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喜劇役者・大村崑、27年ぶりに出演した映画『ロボット修理人のAi(愛)』公開決定

 実在のロボット修理人・乗松伸幸さんをモデルに、ロボット修理の天才的な技術を持つ少年と、依頼品のAIBO、そして孤独な少女の物語を映画化した『ロボット修理人のAi(愛)』が、7月10日より新宿K’s cinema(東京)ほか全国で順次公開される。

映画『ロボット修理人のAi(愛)』7月10日より新宿K’s cinema(東京)ほか全国で順次公開 (C)2021 GENYA PRODUCTION  ROBOT REPAIRBOY

映画『ロボット修理人のAi(愛)』7月10日より新宿K’s cinema(東京)ほか全国で順次公開 (C)2021 GENYA PRODUCTION ROBOT REPAIRBOY

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 本作の主人公・倫太郎を演じるのは、映画『ロックわんこの島』に出演した土師野隆之介。本作で孤独な少年の葛藤を瑞々しい演技で体現し、ブータン・ドゥルク国際映画祭最優秀主演男優賞を受賞した。ヒロインすずめには、100人のオーディションから選ばれた緒川佳波。そのほか、映画出演は実に27年ぶりとなる大村崑、そして大空眞弓が脇を固め、金谷ヒデユキ、亜湖、水沢有美、丸山ひでみらが出演している。

 老人役で出演した大村は「27年ぶりに映画出演の依頼を受けてうれしかったことがふたつ。大自然の中でのロケだったこと。いつものテレビドラマのセットでなくて、あの幻想的な榛名湖の霧がたち籠める水辺で釣りをしながら椅子に座った瞬間、病院の院長で牧師だと思えた。何よりいつもの大村崑ではなく、伝説の老人という役を与えられたことがうれしかった。そしてもう一つ主人公の土師野君が海外で主演男優賞を獲ったこと。普段、人の映画やドラマを見て泣いたりしないけど、今回試写で土師野君の演技を見て、つい泣いてしまった。その彼が海外で認められたことが自分のことのようにうれしかった」と、コメントを寄せている。

 監督は、記録映画『ムーランルージュの青春』(2011年)で話題を集めた田中じゅうこう。『道しるべ』(15年)に続き、娯楽性と独創性にこだわった“夕焼け劇場レーベル”第2弾として製作された本作では、3年の歳月をかけて榛名湖と東京ロケを敢行。無縁社会の到来が叫ばれるいま、ロボットに癒され、再生していく人々の絆のドラマが、雄大な自然の中で紡がれた。

 田中監督は「人が生きていくことは、何かをまた失っていくことでもある。その失ったものを復活できる装置が映画や小説である。AIBOの修理人の話を新聞記事で見た時、16才の少年が修理人だったら面白いと思った。一年後の2017年の秋14才の土師野君と出会った。これで映画ができると直感した。半年かけて探したメイン舞台の湖が標高1200メートルの榛名湖だった。命が復活するテーマにぴったりだ。3年かかって夢中で撮影したら、少年は16才になり、主人公の倫太郎になっていた。配役もシナリオづくりの段階でほぼ当て書きだった。太陽に咲くひまわりのような大空真弓さん、最高齢の現役喜劇役者の大村崑さん。唯一キャスティングで残念だったのが第一稿にあった宍戸錠さんが(2020年1月に)亡くなられたことだ」と、製作の過程を振り返っている。

 また、劇場公開が決まり、「資金難やロケ中の怪我、そしてコロナ禍。長い息のつまるような激しい嵐の中で少年と少女の芽生え出た命の歌を『ロボット修理人のAi(愛)』という映画とともに今、聞こう。お帰りなさい。あなたに会いたかった」と感無量な様子だ。

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