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東山紀之、『大岡越前』新春SPで一人二役に挑戦 プラトニックラブ要素も

 NHK・BSプレミアムで来年元日(1月1日)、東山紀之主演、BS新春時代劇『大岡越前スペシャル〜初春に散る影法師〜』(後9:00〜10:29)の放送が決定。主人公・南町奉行 大岡忠相(おおおか・ただすけ)役を演じる東山と、新米同心・相良大介役で出演する室龍太が22日、同局で取材に応じた。

BS新春時代劇『大岡越前スペシャル〜初春に散る影法師〜』に出演する東山紀之(左)と室龍太 (C)ORICON NewS inc.

BS新春時代劇『大岡越前スペシャル〜初春に散る影法師〜』に出演する東山紀之(左)と室龍太 (C)ORICON NewS inc.

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 東山主演の『大岡越前』は2013年よりBSプレミアムでスタート、連続ドラマシリーズはシーズン5(2020年1月〜2月)まで放送され、スペシャル版も最新作が第3弾となる。最新作の見どころは、何と言っても東山の一人二役。忠相に瓜二つの浪人・月嶋左内(つきしま・さない)が登場。病魔におかされ余命いくばくもないその身を、哀れな遊女の復讐のために使い切ろうと刀を振るう剣鬼となった左内を、東山が熱演する。

 今回の一人二役は「忠相と左内、境遇はまったく異なるんですが、どちらにも武士の矜持があって、信念は異なるけれど、気持ちはわかる。表裏一体という意味でやりがいがありました」と東山。また、左内と櫻木太夫(本仮屋ユイカ)のプラトニックラブも描かれ、「この歳になると恋愛ものがなくなるんですが、久しぶりに男女の純粋な愛情を表現できた」と、手応えを語っていた。

 「どんな人でも間違いは起こす。さまざまな人たちの気持ちを汲んで、良き裁きをしていくのが『大岡越前』の魅力」と東山。今回は瓜二つでありながら境遇のまったく異なる男に対し、忠相はどう立ち向かい、いかにしてさばくのか。「人間は誰かを支え、支えられて生きているという原点、その人間同士のつながりを深く見せられるのも時代劇の魅力」と、アピールしていた。

 忠相vs左内の一騎打ちのシーンもある。「僕と僕が戦うややこしさはあったんですが、こういう機会もなかなかないので、思いっきりやらせていただきました。左内は労咳(ろうがい※結核のこと)を患っていて吐血シーンもあったので、演じ分けしやすかったです」。殺陣は日頃からトレーニングをしているだけあって、「すぐにできる自信がある」とさらり。

 一方、室は取材中、終始緊張気味で、トンチンカンな受け答えをする場面も。それを東山が言葉でフォローしたり、ツッコんで笑いに変えたりする姿は、単なる後輩思いの先輩の粋を超えている。

 東山は「僕は加藤剛さんが演じていた『大岡越前』を見て育ってますし、運よく引き継がせていただくことになりましたが、今度は次世代のことを考えていかないといけない。日本文化の良さを伝えるのは大事なことですが、やり手がいないと成立しない。いい作品ができれば、刺激を受けてやってくれるんじゃないかなと思いますし、伝えていこうとすることは大事なことかと思います」と、自身が影響を受けた故・松方弘樹さんや故・津川雅彦さんなどから学んだ多くのことを、次世代に「言葉ではなく、現場で伝えていないといけない」という思いを語っていた。

 室は、撮影現場でも緊張しっぱなしだったと振り返り、「出来上がった映像を観て、自分でもわかるくらい、顔が緊張していると思いました。次、撮影する時は、余計な緊張をせずに臨みたいと思います。あと、くしゃみがうまくできてなかった」と反省しきり。室が演じる同心にも特徴があった方がいいということで、「よくくしゃみをする男」という設定が急きょ加わったという。

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