2009年4月にスタートして、今年で丸10年を迎えた日本テレビ系バラエティー『スクール革命！』（毎週日曜　前11：45※関東ローカル）。ウッチャンナンチャンの内村光良が「3年J組」の担任となって、さまざまテーマの授業をクイズや体験コーナーを交えながら勉強していく情報要素も強い内容で、生徒にHey! Say! JUMPの山田涼介、知念侑李、八乙女光、SixTONESの高地優吾、山崎弘也、オードリー若林正恭、春日俊彰、週替わり女子生徒というメンバーで、日曜のお昼に笑いを届けてきた。前回は、同番組の演出行う黒川高氏に話を聞いたが、今回は実際の番組収録に密着した様子を届けたい。

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　この日は18日放送回の収録で、番組を進行するゲスト先生はなすなかにしの2人で、女子生徒は橋本環奈。先日の放送では、収録がスタートするギリギリまで出演者同士で会話する様子が紹介されていたが、まさにそれと同じ光景が繰り広げられた。収録10分前、笑顔の絶えないアットホームな雰囲気で、それぞれが思い思いの時間を過ごしながら、調整をしていく姿は、まさに10年間のチームワークがなせる業。内村もはじめからひな壇側に座って、VTRを見ていく形だったが、番組への安心感からか、内村が非常にリラックスしている様子が伝わってくる。前回のインタビューで黒川氏が、J組についてこのようなことを語っていた。

　「理想のクラスの座組と言いますか、明るいひょうきん者がいて、ちょっとななめから見る生徒がいて、イジられる生徒がいて、優等生がいて、イケメンがいて、マドンナがいて…っていうバランスがあると思うんですけど、そういうのを意識してメンバーを決めました。そうした理想のクラスにすれば、必然的にクラスメイトは仲良くなって、教室は楽しくなるんじゃないかと。結果的にJ組はその通りになり、最高に雰囲気の良い番組にすることが出来たと思います」

　VTR中心の収録になると、映像に見入るあまり、スタジオが静かな雰囲気になってしまうことも少なくないが、黒川氏が言うところの“明るいひょうきん者”の山崎が、VTR中にも積極的にガヤを飛ばして教室内の空気を温める。ひな壇は2段になっており、ゲスト先生に近い方の1段目には山田と知念、その真上には山崎というトライアングルが形成されているが、VTR明けのクイズパートでは、その3人が躍動。なすなかにしが、山田に“えこひいき”して、答えを誘導させていきながらも正解を出せないくだり、そんな中で山崎がさらにボケていく流れなど、ただただ笑う時間が続いていった。

　そんな中、回答者としてさらりと笑いのテクニックを見せた内村を、なすなかにしがほめ倒し。これを受けて、ここぞとばかりに山崎とオードリーが内村を褒めちぎると、内村も照れ笑いを浮かべながら「もう、絶対答えないからな！」とツッコミ。MCではなく、プレイヤーとして参加するレア感はもちろん、内村を後輩芸人たちが積極的に“イジる”という構図も珍しく、これもまた長年続いてきたからこその絶妙なチームワークを感じさせた。

　1列目ながらもゲスト先生から離れており、なかなかクイズに参加しにくい場所にいる八乙女と高地もそれぞれのキャラクターを活かした回答で活躍し、2列目の橋本も積極的にコメントするなど、示し合わせることなく、自然とバランスの取れた形になっているのは、チームワークと個々の持つパワーならではだと実感。この日の企画にちなんだパフォーマンスを、八乙女、知念が披露する場面もあり、気づけば収録時間は1時間半を超えていた。

　アットホームな雰囲気で、時にはバカ笑いしながらも、しっかりとその日のテーマを学習していく…。番組の進行を一手に引き受けるゲスト先生のなすなかにしの実力はもちろん、先生の話に耳を傾けながらも、それぞれがあの手この手で笑いを求めるJ組の個々の力とチーム力の高さを改めて感じることができた。

■『スクール革命！』
放送日時：毎週日曜　11：45〜12：45　※関東ローカル
出演者：内村光良、山崎弘也（アンタッチャブル）、オードリー（春日俊彰、若林正恭）、山田涼介・知念侑李・八乙女光（Hey! Say! JUMP）、高地優吾（SixTONES）