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役所広司『シカゴ国際映画祭』で19年ぶり2度目の演技賞受賞 日本人唯一

 西川美和監督の最新映画『すばらしき世界』(2021年2月11日公開)で主演を務める俳優の役所広司(64)が、『第56回シカゴ国際映画祭』のベストパフォーマンス賞を受賞したことが24日、発表された。役所は同映画祭において『赤い橋の下のぬるい水』(01年)で、主演男優賞を受賞して以来、19年ぶり2度目の演技賞受賞となる。演技賞を受賞している日本人は、過去56回の歴史で役所のみで、あらためて国際的な役者としての実力を証明した。

第56回シカゴ国際映画祭』のベストパフォーマンス賞を受賞した(C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

第56回シカゴ国際映画祭』のベストパフォーマンス賞を受賞した(C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

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 同映画祭は、1964年に創設され国際コンペティション部門を持つ映画祭として、北アメリカで最も古い映画祭のひとつ。ベストパフォーマンス賞は、主演男優賞、主演女優賞をひとつの演技賞として統合した賞で、インターナショナルコンペティション部門に出品された全11作品から、最も優れた演技を披露した役者に贈られる。

 映画祭の審査委員は「巧みながらかつ違和感なく、主人公に深みとさまざまな真に迫った感情を与えている。その演技により、一見容赦ない社会の中でしっかりとした普通の生活を手に入れようと奮闘する主人公の姿を我々もともにたどることができ、彼の力強い演技によって映画全体がしっかりと築き上げられている」と役所の演技を称賛した。

 本作は、佐木隆三氏の小説『身分帳』が原案。『蛇イチゴ』(02年)『ゆれる』(06年)『永い言い訳』(16年)などで知られる西川監督が、初めて実在の人物をモデルとした原案小説をもとに、舞台を約35年後の現代に置き換え、自らの取材を通じて脚本・映画化に挑んだ。

 役所が演じるのは、人生の大半を刑務所で過ごし、社会から“置いてけぼり”を食らいながらも、まっすぐすぎる性格と、どこか憎めない魅力で周囲の人々とつながっていく男・三上。その三上自らテレビ局へ送った、刑務所内の個人台帳「身分帳」を手にするディレクターを仲野太賀、三上が更生していく様子をテレビ番組にしようと近づくプロデューサーを長澤まさみが演じる。

■役所広司コメント
2001年にも『赤い橋の下のぬるい水』で主演男優賞を受賞させていただきましたが、実は当時、受賞の報告を受けたのは映画祭が終わってずいぶんたってからでした。トロフィーや賞状なども目にしていなかったので本当に受賞したのか実感がわいていませんでした。この『すばらしき世界』での受賞で、今回はもしトロフィーなどがあるようでしたら、19年前の分もあわせていただけるとうれしいです(笑)。
また、この受賞は西川監督のおかげでもあります! スタッフ、キャストみなさまにもお礼を言いたいです。世界中の映画界が打撃を受けている今、各国の映画祭はリモートやオンラインで実施し、映画の灯を絶やさないようにがんばっています。現在なかなか海外に行くことが難しい状況下ですが、映画は世界中を渡ることができます。日本という国や私たち日本人について世界中の人たちに紹介することができる素晴らしい外交手段のひとつだと思います。私も映画人の端くれとして、映画のために何か力になれればと思っています。

■西川美和監督コメント
最高です。こんなうれしいことはありません。役所さんは、心から役を任せられる人です。現場でも、誰にも気づかないところでひたすら準備をして、私たちの目の前で、育んできた花をパッと咲かせてくれる。役所さんのお芝居を撮ると、映画をやってきてよかった、と心から感動できるんです。日本には役所さんという俳優がいる。そのことを世界の人により広く、もう一度知ってもらえる機会になったことを、何よりうれしく思います。
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関連写真

  • 第56回シカゴ国際映画祭』のベストパフォーマンス賞を受賞した(C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
  • 映画『すばらしき世界』メインカット (C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
  • 映画『すばらしき世界』場面カット (C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

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