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『相棒18』初回の超スペシャル 杉下右京が“切れ者すぎて嫌われる”を再認識

 きょう9日からスタートするテレビ朝日系ドラマ『相棒season18』(毎週水曜 後9:00※初回は〜後10:24)。初回は、テレビ朝日開局60周年と『相棒』誕生から20年目の節目に、ドラマシリーズ最大級のスケールのスペシャル「アレスの進撃」が放送される。

メインゲストは船越英一郎(C)テレビ朝日

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 恒例のロンドン旅行を終えたはずの杉下右京(水谷豊)が、1週間も無断欠勤を続けていた。電話もつながらず、留守番電話を残しても折り返しすらない…という、異常事態からはじまる。冠城亘(反町隆史)はもちろん、右京を取り巻く面々はそれぞれの立場から安否を気にする様子が描かれるのだが、そこで改めて念押しされるのは、杉下右京が“切れ者すぎて嫌われている”という人物像。誕生から20年、ブレていないな、と感じさせる。

 サイバーセキュリティ対策本部捜査官・青木年男(浅利陽介)が調べたところ、右京は1週間前に間違いなく帰国している。が、その後の足取りがまったくつかめなかった。そんな中、亘は秋田県警に呼び出される。なんと右京のスマートフォンが発泡スチロール容器に封入され、秋田の海岸に流れ着いたというのだ。潮流を計算したところ、この荷物の出発点は北海道の北に位置する日本最果ての離島、“天礼島”ではないか…。調べた結果、島に渡る飛行機の搭乗者名簿に右京の名が見つかった。

 単身、天礼島に乗り込んだ亘は右京捜索を開始。手がかりを求めて、島の中心部にある“信頼と友好の館”を訪ねる。そこは日本とロシアの交流を目的とした施設だったが、館長・甘村井留加(団時朗)をはじめ、住み込みの若者たちも誰ひとり、右京を見かけていないという。

 一方で、信頼と友好の館で暮らしながら活動に傾倒する娘・ミナ(北香那)を連れ戻しにやって来た、というひとりの男に出会う。その人物は、岩田純(船越英一郎)といい、陸上自衛隊で特殊作戦群に所属していた元レンジャー隊員であることがわかる。

 さらに、亘が天礼島で右京捜索をしている頃、同じ北海道の洞爺湖に現れたのは、比丘尼“妙春”こと、元代議士の片山雛子(木村佳乃)。議員返り咲きを狙って、今回もしたたかに企んでいた。

 そんな中、天礼島でミナの仲間たちが次々に遺体となって見つかる事態が発生する。この連続殺人は、誰の仕業なのか!? サスペンスフルな展開なのだが、北海道で10日間を超える大規模ロケを敢行したというだけあって、ダイナミックな景観のおかげでシリアスになりすぎず、十分なエンターテインメント性を見せてくれる。

 『相棒』の登場人物たちをよく理解していればこその笑える要素もあって、右京の安否が明らかになった時の、衣笠副総監(杉本哲太)、内村刑事部長(片桐竜次)、中園参事官(小野了)の三者三様のリアクションも注目だ。また、秋田の海岸で右京のスマートフォンが入った容器を最初に発見する子どもたちが話している内容が、あとからチョイチョイ効いてくる、輿水脚本(『相棒』誕生の単発ドラマ1作目から携わっている輿水泰弘氏)の巧みさもブレがない。

関連写真

  • メインゲストは船越英一郎(C)テレビ朝日
  • 右京(水谷豊)は無事だったが…(C)テレビ朝日
  • ミナ(北香那)と信頼と友好の館の敷地内を見回る右京(水谷豊)

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