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“桂小五郎”高橋一生、「人斬り抜刀斎」を生み出した信念と葛藤

 俳優の佐藤健が主演を務める人気映画『るろうに剣心』シリーズ。4日に公開を迎えたシリーズ完結作の『The Beginning』では、剣心だけでなく、動乱の幕末に生きたさまざまな人物の生き様が映し出されており、今回は高橋一生が演じる桂小五郎と剣心の関係性について迫る。

映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』より(C)和月伸宏/集英社(C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

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 京都の町に名を響かせた“人斬り抜刀斎”は、剣心と倒幕派を率いる長州の桂との出会いによって誕生した。孤独だった幼いころ、飛天御剣流の継承者・比古清十郎に助けられ弟子になり、動乱の幕末に心を痛め、比古の元を離れた剣心は「誰もが安心して暮らせる平和な世の中のため」と倒幕派の長州藩の奇兵隊に志願。桂は、腐りきった徳川幕府を終わらせようと決心しており、奇兵隊に志願した剣心の見事な剣さばきを見て自分のもとに置くことを決意する。

 桂との出会いによって、影の暗殺者に任命され“人斬り抜刀斎”となった剣心の運命は大きく動き出す。維新を成しとげようと毎晩のように京都を暗躍する剣心だったが、ある晩、謎の女性・雪代巴(有村架純)に暗殺の現場を目撃され、口封じのためにそばに置くことを決める。巴と出会った剣心は、平和のために誰かを斬ること、自身の行為に対して小さな疑念が生まれ始める。

 そんな中、桂は剣心の内に秘めた心の機微をすぐに察知。そして巴の前に現れた桂は「緋村の剣を鈍らせんでほしい」と頼み込む。全ては新時代のため、人斬りという最も過酷な役割を担う剣心は倒幕派の切り札で、この桂の言葉に維新への並々ならぬ思いが垣間見える。

 剣心に時折見せる愛情深い表情から、冷徹で非情な表情と、動乱の幕末という激動の時代を変えるべく、自らの手で剣心を人斬りに任命した桂の葛藤、自身で手をくださない負い目、そんな感情を押し殺すほどの強い信念を感じさせ、長州のリーダーとしてその存在感をスクリーンでも発揮している。

 最終章は、志々雄真実(藤原竜也)との死闘の後、神谷道場で平和に過ごした剣心たちに突如として攻撃が開始され、明かされなかった剣心の過去と消えることのない十字傷への謎につながる。原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースとした縁(新田真剣佑)とのクライマックスが描かれる『The Final』、剣心が過去を語る「追憶篇」がベースとなる『The Beginning』の2部作で描かれる。

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  • 映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』より(C)和月伸宏/集英社(C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
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