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TBSラジオ『ACTION』オンラインブックフェア リスナーと書店つなぐ画期的な試み「社会がちょっとよくなるヒントを…」

 TBSラジオ『ACTION』(月〜金 後3:30)で、毎週火曜日に行われている企画「街の本屋さん応援プロジェクト」をきっかけに、25日から29日までにわたって「ACTIONオンラインブックフェア」が開催されることが決定。「ラジオ」「ネット」「書店」をつなぐ画期的な試みとなる。

『ACTION』(月〜金 後3:30)で「ACTIONオンラインブックフェア」を開催(C)TBSラジオ

『ACTION』(月〜金 後3:30)で「ACTIONオンラインブックフェア」を開催(C)TBSラジオ

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 25日から29日まで、毎日各パーソナリティーがおススメの1冊を紹介し、番組ホームページ内に本の情報をまとめて掲載。それぞれ、書店の通販サイトへのリンクを掲載し、リスナーは『ACTION』のサイトを通じて、書店の通販・配送システムで購入できる。これまで放送の中で書店員がオススメした書籍も同時に紹介する。

 参加書店は、これまで番組に出演した、往来堂書店、紀伊国屋書店横浜店、教文館、山陽堂、大盛堂書店、BOOKSルー・エ、ブックハウスカフェ。購入特典として、このブックフェア用に作成した番組オリジナルの「しおり」と、パーソナリティー全員(宮藤官九郎クリープハイプ尾崎世界観Creepy NutsDJ松永羽田圭介、武田砂鉄)のサインが入った、番組からのメッセージも同封される。今回のブックフェアの狙いについて、『ACTION』のプロデューサーである長田ゆきえ氏に書面でのインタビューを行った。

――今回のブックフェアのきっかけとなった「街の本屋さん応援プロジェクト」について

 本が大好きな尾崎世界観さんが担当している火曜日に、書店の現状や、本の流通について取り上げました。出版業界が厳しくなる中、書店で働く人の数は少なくなり、でも新刊本の数は昔よりも増えて、疲弊する書店員さんたちもいるというお話でした。そんな中でも、自分で積極的に本を探し、並べ方を考え、良い本を届けようと頑張っている書店員さんたちがいると。それをきっかけに、頑張っている書店員さんたちを毎週お招きして、どんな思いで書棚を作っているか、そして今読んでほしい本は何かを伺ってきました。

――そこから、どういう経緯でブックフェアを立ち上げることになったのでしょうか?

 コロナ問題の時期と重なり、書店も休業・営業時間を短縮していたり、営業していてもお客さんが少なかったり、さまざまな状況があることがわかりました。何かできないかと、これまで出演していただいた書店員さんたちに相談したところ、リスナーのみなさんに、ネットを通じて各店舗で本を注文してもらう形を作り、各書店の売り上げに貢献できればということになりました。ただし、送料や代引き手数料が必要になったり、通販システムがなく、問い合わせフォームから、本の名前を書いて配送を頼むという方法も考えております。その辺りもご負担となってしまいますが、ご理解いただき、賛同してくれた方に、ご参加いただきたいと思っています。

――「応援プロジェクト」からブックフェア開催まで、かなりスピーディーな展開となりましたね。

 何かできないかと具体的な案が出たのは、ちょうどGW中のタイミングでした。そこから各書店に意見を聞きました。「ラジオ」と「オンライン」というのは、両方ともフットワーク軽く動けるもの。パーソナリティーのみなさんも、すぐに「やろうやろう!」と言って下さり、正直、ハードルは何もなかったです。

――今回のブックフェアをきっかけに、今後どういった展開を期待されていますか?

 「店頭でも連動させたい」と言ってくださる書店もあり、世の中が「外に出よう!」と思える状況になったらすぐにやりたいと思っています。また、本屋さんとのつながりも広げながら、いろんな場所で一斉にブックフェアができたらいいなと思っています。

――番組を通して大切にしていることは何でしょうか?

 番組内でさまざまな方のお話を聞いて気付いた、社会の問題・課題、こんな風に困っている人たちがいる…という事実に対し、よりよい世の中になるACTIONを起こせればと思っています。パーソナリティーのみなさんは、決して硬派な方々…ではありません。番組らしい形で、誰かのためになるACTIONを、リスナーのみなさんと楽しみながらやっていきたいです。宮藤官九郎さんの月曜日には、さまざまな人の愚痴を聞いています。コンビニ店員、タクシー運転手、学校の先生、コールセンターの方、選挙のうぐいす嬢、お坊さんなどなど。脚本家の愚痴の際には「脚本を書いたのに実現しない映画が山ほどある」「撮ったのに公開されない作品もある」という驚きのエピソードも。そんな不遇な作品を救えないかと「未公開映画祭プロジェクト」も進行中です。

――番組がスタートして1年以上が経過しました。パーソナリティーのみなさんのカラーも明確になってきた部分もあるかと思いますが、今後どういった放送をしていきたいでしょうか?

 1年やってよりわかってきたのは、アプローチは違っていても、みなさん、安易に流行に乗らない、本質を大事にする人たちだということ。とても信頼できるパーソナリティーです。今後も放送を通じて「こんなことに困っている」「もっとこんな世の中になってほしい」といった、社会がちょっとよくなるヒントを探り、リスナーのみなさんと楽しみながら、誰かのためになるACTIONを起こしていけたらと思っています。

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