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『アナと雪の女王』パート3の可能性は? “語られるべき物語”の必要性

 現在公開中のディズニー映画最新作『アナと雪の女王2』。2014年に日本で封切られた前作は興収255億円、動員2000万人で映画興収歴代3位という大ヒットを記録した。そこから5年の時を経て、再びアナとエルサ姉妹の冒険が扉が開く今作は、なぜ製作されるに至ったのか。そして気になるパート3の可能性はあるのか、このほど来日したクリス・バック監督を直撃した(※以下、ネタバレ要素を含みます)。

 舞台を3年後に移した今作の季節は“秋”。雪と氷を操る魔法が使えるエルサは、アレンデール王国の人々とすっかり打ち解け、女王として平和な日々を過ごしていた。だがある日、彼女は自分を呼ぶ“不思議な歌声”に導かれ、妹のアナ、クリストフ、オラフ、スヴェンら仲間とともに自分の持つ力の秘密を解き明かすべく、アレンデール王国を越えて新なる旅へと向かう。

 物語のクライマックス、自分自身の本当の“真の姿”姿に気づいたエルサが覚醒し、雪の女王として目覚めることとなる。その美しいビジュアルについてクリス監督は「たくさんのアニメーターたちが頭を悩ませて作り上げたシーンです。彼女の髪が下ろされたというのは、彼女がやっと自由な魂、本来の姿になった気がしますね。ガウンも真っ白に変わり、ダイヤモンドと言われているひし形は自然の精霊を表現しており、彼女の衣装にはそれがデザインされています」と解説する。

 実際に今作が決定したのは前作の公開後。しかしそんな“真の姿”となったエルサ、そして成長したアナの選択から訪れる今作のエンディングは、まるでそれを前提に前作が作られたかのようにも思えた。この感想を伝えるとクリス監督は「それは大きな褒め言葉ですね」と笑いながら明かす。

 「それくらい僕らが聡明だったらいいんだけど、そうじゃないんだよ(笑)。2作目を作りながら1作目に立ち戻り、どんな要素を入れ込むことができるか考えたし、過去と現在のすべてで1つの物語に感じられるようにはしたかった。今作で描かれる“過去の秘密”も前作との関わりがあるものにできるようにしたし、1作目にインスピレーションを受けた2作目…、ということにはなりますね」

 前作の“ハッピーエンド”のその先が描かれた今作で、彼女たちが選んだ道の続きが気になるところではあるが…。『パート3』の可能性については「僕ら次第、ということになるのかな。いまはわからないね」と答えるクリス監督。

 「実は1作目を終えたその1年後に、初めて続編(パート2)について話し合ったんです。短編を製作した際に自分たちのキャラクターに命が吹き込まれていくのを見て、(もう一人の監督である)ジェニファー(・リー)と2人でこの世界、キャラクターをいかに自分たちが恋しいかを話しました。そしてまだまだ“語られるべきストーリー”があると思った。前作で姉妹が再会し、彼らの人生はこれからだと思ったからね」

 そして「話し合いの1週間後には『2』のエンディングは僕らはもう見えていたんです。そこにコンパスの北、つまり目指すべきところに定め、そこに至るまでの物語は変わったりもしたけど、どんなときでもこのエンディングに値するだけの物語でなければいけないと思った」と力説する。

 前作は今作の“序章”だったのではないか…、と思えるほどのスケールアップした世界観。そこにはアナとエルサ、互いを想い合いながら絆を深めた姉妹による“語られるべきストーリー”があった。もしまたそれが生まれた時に、『パート3』が実現するのかもしれない。まずは今作で2人が下す“ある決断”をぜひ、劇場で見届けてほしい。

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