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速水萌巴、監督デビュー作が公開へ 試される母娘愛を描く

 女優の稲本弥生小野みゆき、速水萌巴監督15日、都内で行われた映画『クシナ』(24日公開)の記者会見に出席した。

(左から)稲本弥生、小野みゆき、速水萌巴監督 (C)ORICON NewS inc.

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 同作は、女だけが暮らす男子禁制の山深い集落が舞台。村に人類学者が足を踏み入れたことで、秘密の共同体の日常は崩れ、母娘の愛が試される。少女・クシナを郁美カデール、母・鹿宮(カグウ)を廣田朋菜、人類学者・蒼子を稲本、カグウの母で村長・鬼熊(オニクマ)を小野が演じている。

 今作で初めてメガホンをとった速水監督は、自身と母親の向き合い方から本作の着想を得たという。完成版を鑑賞した母親の当時のリアクションを聞かれると「まず映画を見て、ちょっと意味がわからなかったらしく、インタビューを読んで、自分のことだと知り、ショックを受けたみたいです」と明かしながら「私の姉も映画を見たけど、姉は号泣したそうです。姉妹で通ずる部分はあったんだなと思いましたし、改めて母親と食い違っている部分や考え方があったんだなと認識しました」としみじみ語った。

 『大阪アジアン映画祭2018』で「JAPAN CUTS Award」を受賞するなど、注目を集めていたが、自身と作品との距離感、母親への理解を得るために封切りまで2年以上を要した。公開日が直前に迫り、速水監督は「私たちは人生の中でいろんな決断をしていくわけですけど、愛によって決断することも訪れる。愛を伴った決断はとても力強い。ただ、その愛というものが、他者に対して自分の思うように届いているのかは分からない。そういう部分も考えながら観てもらいたい」と呼びかけていた。

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  • (左から)稲本弥生、小野みゆき、速水萌巴監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『クシナ』の記者会見に出席した速水萌巴監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『クシナ』の記者会見に出席した小野みゆき (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『クシナ』の記者会見に出席した稲本弥生 (C)ORICON NewS inc.

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