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いしのようこ、『おちょやん』は「“朝ドラ”らしい作品」

 NHKで放送中の連続テレビ小説『おちょやん』(月〜土 前8:00 総合/前 7:30 BS4K・BSプレミアム※土曜日は1週間の振り返り)に、老舗の芝居茶屋「福富」の女将・富川菊役で出演しているいしのようこ。第2週・第7回(8日放送)に初登場した時から、いしの曰く「登場するたびにイライラしている」菊は、第4週・第20回(25日放送)では、千代(杉咲花)の父・テルヲ(トータス松本)が連れてきた借金取りを道頓堀から追い出すために集めたお金をシズ(篠原涼子)に渡すという“いいシーン”でもブレなかった。

連続テレビ小説『おちょやん』芝居茶屋「福富」の女将・ 富川菊(いしのようこ)(C)NHK

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 芝居茶屋「岡安」は、「福富」からのれん分けした店。そのため、この二つの芝居茶屋はライバル関係にあり、お茶子同士もことあるごとに張り合っていた。

 「道頓堀の芝居茶屋のおかみである菊は、いつもイライラしていますね(笑)。なぜか旦那は商売に身が入らず、息子の福助も商売に対して興味がなく、家族一丸となって、というのがまったくない。自分の思いが家族みんなに共有できていない。その温度差に対していつもいらついています。

 また『福富』が本家で、のれん 分けしたのが、千代のいる岡安。当然、本家のプライドがある。せりふにも『本家より身代大きくするやなんて道理が通りまへん。あんたらも岡安だけには負けたらあきまへんで』とあるように、本家より大きい岡安に対する嫉妬が、イライラをさらに底上げしていますね(笑)。ヒロインの千代ちゃんにもライバル店のお茶子さんなので、やはりムッ?といらついていますね。

 シズさんが一度、窮地に陥る場面があるのですが、菊はその時、ライバルのピンチにほくそ笑んで機嫌良くなるんですね(第3週)。とてもわかりやすい性格で、台本を読んでいて、思わず笑ってしまうほどでした。でもこれだけ思っていることを隠さずにそのときの感情でぽんっと言えるというのは、精神衛生上、良いことですよね。なにも抱えず、フラストレーションも溜まらず生きていけるんじゃないかとうらましくもあります。かわいらしい人なのかもしれませんね。受け止める周りの人は大変でしょうが(笑)」

 と、菊のキャラクターを分析。これまで演じたことがないタイプのキャラだったが、「また怒ってるの?と視聴者の皆さんにもくすっと笑っていただいて、広い心で受け止めていただけたらうれしいです」とフォローを入れていた。

 チーム福富が“悪玉”ポジションで物語のスパイスになっていた本作。いしのは「大阪の芝居茶屋の話で、全体的にカラッと明るい印象です。シリアスな出来事も起きますが、深刻なシーンでも重く描かれていなくて全体的にカラッと展開していきます 起きる現象と受ける印象 に ちょっと距離があるように思えるのは朝から深刻なシーンが続くとしんどくなるからでしょうね。食事を しながらでも、朝の支度をしながらでもストーリーを追っていきやすく、“朝ドラ”らしい作品ですね」と話している。

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