NHK・BSプレミアムできょう2日、『“朝ドラ”同窓会 おしん』(後10:30〜11:29)が放送される。出演俳優たちが36年ぶりに“同窓会”のごとくスタジオに集まり、数々の名場面を振り返りながら、今だから話せる撮影秘話、役作りの苦労などを語り尽くす。
“同窓会”が行われたのは、10月15日午後。出席者は、小林綾子(おしん・少女時代)、伊東四朗(父・作造)、泉ピン子(母・ふじ)、並樹史朗(夫・竜三)、東てる美(奉公先の娘・加代)、大橋吾郎(加代の孫・圭)。司会は、元NHKアナウンサーの三宅民夫が務めた。
現在、101作目『スカーレット』が放送中の「連続テレビ小説」。“朝ドラ”の愛称でも親しまれているドラマ枠で平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%(第186回)を記録した金字塔、31作目『おしん』(1983年、作者:橋田壽賀子)。世界各国で一大ブームを巻き起こし、今年4月からBSプレミアムはじまった再放送も好評を博している。そんな名作ドラマは、いかにして誕生したのか?
収録では、36年ぶりということもあり、泉が「娘婿役の並樹史朗さんと初めて会うと思っていたら、実は共演していた」と打ち明けると、伊東も並樹と共演していたことを忘れていたなど、もはや記憶が定かでないことが明らかに。
それでも、出演依頼があった時のことを泉は、「(橋田氏から、出演を依頼されたが)私、出ません。朝ドラは」と断ったという。その理由は、それ以前に出演した『なっちゃんの写真館』(25作目、1980年)で出演シーンがカットされた経験があったからだという。結局、出演を決めた泉は、その後、別の出演者の説得まですることに。それが、当時、「電線音頭」の「ベンジャミン伊東」で知られていた伊東だった。
並樹は、オーディションにバイクで行こうとして、遅刻。小林は、当時、小学4年生で、500人の応募の中から、5回に及ぶ審査を経て選ばれたことなどを語る。
物語冒頭、年を重ねたおしん(乙羽信子)が少女時代を振り返るきっかけとなる、廃屋となった生家を訪れるシーン。実はセットではなく、実際の廃屋を何ヶ月もかけて探したものだった。“乙羽おしん”とともに廃屋を訪れた大橋が、当時の撮影を振り返る。また、貧しさの象徴「大根めし」は、だしを毎回変えるなど、食べやすいように配慮されていたそう。
また、出演者を悩ませたのが、方言と作者・橋田氏が書く長ぜりふだった。実は『おしん』は、連続テレビ小説で初めて“方言指導”が明記されたドラマ。並樹は、長いシーンの前に「テンパってトイレにひきこもった」と告白。長ぜりふを覚え、演じる苦労を語り合う場面も。
“生みの親”橋田氏のインタビューも交えつつ、『おしん』誕生秘話、奉公に出ることになったおしん(小林)を見送る、最も有名な「いかだ下り」のシーンの舞台裏(実は、おしんが「父ちゃん」と呼ぶ、その先に、「父ちゃんはいなかった」ことなど)も紹介する。
ドラマの反響が大きかった分、憎まれ役の人たちは、「家の窓ガラスに石を投げられた」(伊東)など、当時、相当悩みつつ演じていたことなど、知られざる裏話が続々飛び出し、収録開始時に感じた不安はいつの間にか消えていた。
“同窓会”が行われたのは、10月15日午後。出席者は、小林綾子(おしん・少女時代)、伊東四朗(父・作造)、泉ピン子(母・ふじ)、並樹史朗(夫・竜三)、東てる美(奉公先の娘・加代)、大橋吾郎(加代の孫・圭)。司会は、元NHKアナウンサーの三宅民夫が務めた。
現在、101作目『スカーレット』が放送中の「連続テレビ小説」。“朝ドラ”の愛称でも親しまれているドラマ枠で平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%(第186回)を記録した金字塔、31作目『おしん』(1983年、作者:橋田壽賀子)。世界各国で一大ブームを巻き起こし、今年4月からBSプレミアムはじまった再放送も好評を博している。そんな名作ドラマは、いかにして誕生したのか?
収録では、36年ぶりということもあり、泉が「娘婿役の並樹史朗さんと初めて会うと思っていたら、実は共演していた」と打ち明けると、伊東も並樹と共演していたことを忘れていたなど、もはや記憶が定かでないことが明らかに。
それでも、出演依頼があった時のことを泉は、「(橋田氏から、出演を依頼されたが)私、出ません。朝ドラは」と断ったという。その理由は、それ以前に出演した『なっちゃんの写真館』(25作目、1980年)で出演シーンがカットされた経験があったからだという。結局、出演を決めた泉は、その後、別の出演者の説得まですることに。それが、当時、「電線音頭」の「ベンジャミン伊東」で知られていた伊東だった。
並樹は、オーディションにバイクで行こうとして、遅刻。小林は、当時、小学4年生で、500人の応募の中から、5回に及ぶ審査を経て選ばれたことなどを語る。
物語冒頭、年を重ねたおしん(乙羽信子)が少女時代を振り返るきっかけとなる、廃屋となった生家を訪れるシーン。実はセットではなく、実際の廃屋を何ヶ月もかけて探したものだった。“乙羽おしん”とともに廃屋を訪れた大橋が、当時の撮影を振り返る。また、貧しさの象徴「大根めし」は、だしを毎回変えるなど、食べやすいように配慮されていたそう。
また、出演者を悩ませたのが、方言と作者・橋田氏が書く長ぜりふだった。実は『おしん』は、連続テレビ小説で初めて“方言指導”が明記されたドラマ。並樹は、長いシーンの前に「テンパってトイレにひきこもった」と告白。長ぜりふを覚え、演じる苦労を語り合う場面も。
“生みの親”橋田氏のインタビューも交えつつ、『おしん』誕生秘話、奉公に出ることになったおしん(小林)を見送る、最も有名な「いかだ下り」のシーンの舞台裏(実は、おしんが「父ちゃん」と呼ぶ、その先に、「父ちゃんはいなかった」ことなど)も紹介する。
ドラマの反響が大きかった分、憎まれ役の人たちは、「家の窓ガラスに石を投げられた」(伊東)など、当時、相当悩みつつ演じていたことなど、知られざる裏話が続々飛び出し、収録開始時に感じた不安はいつの間にか消えていた。
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2019/11/02