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怒鳴り暴れる父親がいても、祖母が「胸のざわつきを吸い取ってくれた」漫画作者が伝える”家族との絆”

 些細なことが原因で嵐のように怒鳴り散らし、感情が制御できなくなる父親の姿をずっと見てきた漫画家の枇杷かな子さん(@kanakobiwa)。幼少期のトラウマを漫画にして発信している。父がいきなりブチ切れたりしないかビクビクしながら過ごしてきた子ども時代、大人になった今では自身も父のように気持ちを抑えられなくなってしまうことがある…というエピソードも。なかでもSNSで多くの反響があがったのは、幼少期の枇杷さんを支えてくれた”おばあちゃん”の存在。実録漫画への反響や家族への思いを話してくれた。

暴れる父親が投げたものが孫に当たり…それまで静かだった祖母が「開!!」。いつも枇杷さんを守ってくれたという(画像提供:@kanakobiwa)

暴れる父親が投げたものが孫に当たり…それまで静かだった祖母が「開!!」。いつも枇杷さんを守ってくれたという(画像提供:@kanakobiwa)

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■父と母の喧嘩が始まると、散歩に連れ出してくれた祖母

 幼い頃は、父と母と祖母の4人で暮らしていた枇杷さん。父と母の喧嘩が激しくなって泣き出す枇杷さんを、「さぁ、出よ出よ」「帰ったら終わってるよ」と外に連れ出してくれていたという。

 そんなときに祖母と2人で訪れた思い出の場所が、『セーラームーン』のカードダスが置かれているお店の前。保育園の迎えの帰りに立ち寄るときは1回引くだけだったが、祖母に連れ出してもらったときは「もっかいやりな」と、特別に2回引かせてもらえたのだそう。その後祖母と散歩をして家に帰ると両親の喧嘩は終わっていたが、空気が落ち着くまでは祖母の部屋で過ごすことが多かったという枇杷さん。祖母の膝枕でゆっくり寝転んでいる枇杷さんのおでこをなでてくれた祖母の手は「胸のざわつきを吸い取ってくれた」と、当時の体験を描いている。

 「私もお父さんが時々スイッチ入ったように、怒るのが本当に嫌で、家にいる時は刺激しないようにしていたのを思い出しました」「昨年亡くなった祖母を思い出した」など漫画に寄せられたコメントに対して枇杷さんは「自分が想像していたよりも同じトラウマを抱えた方が多いのだと驚きました。昔辛かった人や、今辛い想いをしているという人も、どうか心から楽しんで欲しいなと思いました」と漫画への反響について話してくれた。

■父親に対しては「心から憎むことができず複雑な気持ち」

 枇杷さんの漫画には、旅行中にブチ切れてしまったり、枇杷さんの彼氏が家に来ているのに大声をあげてしまったりなど、感情を制御できずに暴れる父のエピソードが多数登場するが、漫画の内容はけしてそれを非難するものではなく、どこか虚無で寂しさを感じさせるエピソードが多くなっている。

「優しかったり陽気な時も多い父ですが、怒り始めると手がつけられない怖い存在でもありました。怒りを家族にぶつける人ですが、私が学校などで怪我をすると心配して駆けつけてくる。そんな人なので、心から憎むことはできず複雑な気持ちを持っています。そんな想いもこれからは漫画で描いていきたいです」

 ある漫画では、枇杷さん自身も自分の感情をコントロールできないことがあったという告白をしている。父親に幾度となく怒鳴られた経験から、自身の主張を言葉にすることが難しくなり、茶化してごまかしたり、言い過ぎてしまったりすることも。周囲とコミュニケーションするなかで、困る部分もあるという。

「感情が爆発したあとはいつも罪悪感や後悔でいっぱいになるので、台風がやってくる前にそんな自分を想像します。すると、少しストップがかかり、私は爆発を防ぐことができます。特に夫と話をする時に感情が高ぶることが多いのですが、私の場合はとにかくしどろもどろでも夫に伝えてみます。すると私がなにを言いたいのか謎解きのように解いてくれたりもします。

 夫は私の悩みを聞いてくれたり、夫も相談してきてくれるのでこれからもお互い助け合いたいなと思っています。今後も自分が救われたことや何気ない日々の幸せを描いていきたいです。創作漫画も発表していきたいと思っています」

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