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『相棒』社会問題に斬り込む目、20年目も健在 第4話は“かとく”が登場

 テレビ朝日系で放送中のドラマ『相棒season18』(毎週水曜 後9:00)。警視庁の厄介者、特命係の杉下右京(水谷豊)とその相棒の活躍を描くドラマ誕生(2000年)から20年目のシーズンが始まったばかりだが、時代を反映したストーリーづくり、社会問題に斬り込む目は「season18」でも健在だ。

 過去には、裁判員制度の導入や取り調べの可視化といった題材を、いち早く、試験的な段階で描いたこともあった。今月9日・16日の2週にわたって放送された、テレビ朝日開局60周年記念スペシャル「アレスの進撃」では、90年代に関心を集めた旧ソ連・ロシアによる放射性廃棄物の海洋投棄問題や、現在の中東やアフリカから押し寄せる難民・移民問題、さらには日本の武器輸出にも言及する骨太さ。23日放送の第3話「少女」では、公園で出会った少女の爪の状態を見て、右京と相棒の冠城亘(反町隆史)が、少女の“心の傷”に気づいていくストーリーを展開した。

 きょう30日放送の第4話「声なき声」では、人権蹂躙に、残業代の未払いや長時間労働といった法令違反、過労死を疑われる突然死や失踪も相次いでいるなど、問題が顕在化している外国人技能実習生が題材に。

 厚生労働省の職員・片桐晃一(山本圭祐)が、ビル屋上から転落死する事件が発生。彼は厚労省の中でも、過重労働撲滅特別対策班、通称“かとく”に所属しており、厚労省職員でありながら”特別司法警察職員”として違法な事業所を検察庁に送検する権限も持ち合わせていた。遺体は靴を履いておらず自殺のようにも思えたが、脱いだはずの靴は屋上に見当たらず、企業がらみの摘発をしようとして口封じで殺された可能性が考えられた。

 右京と亘は転落現場の野次馬の中に、ジャーナリスト・中川敬一郎(長谷川朝晴)の姿を発見する。彼は新聞記者時代から、鋭い視点と“声なき声”に真摯に耳を傾ける報道姿勢を貫き、”真実を追う男”として知られる人物だった。話しかけた右京に、彼は「亡くなったのは、“かとく”の片桐さんでしょうか?」と遺体の身元をたずねてきた。通報されて間もない時点でなぜ遺体の身元が片桐とわかったのか、右京と亘は疑問に思う。

 2人は、中川と古い知り合いだという『週刊フォトス』記者・風間楓子(芦名星)に探りを入れる。楓子によると、中川は最近、小学校で起きた遊具死亡事故の真相を追っていたという。中川がなぜ片桐の転落現場にいたのかを突き止めるためにも、右京は遊具事故を調べはじめる。

 しかし、被害者の勤務先から探りを入れるほうがいいと考えた亘は、右京とは別行動を宣言。単独で“かとく”のリーダー・立花典子(クノ真季子)を訪ねるが…。

 「season18」が始まる直前、『相棒』のプロデューサーが、今シーズンの注目キャラとして挙げていたのが、『週刊フォトス』記者・風間楓子。週刊誌報道がきっかけで不正が明らかになり、社会的制裁を受けたり、権力者が辞任したりする事例が相次いでいるを“今”を反映する上で欠かせない存在となっている。

関連写真

  • 『相棒season18』第4話「声なき声」(10月30日放送)より(左から)杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)(C)テレビ朝日
  • 『週刊フォトス』記者・風間楓子(芦名星)に探りを入れる杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)(C)テレビ朝日
  • 気骨のジャーナリスト・中川敬一郎(長谷川朝晴)は事件にどう関わっているのか…!?

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