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【おちょやん】杉咲花、関西弁にコメディに「自分に負けるな!」と奮闘中

 NHKで放送中の連続テレビ小説『おちょやん』(月〜土 前8:00 総合/前 7:30 BS4K・BSプレミアム※土曜日は1週間の振り返り)は、第3週からヒロイン・竹井千代役で杉咲花が本格的に登場する。子役の毎田暖乃からバトンを受け取る杉咲は「暖乃ちゃんの迫力ある巻き舌を私も引き継げたらいいな、と思っているのですが…(笑)。やっと皆さんに観ていただける、といううれしさと、背筋が伸びるようなちょっとした緊張があります」と、心境を語った。

連続テレビ小説『おちょやん』子役からバトンタッチし、第3週から本格的に登場するヒロイン・竹井千代(杉咲花)(C)NHK

連続テレビ小説『おちょやん』子役からバトンタッチし、第3週から本格的に登場するヒロイン・竹井千代(杉咲花)(C)NHK

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 本作の撮影が始まってまもなく、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が出され、撮影中断を余儀なくされたが、「方言でお芝居をするのは今回がほぼ初めてです。セリフを覚えるのにも時間がかかっていたので、台本を読んだり、関西弁を練習したり撮影再開までの準備に充てました」と、プラス思考。家では着物を着て過ごし、その扱いに慣れて、自然な所作ができるように努めたそうだ。

 「監督が中断する前に撮った映像を送ってくださり、子役の暖乃ちゃんのお芝居も見ることができました。この期間で、さまざまな面から千代と向き合うことができたと思います」

 連続テレビ小説は『とと姉ちゃん』に続いて2作目。『とと姉ちゃん』でヒロインを務めた高畑充希と電話で話すこともあるそうで、「大変でしょう? 頑張ってね、と励ましの言葉をいただきました」と詳しい会話の中身は明かさなかったが、同じような経験をしている先輩の存在は心強い。

 「大変なこともありますが、毎日現場にきて、毎日顔を合わせるスタッフさんがいて、日々いろんなキャストの方とお芝居をして、クランクアップしていく方もいらっしゃって。そのすべてに携われていることがすごくうれしいです」

 頼もしい味方がもうひとり、天海一平役の成田凌だ。関西ゆかりのキャストが多い中、東京都出身の杉咲と、埼玉県出身の成田は“関東勢”。ドラマ『学校のカイダン』や映画『弥生、三月-君を愛した30年-』で共演歴もあり、「成田さんは『わろてんか』に出演されていたので関西弁は初めてではないのですが、今回ほどではなかったとおっしゃっていて、助けあいながら日々乗り越えています。これまでご一緒させていただいたこともあり、今回、幼なじみで昔から知っている間柄を演じる上でもやりやすいですし、なんでも話しやすい成田さんが現場にいてくださると安心感があります」

■《笑いと悲しみは紙一重》まさにそう思える作品

 本作は、大正から昭和にかけて活躍し、「大阪のお母さん」として親しまれ、上方女優の代名詞とも言われた浪花千栄子さんをモデルに、ヒロイン・竹井千代の波乱万丈な半生を、『半沢直樹』(2013年)などの脚本家・八津弘幸氏がオリジナルで描く。

 「浪花千栄子さんの著書『水のように』を読ませていただき、つらい経験もたくさんされていますが、毎日を丁寧に過ごす、ということを大切にされている方だという印象を抱きました。そして、生きるパワー、あきらめない気持ちが強い方だとも思いました。『おちょやん』には千代のほかにも、みんなそれぞれ険しい道のりを歩んできて、自分もそんなに大丈夫なわけではないけれど誰かを支えようとしたり、支えてもらったり、思いやりのある人たちがたくさん出てきます。すごく楽しげなシーンでも泣けてきたり、ものすごく悲しいシーンが愛おしく感じられたり。《笑いと悲しみは紙一重》というせりふが出てくるんですが、まさにそう思える作品です。苦しいことや大変なことがいっぱいある毎日の中で、あとちょっと頑張ってみよう、とこの作品をみて思ってもらえたらうれしいです」

 本作のヒロイン・千代は、生まれて初めて芝居を観て、いっぺんにその魅力にとりつかれ、「女優さんになりたい!」という思いをつのらせ、女優の道へ飛び込んでいく。同じ女優として共感するところも多いようだ。

 「少し先になりますが、千代の身にものすごく悲しいことが起きて、一平に思いをぶつけるシーンで、《お前の苦しさなんかわからない》と返されるんです。《自分がどんなに苦しくても、誰かにわかってもらおうなんて俺は思っていない。だからこそ、芝居をするんだ。芝居をすることでわかってもらえるような気がする》と。このせりふがすごく好きで自分自身に響きましたし、本当に共感しました」。

 これまでコメディ作品との縁遠かった杉咲のコミカルな一面が観られるのも、本作の見どころの一つ。

 「千代は人を笑わせるつもりはないのですが、はたから見たらおかしくて、私も台本を読みながら笑ってしまうことがあるのですが、いざ演じてみると、面白く演じようとしている自分に気づいて、そうじゃない!と反省することもあります。間(ま)も考えすぎると、面白くなくなる気がしますし、難しいです。アドリブも得意な方ではないので、びっくりするくらい現場がシーンとなったこともありますが(笑)、自分に負けるな! 次は頑張ろう、とメンタルが強くなってきているのを感じています」

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