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『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』キャストインタビュー 日本の良質ドラマとして「成熟」

 未解決凶悪犯罪、通称“コールドケース”を扱う捜査チームの活躍を描き、世界的人気を博した米国のドラマ『コールドケース』の日本版で、シリーズ3作目となる『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』が、WOWOW開局30周年記念作品として5日より放送される。

 今作でも、神奈川県警捜査一課の中でチームを引っ張る主人公・石川百合役の吉田羊、百合を支える年下の相棒、高木信次郎役の永山絢斗、チームのムードメーカーである立川大輔役の滝藤賢一、豊富な捜査経験で皆を支える金子徹役の光石研、メンバーの頼れるボス・本木秀俊役の三浦友和がレギュラーキャストとして出演。

 百合たちによって闇に葬られた悲しき事件の真実が次々と明らかになるストーリーはもちろん、未解決事件が起きた当時のヒット曲、そして各話のゲスト出演者も魅力的で、いまやWOWOW屈指の人気シリーズとなっている。

 新型コロナウイルス感染症の流行で、約2ヶ月の撮影中断、それに伴うロケ地の変更、感染予防に必要な対策を講じながらの撮影…などを共に乗り越え、互いのリスペクトと信頼が深まったというメインキャスト5人の声をお届けする。

――新型コロナウイルスの感染拡大により中断していた期間も含めた約6ヶ月にも及ぶ撮影を経て、吉田さんはこれまでたびたび「コロナがあったことで逆にシーズン3で皆様との絆がより深まったと感じている」とコメントされていましたが、ほかの皆さんは?

【吉田】同じように思ってくださっているんですか?

【三浦】もちろん!

(永山、滝藤、光石もそれぞれ同意の意思表示)

【吉田】よかった! 芝居をしていても心を開いてくださっているな、信頼してくださっているな、と感じられる瞬間が多々ありました。バディを組んでいる絢斗くんとは、一緒のシーンが多いのですが、今回、やっと遠慮なく何でも言い合えるようになれた気がします。年齢差もありますので、絢斗くんも遠慮があったと思うんですが、その壁を崩せたのではないかと。それが、百合と信次郎の関係性にも自然と表れていると思います。

【永山】遠慮はしなくなりましたね(笑)。僕は、自粛明け最初の仕事が『コールドケース』で、本当に良かったと思っていたんです。自粛中、この先どうなっていくかわからなくて、撮影再開の連絡をもらっても本当にできるのかな?と心配で。いざ、現場へ戻ると、みんなマスクをしているとか、様変わりしている部分もあったんですが、自粛前よりも慎重に撮り進めていく中で、なんとも言えない連帯感が生まれて、心の距離がグッと近づいた感じもあって、それが作品にも表れているのかな、と思います。

【三浦】シーズン1の時に共演経験があったのは光石さんだけだったんです。どんな雰囲気の現場になるんだろう、と思ってクランクインしたんですが、終わる頃には皆さんの演技者としての素晴らしさに魅了されていました。シーズン2では安心感が生まれました。シーズン3になって、仲良くなりましたね。それが裏目に出て、馴れ合いになってしまうとダメなんですが、そういうことにはならなかったので、皆さんプロフェッショナルだな、と思います。

【滝藤】撮影が中断した影響で、捜査一課の撮影に使っていたロケ場所が変更になって、どうなるのか、と思っていたら、別の場所に以前とほぼ同じ捜査一課を再現してくれて。スタッフの顔ぶれも変わっていなくて、そういうところにも『コールドケース』愛を感じました。もちろん、僕の『コールドケース』愛もすごく深まったと思います。やっぱり、自粛中は不安でしたからね。いつまで休んでいていいんだろうって。覚えていたせりふをすっかり忘れてしまうほど、離れていましたからね。

【光石】僕も自粛明け最初の現場が『コールドケース』でした。いまやスタンダードになりつつあるけれど、カメラが回っていない時はフェイスシールドを付けるとか、大変な部分もありましたけど、新鮮でもありました。滝藤くんが言ったように撮影場所は変わったんですが、スタッフがしっかり準備してくださっていて、何事もなかったように、「さあ、やりましょう」って感じで再開したんですよね。それがありがたかったというか、うれしかったですね。

【吉田】私は、自粛中、一切、不安に思うことはなかったんです。この『コールドケース』がもっている生命力みたいなものを信じていて、絶対に撮り切るだろうなと思っていました。実際、自粛明け、現場に入ったら2ヶ月前と変わらないスタッフの皆様がそこにいてくださり、「必ずやこのシーズン3を撮りきるんだ」という強い気持ちがひしひしと伝わってきました。みんなで困難を一緒に乗り越えてチーム力、結束力がさらに強まったと思います。今は、すべてのキャスト・スタッフの『コールドケース』への愛に感謝の気持ちでいっぱいです。

