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『レンタルなんもしない人』増田貴久がハマり役 第3話は福原遥がポリスコスプレ披露

 テレビ東京のドラマ枠「ドラマホリック!」(毎週水曜 深0:12〜0:52)で今月8日から放送されている『レンタルなんもしない人』。ただ1人分の人間の存在だけが必要なシーンで利用でき、ごく簡単なうけこたえ以外なんもしない――。そんな「レンタルなんもしない人」というサービスを始めた主人公・森山将太のもとに、現代社会の中でさまざまな悩みを抱えた依頼人が訪れる。NEWS増田貴久が“なんもしない人”をナチュラルに好演。まさに、ハマり役だ。

増田貴久主演のドラマ『レンタルなんもしない人』第3話(4月22日深夜放送)のメインゲストは福原遥(C)「レンタルなんもしない人」製作委員会 

増田貴久主演のドラマ『レンタルなんもしない人』第3話(4月22日深夜放送)のメインゲストは福原遥(C)「レンタルなんもしない人」製作委員会 

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 2018年6月、ツイッターに突如現れた「レンタルなんもしない人」。

 【「レンタルなんもしない人」というサービスをはじめます。1人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所とりなど、ただ1人分の存在だけが必要なシーンでご利用ください。ごく簡単なうけこたえ以外、なんもできかねます】

 この告知文からはじまり、瞬く間に拡散され、フォロワーは1年半でなんと25万人。依頼が殺到するほどのニーズを掘り起こした。テレビやラジオ、そして漫画や書籍も出版され、ついに連続ドラマ化されるに至った。

 原作となっているのは、サービスを始めた時から、2019年1月にテレビで紹介されるまでの半年間に起こった出来事をほぼ時系列で紹介しているノンフィクション『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』(晶文社)。これに、原作協力としてクレジットされている『〈レンタルなんもしない人〉というサービスはじめます。』(河出書房新社)にまとめられている、「レンタルなんもしない人」をはじめた本人のお金、仕事、人間関係に対する考え、サービスを始めるに至った経緯をプラス。ドラマでは、依頼人が抱えるさまざまな悩みにメッセージ性を持たせ、立場や程度は違っても共感できるエンターテインメントに昇華されている。

 放送済みの1話と2話は、「挫折」「人生の壁」「ストレス」といったことがテーマだった。1話は、「東京最後の一日に付き合ってほしい」という依頼。大宮亜希(志田未来)は、夢を抱いて上京し、1人前の雑誌編集者になるために必死に励んできたものの、会社から一方的に契約を切られ田舎へ帰ることに。東京最後の1日を“レンタルさん”と過ごすうちに、報われなかったことばかりではなかったことに気づく。

 2話の「出社についてきてほしい」という依頼者・城戸隆志(岡山天音)は、大きなプロジェクトの担当に抜擢され、気合十分で挑むも、四方八方から板挟み状態にあった。会社に行く事が怖くなってしまった事情を話した城戸は「“レンタルさん”ならどうする?」と尋ねる。“レンタルさん”は「(会社に)行かないですね。本当に大事な会議なら他の人が頑張ってくれると思う」と答える。それを聞いて、城戸は「行かない想像をしてみたんです。そっちの方が勇気いるって。僕はそうはなれない」と、会社に向かっていった。

 「なんもしない」と言いながら、待ち合わせ場所にやってきて、してもいいと思ったことはしてあげる“レンタルさん”。どの依頼人に対しても、自身のものさしで「なんもしない」加減を決め、自分にストレスがかからないスタンスを貫いて、ごく簡単な受け答えをしているだけ。ヒーローになるつもりなんて1ミリもないのに、不思議と、勝手に依頼人が癒され元気になっていく。

 なので、観ている方も一緒に心が軽くなる。「人は存在しているだけで価値がある」とか、「人は特別に何もしなくても、そこにいるだけで人の役に立っている」とか、どこかで聞いたことがある言葉が改めて響いてくる。新型コロナウイルスの感染拡大で、外出自粛に努める日々。なんもしないで、家にいるだけで、きっと感染拡大防止の役に立っているって。

■ショートストーリーにはカミナリのまなぶが登場

 メインゲストのほかに、ユニークな依頼人が登場するショートストーリーも毎回登場。いろんな人がいろんな理由で赤の他人の“レンタルさん”を必要としていることが伝わってくる。

 1話では「一緒にクリームソーダを飲んでほしい」(依頼人はロックバンド・怒髪天のボーカル・増子直純が演じた)、2話では「1人だと周りの目が気になり、友達と行くと会話をする時間が無駄」なので、「焼肉食べ放題に一緒に行ってほしい」と依頼する女(お笑いコンビ・駆け抜けて軽トラの餅田コシヒカリ)が登場した。

 このサービスは「妻の心の広さと、息子のなんもわかってなさによって成り立っている」と“レンタルさん”自身もわかっていて、妻の沙紀(比嘉愛未)も容認していることだが、“レンタルさん”の生き方に共感できたり、できなかったり、共感できても真似できないと思ったり、人それぞれあるだろう。ドラマでは、1話から少しずつ登場している、がむしゃらタイプのエリート営業マン・神林勇作(葉山奨之)が、ある出来事をキッカケに“レンタルさん”のアンチとなっていくので、その動向に注目だ。

 また、1月期のドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』でレンタルおじさんを演じていた古舘寛治が、あの手この手を使って雑誌を売ろうとする謎のホームレスとして毎回登場しているのだが、何かの伏線か、なんもないのか、ちょっと不明。

 3話では、「21歳の誕生日を一緒に祝ってほしい」と依頼をする島袋香奈役で福原遥が出演する。「祝ってアピール」をしているみたいで、友達に明日が誕生日だといえず、かといって一人で過ごすのもいやだ、という。SNSのやり取りに追われ、友だちとはただつながっているだけ…そんなネット社会の現代を反映したエピソード。福原がポリスコスプレにも初挑戦したシーンもあるので、ファンはお見逃しなく。

 ショートストーリーでは、「自分のニオイを嗅いで、どれくらい臭いのか教えてほしい」という依頼人にふんした、お笑いコンビ・カミナリの竹内まなぶのにおいを、“レンタルさん”が嗅ぎまくる。

 同ドラマは、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」「ひかりTV」にて配信中。

【Paravi】https://www.paravi.jp
【ひかりTV】https://www.hikaritv.net/

関連写真

  • 増田貴久主演のドラマ『レンタルなんもしない人』第3話(4月22日深夜放送)のメインゲストは福原遥(C)「レンタルなんもしない人」製作委員会 
  • 「21歳の誕生日を一緒に祝ってほしい」と依頼をする女子大生を演じる(C)「レンタルなんもしない人」製作委員会 
  • 女友だち“あるある”?(C)「レンタルなんもしない人」製作委員会 
  • 増田貴久主演のドラマ『レンタルなんもしない人』第3話(4月22日深夜放送)のメインゲストは福原遥(C)「レンタルなんもしない人」製作委員会 
  • 増田貴久主演のドラマ『レンタルなんもしない人』第3話(4月22日深夜放送)ショートストーリーに出演するカミナリのまなぶくんこと竹内まなぶ(C)「レンタルなんもしない人」製作委員会 

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