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90年代のスペインが舞台、思春期の扉を開けるガールズムービー、日本公開

 1992年、バルセロナ五輪に湧くスペインを舞台に、修道院に通うセリアが、友人たちとの新たな経験を通して思春期への扉を開け、家族を、そして自分自身を知っていく様を描いた映画『スクールガールズ』が9月17日より新宿シネマカリテ(東京)ほかで公開される。

映画『スクールガールズ』9月17日公開  (C)2020 Inicia Films, Bteam Prods, Las Ninas Majicas AIE

映画『スクールガールズ』9月17日公開 (C)2020 Inicia Films, Bteam Prods, Las Ninas Majicas AIE

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 長編デビュー作にしてベルリン国際映画祭への出品と新人監督賞・クリスタルベア賞へのノミネートを皮切りに、スペイン映画界アカデミー賞とされるゴヤ賞作品賞・脚本賞を受賞するなど、スペイン国内を中心に26もの映画賞を受賞。名実ともに2020年のスペインを代表する映画となった。

 監督・脚本を務めたピラール・パロメロ監督自身も4歳から修道院で学んでおり、自身の体験が色濃く反映されている。「極めて保守的なスペイン修道院の教育と、オリンピック開催の熱狂渦巻く、外の世界にあふれる刺激には大きなギャップがありました。しかし、私たち―1992年当時の教育を受けた女性たちこそが、”勉強をし、独立して、なりたいものになれる”とはっきり感じることができた初めての世代だったのではないかと思います」と語る。キム・ボラ監督が自身の経験を踏まえ、14歳のウニを主人公に描いた韓国映画『はちどり』と共鳴するような、90年代とそこに生きる少女たちのささやかな前進を描いた作品だ。

 主人公セリアを演じるのは主演デビュー作となるアンドレア・ファンドス。監督は「彼女こそがこの映画の魂」と絶大な信頼を寄せる。『ミツバチのささやき』のアナ・トレントを思い起こさせる存在感と印象的な瞳で、数々の新人女優賞にノミネートされ、スペイン映画批評家協会賞新人女優賞を受賞。母親役にはゴヤ賞2冠のナタリア・デ・モリーナ。『悲しみに、こんにちは』のプロデューサーでもあるヴァレリー・デルピエールがプロデュースを務めた。

 予告編では、修道院に通うセリアが、転入生のブリサとの交流をきっかけに、新しい世界に足を踏み入れていく様が描かれる。しかし、仲間とのゲームの最中に「親がいなかったことはない」という言葉が放たれたことをきっかけに、セリアは母親から繰り返し聞かされた父親についての話に疑問を持つように。「人生はたくさんの真実と、少しの嘘でできている」というコピーは、思春期の入り口に差し掛かり、大きな秘密に向き合うセリアの歩みと発見を表しているかのようだ。

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  • 映画『スクールガールズ』9月17日公開  (C)2020 Inicia Films, Bteam Prods, Las Ninas Majicas AIE
  • 主人公セリア(アンドレア・ファンドス) (C)2020 Inicia Films, Bteam Prods, Las Ninas Majicas AIE
  • セリアとブリサ (C)2020 Inicia Films, Bteam Prods, Las Ninas Majicas AIE
  • 映画『スクールガールズ』9月17日公開 (C)2020 Inicia Films, Bteam Prods, Las Ninas Majicas AIE
  • 映画『スクールガールズ』9月17日公開  (C)2020 Inicia Films, Bteam Prods, Las Ninas Majicas AIE

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