映画『アルビノの木』(2016年)で北京国際映画祭など、各国の映画祭で上映されグランプリ含む20の賞を受賞した金子雅和監督のオリジナル新作長編映画『リング・ワンダリング』が完成。2022年2月にシアター・イメージフォーラム(東京)ほか全国で公開予定であることが明らかになった。主演は笠松将、ヒロイン役で阿部純子が共演する。
笠松将が演じるのは、漫画家を目指す草介。幻のニホンオオカミを題材にした漫画を構想するものの、上手く描けず悩む青年に扮する。そんな草介が出会う、不思議な娘・ミドリと、草介が描く漫画のヒロイン・梢の二役を阿部が演じる。
物語の舞台は東京の下町。草介がミドリを図らずも怪我させたことから、彼女の家族が営む写真館まで送り届けることになり、その家族との出会いを通じて、東京という土地に眠る過去の記憶を知ることとなる。人間の「生」や「死」に実感を持てない若者が、運命的な出会いを通して、命の重みを知る幻想的で切ない物語。
公開にあたり、主人公・草介を演じる笠松は「金子監督とは、たくさんの意見交換を行いました。監督の全身全霊の愛を感じる事ができる、あたたかい作品になっています」。草介と運命的に出会うミドリ役の阿部は「映画の登場人物として、 自然の中でそこに”ある”ことができて、本当に幸せでした」と、それぞれコメント。
監督は「主人公を演じる笠松将さんの野生的な佇まいと眼差し、ヒロインの阿部純子さんが持つ神秘性。二人の魅力が、一夜の夢のような物語を成立させてくれました」と、ふたりの存在が、本作に欠かせなかったことを明言している。
■笠松将のコメント
金子監督とは、たくさんの意見交換を行いました。監督の全身全霊の愛を感じる事ができる、暖かい作品になっています。 草介という役については、先の事は一切考えず、目の前のことだけに熱中する事を大切にしました。
不思議な世界のお話です。ただ、もしかしたら僕たちもこの主人公のような体験を知らず知らずの内にしているのかもしれない。 この作品に出会い、僕には知らない事があまりにも多いという事に気付かされました。大切なものをもっと大切に生きていきたいと思います。
とても繊細で、優しい、ヒューマンドラマです。思い悩むこの時代の全ての人が、優しくなれる作品です。
■阿部純子のコメント
金子監督の作る映画の美しさは、まるで墨絵のような深みがあります。 日本でしか見られない壮大な自然が、ひとりの登場人物として雄弁に語り出し、いつの間にか物語を凌駕しているのです。 初めてロケ現場に足を踏み入れた時、 一切の妥協を許さない監督の作品に対する姿勢に圧倒されたことを覚えています。
私は、ただ、その映画の登場人物として、 自然の中でそこに”ある”ことができて、本当に幸せでした。『リング・ワンダリング』とは、「人が方向感覚を失い、無意識のうちに円を描くように同一地点を彷徨い歩くこと」を指す、とのこと。この映画で、ぜひそんな感覚を疑似体験してみてください。
■金子雅和監督のコメント
自然と人間の関係を描いた初長編監督作『アルビノの木』の公開が終わったあと、オリンピックに向け再開発が進む東京に対し言葉にならない不安を抱いていた私は、ある日突然、東京の地面の下から発掘された遺物をきっかけに、この土地が持っている過去の記憶が蘇る物語を発想しました。
本作のタイトルは、漫画を描くことに没頭する若き主人公が体験した、現実と幻想の間を行き来する「命の旅」を表わしています。
主人公を演じる笠松将さんの野生的な佇まいと眼差し、ヒロインの阿部純子さんが持つ神秘性。この二人以外はなかった、と確信する彼らの魅力が、一夜の儚い夢のような物語を実現させてくれました。ぜひ劇場でご体験下さい。
笠松将が演じるのは、漫画家を目指す草介。幻のニホンオオカミを題材にした漫画を構想するものの、上手く描けず悩む青年に扮する。そんな草介が出会う、不思議な娘・ミドリと、草介が描く漫画のヒロイン・梢の二役を阿部が演じる。
物語の舞台は東京の下町。草介がミドリを図らずも怪我させたことから、彼女の家族が営む写真館まで送り届けることになり、その家族との出会いを通じて、東京という土地に眠る過去の記憶を知ることとなる。人間の「生」や「死」に実感を持てない若者が、運命的な出会いを通して、命の重みを知る幻想的で切ない物語。
公開にあたり、主人公・草介を演じる笠松は「金子監督とは、たくさんの意見交換を行いました。監督の全身全霊の愛を感じる事ができる、あたたかい作品になっています」。草介と運命的に出会うミドリ役の阿部は「映画の登場人物として、 自然の中でそこに”ある”ことができて、本当に幸せでした」と、それぞれコメント。
監督は「主人公を演じる笠松将さんの野生的な佇まいと眼差し、ヒロインの阿部純子さんが持つ神秘性。二人の魅力が、一夜の夢のような物語を成立させてくれました」と、ふたりの存在が、本作に欠かせなかったことを明言している。
■笠松将のコメント
金子監督とは、たくさんの意見交換を行いました。監督の全身全霊の愛を感じる事ができる、暖かい作品になっています。 草介という役については、先の事は一切考えず、目の前のことだけに熱中する事を大切にしました。
不思議な世界のお話です。ただ、もしかしたら僕たちもこの主人公のような体験を知らず知らずの内にしているのかもしれない。 この作品に出会い、僕には知らない事があまりにも多いという事に気付かされました。大切なものをもっと大切に生きていきたいと思います。
とても繊細で、優しい、ヒューマンドラマです。思い悩むこの時代の全ての人が、優しくなれる作品です。
■阿部純子のコメント
金子監督の作る映画の美しさは、まるで墨絵のような深みがあります。 日本でしか見られない壮大な自然が、ひとりの登場人物として雄弁に語り出し、いつの間にか物語を凌駕しているのです。 初めてロケ現場に足を踏み入れた時、 一切の妥協を許さない監督の作品に対する姿勢に圧倒されたことを覚えています。
私は、ただ、その映画の登場人物として、 自然の中でそこに”ある”ことができて、本当に幸せでした。『リング・ワンダリング』とは、「人が方向感覚を失い、無意識のうちに円を描くように同一地点を彷徨い歩くこと」を指す、とのこと。この映画で、ぜひそんな感覚を疑似体験してみてください。
■金子雅和監督のコメント
自然と人間の関係を描いた初長編監督作『アルビノの木』の公開が終わったあと、オリンピックに向け再開発が進む東京に対し言葉にならない不安を抱いていた私は、ある日突然、東京の地面の下から発掘された遺物をきっかけに、この土地が持っている過去の記憶が蘇る物語を発想しました。
本作のタイトルは、漫画を描くことに没頭する若き主人公が体験した、現実と幻想の間を行き来する「命の旅」を表わしています。
主人公を演じる笠松将さんの野生的な佇まいと眼差し、ヒロインの阿部純子さんが持つ神秘性。この二人以外はなかった、と確信する彼らの魅力が、一夜の儚い夢のような物語を実現させてくれました。ぜひ劇場でご体験下さい。
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2021/06/16