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コロナ禍で見えた図書館の課題 来られない人に「図書館員から歩み寄りを」

 図書館を舞台にした映画『パブリック 図書館の奇跡』が17日に公開を迎えるのを記念して7日、オンラインで「日本の公共性を持つ空間のあり方と未来について」をテーマにした座談会が開催された。

(左上から時計回りに)福島幸宏氏、岡野裕行氏、岡本真氏、嶋田学氏、谷合佳代子氏、桂まに子氏

(左上から時計回りに)福島幸宏氏、岡野裕行氏、岡本真氏、嶋田学氏、谷合佳代子氏、桂まに子氏

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 同映画は、アメリカのシンシナティで、大寒波到来で命の危機を感じたホームレスの集団が図書館のワンフロアを占拠。社会的な問題提起もはらみながら、ひとりの図書館員の奮闘を軸に、笑いと涙あふれるストーリーが展開される。

 今回の座談会には、福島幸宏氏(東京大学大学院 情報学環・特任准教授)、嶋田学氏(奈良大学文学部文化財学科・教授)、谷合佳代子氏(公益財団法人大阪社会運動協会・エル・ライブラリー)、岡野裕行氏(皇學館大学文学部国文学科・准教授)、桂まに子氏(京都女子大学・図書館司書課程)が参加した。

 本作にあわせ、図書館をテーマに語りあった5人。新型コロナウイルスの影響や、政府による緊急事態宣言により全国で図書館が閉鎖されたことから、嶋田氏は「図書館に来られない人に対して、どのように情報提供を保証するか課題だった。私も含めて、それを真剣に関係者と協力としてやってきたのか?」とコロナ禍で浮き彫りになった問題もあったという。今後に関しては「日本の図書館員が、自分たちから(図書館に来られない人に)歩み寄りをしないといけない」と語った。

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