ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

大林宣彦監督「まだ3000年は生きる」 映画界への思いを熱弁「映画は学校」

 映画監督の大林宣彦氏(81)が、現在開催中の『第32回東京国際映画祭』(TIFF)において、国内外を含めて長年にわたり映画界に貢献した人に送られる“特別功労賞”に輝き1日、都内で行われた贈呈式に出席した。

『第32回東京国際映画祭』の“特別功労賞”受賞を受け、気炎を上げた大林宣彦監督 (C)ORICON NewS inc.

『第32回東京国際映画祭』の“特別功労賞”受賞を受け、気炎を上げた大林宣彦監督 (C)ORICON NewS inc.

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 大林監督は、自主映画作りから始まり、その後はCMディレクター、長編映画監督として活躍を続け、『青春デンデケデケデケ』(92年)で日本アカデミー賞優秀監督賞にも選出されている。多彩な映像作品を世に送り出していることや、今も新たなチャレンジする姿が評価された。

 大林監督は功労賞のトロフィーを受け取ると「文化に関する貴重な功労賞というのものをいただきました。すごいね、これが功労賞。重いですよ」と満面の笑み。2016年8月の映画『花筐/HANAGATAMI』クランクイン直前に、ステージ4の肺がんが見つかり「余命3ヶ月」と宣告された大林監督だが、その後も精力的に映画の仕事を行い、来年には『海辺の映画館−キネマの玉手箱』の公開を控える。

 この日は車いすでの登場となったが「やらないことの方がいっぱいあるんだから、やらないことをやれば、星の数ほど、それ以上面白いことができる。まだこれから3000年は生きる(笑)。文化功労賞を受賞しましてね、しみじみと思いを新たにしております」と気炎を上げる。同作に出演する常盤貴子厚木拓郎細山田隆人細田善彦、吉田玲、山崎紘菜といったキャスト陣の言葉を聞きながら、こう呼びかけた。

 「映画は学校、いろんなことを学ぶんですよ。他人事ではなく、すべて自分事で、お客さんが体を入れ替えて、人生の涙をそれぞれが流すことができる。映画はすばらしい、ありがとう! 以上、校長からでした(笑)」。

関連写真

  • 『第32回東京国際映画祭』の“特別功労賞”受賞を受け、気炎を上げた大林宣彦監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第32回東京国際映画祭』の“特別功労賞”贈呈式に出席した(左から)常盤貴子、大林宣彦監督、吉田玲 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第32回東京国際映画祭』の“特別功労賞”贈呈式に出席した常盤貴子 (C)ORICON NewS inc.

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索