ほぼ毎週末、全国各地でさまざまなイベントが開催され、“誰でも気軽に楽しめる趣味”として幅広い層に浸透してきた感があるコスプレ。幕張メッセで実施された『ワンダーフェスティバル2020[冬]』(以下、『ワンフェス』)も、そんなコスプレが楽しめる大型イベントのひとつで、会場には大勢のコスプレファンが集結。屋外エリアには、撮影のための長蛇の列や巨大な囲みができ、大盛況となっていた。こちらの記事では、『ワンフェス』で見つけたレイヤーの中から、アニメヒロインに扮した美女たちをピックアップして紹介。同イベントに参加した理由や、衣装制作時の裏話なども聞いてみた。

　『〈物語〉シリーズ』の戦場ヶ原ひたぎに扮するカナタさんと、羽川翼に扮する浅香圭さんは、新潟から駆けつけたコスプレイヤー。遠征の理由を聞いてみると、「もともとフィギュア好きで、『ワンフェス』にも興味があり、ちょうど開催タイミングで休みが取れたので、これは参加するしかない…と思い、遊びに来ました」(浅香圭さん)とのことだった。

　ちなみにふたりは、10年来の付き合いとなるレイヤー友だちだそうで、これまでにもさまざまな作品で“併せ”をしてきたという。「ボーカロイドや『機動戦士ガンダムSEED』、『コードギアス 反逆のルルーシュ』、『ラブライブ！』などいろいろやっています」(カナタさん)。今回の衣装でこだわったポイントを聞くと、「シルエットがきれいに見えるように、全身のメリハリを意識しました。胸元のボリュームもアップして、キャラクターのスタイルを忠実に再現したつもりです」(浅香圭さん)と話してくれた。

　『宝石の国』のシンシャに扮するあさめあこさんは、ドワンゴ、世界コスプレサミット、コスプレイヤーズアーカイブが共同で展開するアワードコンテスト“コスプレイヤー・オブ・ザ・イヤー2020”で、総合グランプリに選ばれたコスプレイヤー。こだわったポイントを聞いてみると、「性別のないキャラクターなので、男装ほどではないのですが、胸が目立たないように平らにしたところです」と話してくれた。

　また、ウィッグの造形にもこだわったそうで、どのような工夫を凝らしたのか質問したところ、「宝石のようにキラキラと光る髪が特徴的なキャラクターなので、その質感を再現したくて、ウィッグをセットした後、オーロラネイル用のマニキュアを塗って、キラキラ感を出してみました」とコメント。ちなみに『ワンフェス』そのものは今回が初参加だそうで、「クオリティの高い造形レイヤーさんが大勢いて、見ているだけでも楽しいですね。次に参加するときは、私も造形系のコスプレに挑戦してみたいです」という、率直な感想も聞かせてもらえた。

取材・文＝ソムタム田井

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