俳優のオダギリジョーが9日、東京・外国特派員協会で行われた初長編監督映画『ある船頭の話』(13日公開)の記者会見に出席。温かい拍手に迎えられながら登壇すると「想像している以上にとても温かい拍手を頂いて、幸せでしたし、どこか逆に居心地の悪さを感じたというか。あまりに反応が良すぎて『そんな拍手いただくような映画じゃない…』という気持ちになってしまいました」と自虐的なジョークを交えながら喜んだ。 俳優としてキャリアをじっくりと積んでからの監督デビュー。挑戦に至るまでの経緯について問われると「自分が俳優として仕事をしていて、いくら映画を作りたいからといって、俳優の立場を利用する形で甘えて映画を撮るのは、あまり良いことではないと思っていた。それは他の映画監督からしたら面白い話ではないし、自分としても本気で映画に向かっても“俳優・オダギリジョー”が作ったという、いくつものフィルターが入ってしまう。どっちにしてもフェアな状況でなくなってしまう。だからこれだけの時間が掛かってしまった」と説明した。
2019/09/09