俳優の生田斗真が主演し、2019年10月期に放送された日本テレビ系連続ドラマ『俺の話は長い』の脚本を務めた金子茂樹氏が、向田邦子賞を受賞した。

　同ドラマは31歳独身、職無し、実家暮らし、でも屁理屈を言わせりゃ右に出るもの無しの“ダメ男”岸辺満（生田）が、義兄・秋葉光司（安田顕）、姉・綾子（小池栄子）、姪・春海（清原果耶）、母・岸辺房枝役（原田美枝子）ら家族と、お茶の間大乱闘を繰り広げる、ホームコメディー。

　金子氏はこれまでフジテレビ系『プロポーズ大作戦！』、『ハチミツとクローバー』、日テレ系『きょうは会社休みます。』、『世界一難しい恋』、『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』など人気作を担当。同ドラマでは、半端じゃないせりふ量、家族で飛び交う“あー言えばこー言う”の屁理屈の数々と、それでも最後は少しホロっとしてしまう「家族の物語」が紡がれている。

　金子氏は「このような素晴らしい賞を受賞できたのはこれ以上ないキャストとスタッフの皆さんのお陰です。本当にありがとうございます。今でも『満だったらこういう時なんて言うかなぁ』とか『岸辺家だったらどうするかなぁ』と無意識に考えてしまうほど、ボクにとってかけがえのない作品です」と受賞の喜びと、作品への想いを語っている。