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【麒麟がくる】本木雅弘、斎藤道三役への思い「10年後にできたら」

 NHKで放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。10日に放送された第17回「長良川の対決」で、美濃の斎藤道三の最期が描かれた。

大河ドラマ『麒麟がくる』第17回「長良川の対決」より。斎藤道三の最期を本木雅弘が熱演(C)NHK

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 一介の油売りから成り上がった亡き父の遺志を継ぎ、美濃の実権を握った道三だったが、本当に目指していたのは「大きな国をつくる」ことだった。それを我が子、高政に引く継げなかった口惜しさを胸に、道三は「一騎打ちじゃ」と高政に迫った。

 この日、午後6時からBSプレミアムでの放送直前まで、総合テレビでは道三役の本木雅弘が出演する『プロフェッショナル 仕事の流儀』が放送されていた(3月28日に放送された「本木雅弘スペシャル」の再放送)。しかも副音声では、本木が番組を見ながら73分間、ほぼしゃべりっぱなしの裏トークを放送。『プロフェッショナル』では、第17回で放送されたシーンの撮影も密着しており、副音声の中では、悩み、葛藤しながら道三を演じていたことを明かし、大いに反省していた。

 エゴサーチ好きであることを明かし、「今回の大河では滑舌の悪さ、発声がよろしくないということを指摘されていたこともあって反省しました。長谷川博己さん、吉田鋼太郎さん、村田雄浩さんらは舞台の経験があるので発声がきちんとしている。自分の弱さを感じました。(イギリスの女優)ヘレン・ミレンさんも言っていた、すべての演技の基本は発声だって」と語る場面も。

 道三については、「演じきれたかと言うと難しいところはありました。発声だけでなく、キャラクターの掘り下げ方、現代もこのようなタイプの人間はいるわけで、そこを自分でも深堀りして、ねじれた父性や、奥の奥の強欲さ、もしくは愛情を表現するとき、恐ろしくピュアか、恐ろしく深い…何をいってるのか、わからなくなった」と、言葉にしつくせない思いを吐露。そして、「もう少し詰めが必要でした」と、振り返った。

 「実際悩んじゃったんだよな。最初は冷徹で体温の低い道三を演じるつもりだったんだけど、もっと多面性があって、弾ける瞬間もあったほうがいいということだったし、池端さん(作者の池端俊策)も明るい怖さがあったほうがいいとおっしゃっていて。今、思うと明るい怖さを消化しきれてなかったな」と、自分自身へのダメ出しが続いた。

 終いには、「もう10年後にまた斎藤道三を演じることができたら、そういう風情が出せれるのかな」と、再演を願うほど、本木にとって思い入れの深い作品になったようだ。

 放送終了後、公式ツイッターに掲載された本木のコメントは「高政にぶつかるように倒れ込み、道三は最期を迎えました。その姿は、もしかすると最初で最後の、父と子の抱擁に見えたかもしれません。みなさんには、どう映ったでしょうか? 道三は散りましたが、これからは光秀、高政、信長の心の中で生き続けるはずです」というものだった。

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