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佐藤寛太、地元・福岡が舞台のドラマに主演「共生について考えるきっかけになれば」

 俳優の佐藤寛太劇団EXILE)、野間口徹が20日、福岡市内のNHK福岡放送局で行われた地域ドラマ『となりのマサラ』の制作発表会見に出席し、クランクインを前に意気込みを語った。

NHK福岡放送局の地域ドラマ『となりのマサラ』に出演する佐藤寛太(右)、野間口徹(左)(C)NHK

NHK福岡放送局の地域ドラマ『となりのマサラ』に出演する佐藤寛太(右)、野間口徹(左)(C)NHK

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 同ドラマは、福岡放送局開局90周年を記念作品。同局では、16年にわたり福岡のさまざまな地域や事象にスポットをあて、その魅力的な姿や風景をドラマの舞台とし、福岡に生きる人々の姿を描く「地域ドラマ」を制作してきた。今回は、福岡市南区、日本でも有数のネパール人コミュニティのある町を舞台に、物語を紡いでいく。脚本は、北阪昌人氏(大阪出身)が手掛ける。

 その町に暮らすネパールの人々は、さまざまな事情を抱えながらも異国で助け合いながらたくましく生きている、私たち日本人の隣人。決して豊かとはいえない彼らの暮らしの中には、日本の若者たちが失いかけている温かさや熱さがある。そんな彼らと、心に根本的な孤独を抱えた日本人の若者が交流し、やがて今回のドラマの大きなテーマである「共生」の意識が芽生えていく。

 同局の地域ドラマで、在日外国人との向き合いを描くのは初めての試み。併せて昨今福岡で大きなブームとなっている「カレー」を隠し味に「スパイシーな」人間ドラマを展開していく。

 佐藤は福岡市出身。今月15日から公開されている福岡県大牟田市にある動物園を舞台にした映画『いのちスケッチ』に主演し、東京で漫画家になる夢に挫折して、帰省した青年を好演した。今回のドラマでは、福岡出身の駆け出しカメラマン、沢木達也を演じる。

 帰省中に偶然出会ったネパール人にいざなわれ、福岡に住むネパール人たちのディープな世界に入り込んでいく役どころ。会見では「在日外国人との共生は身近な話として育ってきた。日本に来る人や日本人のそれぞれの思いを深く掘り下げながら演じ、見た人が共生について考えるきっかけとなるようなドラマにしたい」と、意気込んだ。

 野間口は、福岡県北九州市出身。カレー店「チョウタリ」店主で、ネパール人の妻を持ち、両国の架け橋として活動する神保祐一を演じる。「台本を読んだときに、いま、福岡はこんなに国際化しているんだと驚いた。いろんな国から福岡に来る外国人と日本人とをつなぐ橋渡しの役を悩みながらも全力で演じたい」と話していた。

 同ドラマには、福岡の大学に通いながら、在日外国人との交流イベントを手伝い、昔出会った、失踪したネパール人を探し続けている篠崎由依役で、福岡県糸島市出身の19歳、大原梓も出演。今年4月にグラビアデビューした期待の新人。スカウトから3ヶ月でのスピードデビューが話題になった。映画『いのちスケッチ』にも出演している。

 周りに外国人が増え、必死に英語を勉強中の青果店のおばあちゃん、金村志乃役で梶芽衣子(東京都出身)。商社勤務で、家庭をかえりみず生きてきた仕事人間の達也の父、英雄役で、北九州市出身の光石研も出演する。

 年内に撮影し、来年2月28日、九州沖縄地方の総合テレビ(後7:30)で放送予定。

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  • NHK福岡放送局の地域ドラマ『となりのマサラ』に出演する佐藤寛太(右)、野間口徹(左)(C)NHK
  • 作者の北阪昌人氏も出席(右)(C)NHK
  • NHK福岡放送局の地域ドラマ『となりのマサラ』制作発表会見の模様(C)NHK

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