜に君想ふ」に合わせてダンスするシーンも収められている。「全員がダンス経験者ということが、まずすごいですよね」と笑顔を見せると「それぞれが経験してきた環境がすごく表れているダンスで、撮影していてもすごく楽しかったんです。緊張しましたが、ほかのアイドルの方の曲の振り付けを覚えることなんてないので、すごく貴重な経験をさせていただきました」と充実感をにじませる。影山にとって“役者”として大切な多くの人生経験を味わえた撮影だったようだ。(取材・文:磯部正和)
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2021/08/27