世界最大規模の同人誌即売会であり、コスプレが楽しめるイベントとしても広く知られている『コミックマーケット（以下、コミケ）』。年末の『コミケ97』開催を控え、これからますますの盛り上がりが予想される。本記事では、そんな『コミケ97』に先んじて実施されたコスプレイベント『ホココス 〜南大津通歩行者天国COSPLAY〜（以下、ホココス）』で見つけた、魅力溢れるコスプレイヤーを一挙に紹介。衣装制作でこだわったポイントなどを聞きつつ、今後流行りそうなタイトルも探ってみた。

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　コスプレイベントといえば、レイヤー陣の衣装を通して、その時期に旬のアニメやゲームを分析できるというところも、醍醐味のひとつ。『Fate/Grand Order（以下、FGO）』や『鬼滅の刃』など、人気アニメのキャラクターに扮したコスプレイヤーが続々と集結する中、特に気になったのが『炎炎ノ消防隊』の環古達に扮していた神奈さん。

　キャラクターの特徴でもある“炎でできた耳や尻尾”は、カラーセロハンで作ったそうで、制作の経緯を聞くと、「同作のコスプレをしていた友達に相談して、色々とアドバイスをもらいながら作りました。いい感じに仕上がったと思うんですけど、今回は残念ながらその友達が参加できなくなってしまって…。また機会を見つけて、一緒に“併せ”をしたいですね」と話してくれた。

　『アズールレーン』のシリアスに扮するてぃかさんは、今回で『ホココス』への参加は4度目となる常連。イベントの雰囲気について質問すると「人は多いけど混雑はしないので、誰とでも気軽に交流できるのがいいですね。県内だけでなく、関西や北陸地方から遊びに来るレイヤーさんも多いので、素敵なレイヤーさんと写真を撮りたくて参加している人も結構いるみたいです」といった見解を聞かせてもらえた。

　ちなみに衣装は、シルエットがきれいに見えるよう少しずつ調整を加え自作したそうで、「胸元やスカートの裾に使っているレース生地は、質感にこだわって厳選しました。体にフィットした作りになっているので、360度、どの角度からでもバランスよく撮っていただけるはずです」と、注力したポイントについても話してくれた。

　これらの2作品や『FGO』のように、現在放送中のテレビアニメは注目度が高いため、扮するコスプレイヤーの人数も多くなる傾向がある。年末の『コミケ97』では、個々で参加するレイヤーはもちろん、複数名で来場し、これらのタイトルの“大型併せ”を楽しむグループも急増しそうだ。

取材・文＝ソムタム田井