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高橋一生『岸辺露伴は動かない』ギャラクシー賞月間賞「ハマリ役ばかり」

 昨年12月28日・29日・30日の3夜連続で、NHK総合テレビで放送されたドラマ『岸辺露伴は動かない』が、ギャラクシー賞テレビ部門2021年1月度月間賞を受賞した。

『岸辺露伴は動かない』ギャラクシー賞テレビ部門2021年1月度月間賞を受賞(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 (C)NHK・PICS

『岸辺露伴は動かない』ギャラクシー賞テレビ部門2021年1月度月間賞を受賞(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 (C)NHK・PICS

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 同ドラマは、荒木飛呂彦氏の大ヒット漫画『ジョジョの奇妙な冒険』からスピンオフした傑作漫画が原作。主人公は、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』(第4部)に登場する漫画家・岸辺露伴。相手を「本」にしてその生い立ちや秘密を知り、書き込んで指示を与えることができる“ヘブンズ・ドアー”という特殊な能力を持つ彼が、遭遇する奇妙な事件に立ち向かう姿を描く。今回ドラマ化されたのは「富豪村」「D.N.A」、そして「岸辺露伴は叫ばない 短編小説集」より「くしゃがら」の3エピソード。

 荒木ワールドへの挑戦として、“ヘブンズ・ドアー”のシーンでは、演者は顔に本をつける特殊メイクで撮影、顔が割れてめくれていくVFXも試行錯誤してリアリティーのある表現を追求。特殊メイクの本もキャラクターに合わせた内容とデザイン、用紙や厚みなどにも徹底してこだわり、のべ半年の月日をかけて映像制作された。放送されるや、荒木ワールドの再現度の高さが話題になった。

 今回の選定理由として、「独特な美意識に貫かれた奇想天外な原作の世界観を、こだわりぬかれた美術や演出で見事に再現。小林靖子による脚本も原作のエッセンスを的確に抽出していた。主演の高橋一生を筆頭に役者陣もハマリ役ばかり。中でも森山未來は、その身体能力を最大限に生かし、違和感丸出しのキャラクターを見事に演じていた」と、評している。

 ギャラクシー賞は、NPO法人放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために1963年に創設。テレビ部門では、毎月・自主的に番組を推奨する「月間賞」を選定。

 1月度月間賞にはほかに、『家ついて行ってイイですか? 4時間半スペシャル』(1月6日放送、テレビ東京)、『ETV特集「エリザベス この世界に愛を」』(1月23日放送、NHK)、『逆転人生「貧困の連鎖を断て! 西成高校の挑戦」』(1月25日放送、NHK)が選出されている。

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