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【麒麟がくる】越前編がスタート、コロナ禍の私たちにも響く 光秀の父の言葉

 NHK・大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)の第18回「越前へ」が、17日に放送された。前回の長良川の戦いで、斎藤道三(本木雅弘)に加勢した明智家。光安(西村まさ彦)が残った明智城は高政方に焼き払われたが、光秀(長谷川博己)たちは追手を避け、命からがら美濃を脱出した。

大河ドラマ『麒麟がくる』第18回より。越前の地へたどり着いた光秀(長谷川博己)(C)NHK

大河ドラマ『麒麟がくる』第18回より。越前の地へたどり着いた光秀(長谷川博己)(C)NHK

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 帰蝶(川口春奈)の取り計らいで現れた伊呂波太夫(尾野真千子)に導かれ、隣国・越前の地へたどり着いた光秀。領主・朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に謁見し、明智家をかくまってもらえないかと交渉する太夫に、義景は値踏みをするように光秀を見つめ、渋々ながら了承する。

 番組公式ツイッターアカウトでは、光秀役の長谷川のコメントを紹介。「美濃を追われ、落ちのびた越前での生活は歯がゆいものだったと思いますが、新しい出会いを通じて後の智将・明智光秀になるための貴重な時間でもあったのではないでしょうか。全てを失った光秀の新たな物語が始まります」(長谷川博己)

 光秀を支援したのは帰蝶だけではなかった。京で知り合った将軍奉公衆の細川藤孝が、美濃の一大事を知り、各地の戦国大名に文を送っていたのだ。「明智という者が美濃より落ちのびることあらば、よしなに取り図られたい」と。義景のもとにも届いていた。

 そんな中、光秀はどこまでも正直者の光秀だった。「私に尾張を動かすほどの力はございません」とか、「金がいるのであろう? さしあたって、きょうの米代にも困るのであろう。くれてやろうぞ」という義景に「それはいただけませぬ。いただく理由がございませぬ」と断るとか。太夫も「霞を食うて生きるおつもりですか? くれるというものもうろうておけばいいのに」と呆れたほど。

 ボロボロの空き家を紹介され、掃除をするにもほうきを買う金もない現実に、「負けてすべてを失ってみると、己の無力さだけが残る」と、へこむ光秀。そんな光秀に向かって母・牧(石川さゆり)が語った、光秀の父(尾関伸次)の言葉「人には浮き沈みがある。武士には勝ち負けがある。沈んだ時にどう生きるか、 負けた時にどう耐えるか。その時、その者の値打ちが決まる」が、コロナ禍の私たちに響いた。

 光秀が思い出した、父がしてくれた馬の話も。「馬は誇り高き生きもの。勝っても負けても己の力の限り走る、遠くへ。それが己の役目としっているから。我らもそうでありたい。誇り高く」。「誇りを失わぬこと」は、本作で貫く重要なテーマの一つのようだ。

 義景に拝謁した際の会話で、オリジナルキャラクター・太夫の素性も少し明らかに。なんと、近衛家(摂政・関白に任ぜられる名門の公家)で育ち、家出して、旅芸人の女座長の娘となった模様。諸国の有力大名や京の公家に顔がきくのも納得(?)。同じくオリジナルキャラクター・駒(門脇麦)を火事から救った“大きな手のお武家さま”は光秀の父であったことも明らかになった。

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