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【おちょやん】万太郎役の板尾創路「喜劇王としての雰囲気を出せているのか心配」

 NHKで放送中の連続テレビ小説『おちょやん』(月〜土 前8:00 総合/前 7:30 BS4K・BSプレミアム※土曜日は1週間の振り返り)。本作に、喜劇の巨人・須賀廼家万太郎役で出演中の板尾創路。万太郎が率いる一座はずば抜けた観客動員数を誇り、大阪だけでなく、東京でも人気は抜群。千代(杉咲花)や一平(成田凌)は万太郎を超えることを目標にしている。

連続テレビ小説『おちょやん』須賀廼家万太郎役で出演中の板尾創路 (C)NHK

連続テレビ小説『おちょやん』須賀廼家万太郎役で出演中の板尾創路 (C)NHK

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 『おちょやん』に出演することが決まって板尾は「コメディーの仕事をしているので、喜劇王の役を演じるのはやりがいもありますし素直にうれしかったですね。
ただ、本業に近いからこそのやりにくさもあります。ことばについても、時代も違うし同じ関西のことばでも違うので、ヒロインの千代ちゃんが話す南河内のことばのほうが僕の生まれ育った富田林と近いので懐かしいです」と、話している。

 本業に近いからこそ、「絶対的な喜劇王」という役どころは「やりにくいですね。僕は50 代半ばですが、この世界ではまだ若手で、僕らもまだ手の届かないところに喜劇王という存在があると思います。この時代の喜劇役者の方々については、ご活躍は知っているものの直接は存じ上げないので、具体的にイメージが浮かぶのは、僕らの世代にとってはやはり藤山寛美さん。喜劇の舞台のキングという印象があります」と、明かす。

 3月8日からの第14週では、かつて須賀廼家兄弟として人気を博した、千之助(星田英利)との確執が描かれているが、「千之助との仲違いについては、方向性の違いや嫉妬などあるんでしょうが、きっと当事者である二人にしかわからない何かかがあるんでしょうね。いつの時代にもどこにでもあると思いますし、それは笑いの世界にも当然あるものでしょう。『まだまだやな』っていうせりふも、きっと千之助の実力が、というわけではないと思います」と、万太郎の心情に思いを巡らせる。

 「芸事なんて正解もないしゴールもないので、『これ以上はないやろ』って言ったらもうそこまでだし、『いや、もっと何か他にやり方があるはずや』『これより面白いことがあるはずや』っていう気持ちがないと伸びません。だから『まだまだやな』というせりふも、逆に『もっとできるはず』という意味だという捉え方もできますよね」と、語っている。

 収録に参加した現場の印象は、「セットが気合い入っているなと感じました。CGでも再現できないわけじゃないと思うのですが、やっぱりちゃんとセットを作って、そこで表現するほうがいいですね。すごくテンションが上がりますし、この仕事をやっていてよかったなと思います。ただ、喜劇王としての雰囲気を出せているのか心配もあります。放送を見るのがちょっとドキドキしますね」。

 今後の見どころも含めて、「喜劇人の端くれとしては、喜劇が生まれていくさまを見ていただきたいです。今は当たり前にあるものが、この時代にいろいろな人たちが関わって、いろいろ試行錯誤して形を変えながら現在に至っている、その過程を楽しんでいただけると思います。日本の笑いのひとつの歴史が詰まっていると思うので、そういったところも注目していただけたら面白いのではないかと思います」と、話していた。

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