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映画『Fukushima 50』に福島県民の88%が高評価 20代女性「忘れてはいけない」

 俳優の佐藤浩市渡辺謙がこのほど、福島県・郡山市で行なわれた映画『Fukushima 50』(3月6日公開)の舞台あいさつに登壇した。

郡山市での舞台あいさつに登壇した(左から)若松節朗監督、佐藤浩市、渡辺謙 (C)2020『Fukushima 50』製作委員会

郡山市での舞台あいさつに登壇した(左から)若松節朗監督、佐藤浩市、渡辺謙 (C)2020『Fukushima 50』製作委員会

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 東日本大震災により発生した原発事故の現場に残った名もなき作業員たちは、世界のメディアから“Fukushima 50”(フクシマフィフティ)と呼ばれていた。世界中が見守っていた現場で何が起きていたのか。東日本全体へ危機が迫る中、死を覚悟して残った職員たちの知られざる“真実”を描かれる同作。佐藤は原子炉から最も近い中央制御室を指揮する1・2号機当直長の伊崎利夫、渡辺は福島第一原発所長だった吉田昌郎さんを演じる。

 佐藤は「決して、楽しんでくださいと言える作品ではないです。見るには苦しすぎるシーンもあるかと思いますが、どうか最後まで見ていってください」とあいさつ。渡辺は「今現在福島に帰れない方々、この事故で人生を変えられてしまった人がたくさんいます。その思いを少しでも汲み取って『この映画にぶつけていきましょう』と、作品がクランクインした際にお話させていただきました」と撮影に臨む前の気持ちを明かした。

 続けて「そこから作品が完成しこの地を皮切りにこの作品を発信できることを僕は誇りに思っています。この作品は必ず未来に繋がる何かを感じていただけるんじゃないかなと思っています」と完成した本作への自信を語った。

 実際に映画を鑑賞した福島県の20代女性は「中学生で震災を経験しその当時はただ怖いイメージしかありませんでした。今は社会人になりこの映画を見て何が起きていたのかが分かり、忘れてはいけないとあらためて感じました」、40代の女性からは「福島に住む者として、この映画を作ってくれたことをありがたく思います。当時はとても大変な思いをしましたが、福島原発の現場にいて命がけで闘っていた方々に本当に感謝しています。これから先もこの大変な震災のことを忘れず後世に語り継がれていく作品になると良いなと思います」などを含め、観客約300人のアンケートのうち88%が高評価。

 メガホンをとった若松節朗監督は「福島のみなさんには心の痛みを思い出させる映画で最後まで見てもらえるかとても不安でした。この映画が日本だけではなく世界の人たちにも広まると共に記憶に残る映画になって欲しいと思います」とコメントを寄せた。

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  • 郡山市での舞台あいさつに登壇した(左から)若松節朗監督、佐藤浩市、渡辺謙 (C)2020『Fukushima 50』製作委員会
  • 映画『Fukushima 50』の場面カット (C)2020『Fukushima 50』製作委員会
  • 映画『Fukushima 50』の場面カット (C)2020『Fukushima 50』製作委員会

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