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映画『サイコ・ゴアマン』超B級感がくせになる“宇宙の声”による告知映像

 カナダ発のSFゴアスプラッターヒーローアドベンチャー映画『サイコ・ゴアマン』(7月30日より全国順次公開)の“宇宙告知”映像が到着。日本での公開向けに制作されたこの映像を見たスティーヴン・コスタンスキ監督は「これは面白い! 最高だ!」と歓喜したという。

映画『サイコ・ゴアマン』7月30日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開(C)2020 Crazy Ball Inc.

映画『サイコ・ゴアマン』7月30日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開(C)2020 Crazy Ball Inc.

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 「サイコ・ゴアマン…サイコ・ゴアマン…」と連呼される“宇宙の声”が入ったこの映像は、4:3の画面サイズに静止画が劣悪な画質でつながっており、80年代のVHSクオリティを彷彿とさせる。壮大な宇宙のカットから始まり、宇宙怪人たちが会議をしている画像には「宇宙会議」のテロップが入れられ、揺れに揺れるノイズまみれの映像ながらも映画のあらすじがしっかりと把握できる内容となっている。

 この映像は『サイコ・ゴアマン』の世界を表現するべく一人の担当者によってすべてスマートフォンで自宅制作された。画像は1枚づつ出力した紙を撮影して紙芝居風につなげ、宇宙の声を作り上げるべく抑揚のないナレーションを然るべき環境で録音。エフェクトをかさねながら理想の声を追求した結果、妙な催眠効果を発揮するまさに<宇宙の声>となった。

 「サイコ・ゴアマン…」の言葉は1分18秒のなかに7回、約11秒に1回登場。「宇宙会議…」の発音、声質、音質もまさに宇宙感(?)にあふれたものとなっている。そしてこの<宇宙の声>に映画のサウンドトラックで大人気、“銀河系最大の悲劇はこの曲が短すぎることだ!”と、海外騒然のBlitz//Berlinによる「Two Hands, One Heart」がミックスされた。

 コスタンスキ監督からは「これは面白い! 最高だ! この歪んだ画質、質感が大好きだ。ジョン・カーペンター監督の映画『パラダイム』(1987年)を思い出した。人々が夢の中で未来を警告するひずんだビデオ信号を傍受する場面だ」と歓喜のコメントが届いたという。日本語ながらも<宇宙の声>の催眠作用が効いた可能性もある。

 この愛すべきB級感を醸し出しながらも、喧嘩が絶えなかった兄妹の成長や残虐宇宙人に芽生えた新たな感情なども描かれたストーリーは、鑑賞後に忘れかけていた“大切なもの”を思い出させてくれる。全ての災厄を宇宙規模で吹き飛ばす注目作の一つであることは間違いない。

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