■ゲストキャストの熱演も見どころ

――おすすめのエピソードや印象に残っているゲスト出演者を教えてください。

【光石】第3話の有村架純さんがすばらしかったですね。何度も共演させていただいているんですが、今回は過去シーンでの出演だったので撮影でご一緒することはなかったんですが、出来上がりを観てびっくりしました。

【三浦】そうそう! かわいい女性の役のイメージしかなかったのですが、ご本人はいろんな役をやりたいんだな、というのが垣間見えて、そこに感動しました。

――第3話で有村さんは、1961年に失踪した若手俳優と交際していたといわれる銀幕のスター・貴船美沙役で出演されます。

【三浦】第3話には、私がデビューした頃、50年近く前の話ですが(笑)、現場でよくご一緒してお世話になった、若林豪さんと松原智恵子さんも出演してくださいました。久しぶりにお会いして、「お互い年をとったね」なんて話をしながら、長く俳優として活躍されている姿が励みにもなり、感慨深かったです。

【滝藤】若林さんと友和さんの取り調べのシーンは、しびれましたね。これは言葉で説明のしようがないんだけど、俳優としてあの場にいることができてよかったと思っています。

【三浦】第8話の竹原ピストルさんも出来上がりを観てすごくいいな、と思いました。

――第8話は滝藤さん演じる立川がメインのエピソード。ゲストの竹原さんも「滝藤さん演じる立川との取り調べ室のシーンは、エネルギーとエネルギーのぶつかり合いだった」「我を忘れるぐらい集中して出来た」などとコメントしていました。立川の元妻・真辺由紀(水野美紀)も登場します。

【滝藤】そうですね。第8話も思い入れがありますね。

【永山】別のインタビューでは、爆弾魔を追う第4話が好き、と話したんですけど、第1話と第2話が前後編になっていて、僕が演じる信次郎の兄が登場するんです。台本をもらって、兄を誰が演じるのか気になっていた中で、渡辺大くんがキャスティングされて、うれしかったですね。自粛明けの初日が大くんとのシーンで、共演歴もあったので安心できました。

【吉田】各話の主役は事件に関係するゲストの皆さんだと思っているんです。シーズン3に出てくださった皆さん、すべてすばらしかったと思います。その中でも、シーズン3には、同じ女性として百合の心が大きく揺さぶられるエピソードがありまして、第6話の山口紗弥加さん(殺害されたレイプ犯の被害者で容疑者となる)と、第10話(DVや虐待で苦しむ母子が描かれるエピソード)の北香那さんを挙げたいです。

 山口さんは、どんなお芝居をするのかな、と自分なりに想像しながら台本を読み、現場に入るのですが、その想像を超えたお芝居で、心にガツンとぶつかってきて、私自身の心も震えました。

 作品の構造上、過去パートの撮影には参加しないので、北さんとは、百合の目の前に被害者が在りし日の姿で現れるラストシーンでご一緒しただけなんですが、本番で北さんの表情を見て、自然と泣いてしまったんです。もちろん台本に「泣く」なんて書いてありませんし、そもそも泣くようなシーンではないんです。だけど、百合として涙が出てしまった。その後、完成したものを観た時も、涙が止まらなくなってしまったんです。こういうことだったのか、と。ラストシーンの撮影で涙が出てしまった理由がつながりました。北さんが役を的確につかんで表現されていた、役としての佇まいが完成されていたからだったんだと思いました。ぜひ、山口さん、北さんのお芝居を見ていただきたいです。

――最後に、もうひと言、視聴者にメッセージをいただけますか?

【光石】観てください!

【三浦】先に全10話の完パケを観させてもらいました。すごく面白いと思えたので、今は、早く視聴者の皆さんにも観ていただきたいです。

【滝藤】シーズン1、シーズン2に続いて、シーズン3もすばらしい作品になっていると思います。

【吉田】今シーズンの立川はすごくかっこいいですよ。

【滝藤】そうなんです。また立川が人気出ちゃうな(笑)。皆さんのおかげです。

【永山】シーズン3も安定した面白さなので、観てください。

【吉田】原作ドラマのドライさを残しつつ、日本ならではのこだわりが盛り込まれ、シーズン1,シーズン2を経てさらに成熟したシーズン3が出来上がったと自負しております。「日本版」という肩書は必要ないくらい、日本になじんだ、日本ならではの、日本でしか出せない空気感が漂うドラマシリーズになっていると思います。今回も期待して『コールドケース3 〜真実の扉〜』をお楽しみください。

■放送情報
『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』
WOWOWプライム:12月5日スタート、毎週土曜 後10:00〜(※第1話無料放送)

■特設サイト
https://www.wowow.co.jp/drama/original/coldcase3/

関連写真

  • 『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』(12月5日スタート)(左から)光石研、三浦友和、永山絢斗、吉田羊、滝藤賢一
  • 第1話より(C)WOWOW/Warner Bros. Intl TV Production

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