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気温35℃の中『コミケ96』開幕、初の4日間開催で気になる「3つのポイント」を運営に聞いた

世界最大規模の同人誌即売会『コミックマーケット96(以下、コミケ)』(C96)が9日、東京ビッグサイトで開幕した。恒例の“始発ダッシュ”では、それを迎え撃つ闘牛士コスプレが登場するなど、早くも盛り上がりの気配を見せる。気になる現場は、やや風があるとはいえ朝9時25分の時点で気温35℃、湿度57%という“灼熱地獄”。コミケ準備会からも“暑さ対策”への注意喚起が例年以上に呼びかけられている。さらに、今回は東京五輪による東京ビッグサイトの“利用制約期間”に開催される初のコミケ。4日間開催という点にも注目が集まっており、来場者のべ53万人を動員した昨夏の『コミケ94』と比べ、動員数の変化も気になるところ。そこで、『コミケ96』の着目すべき3つのポイントについて、コミックマーケット準備会共同代表・市川孝一氏に話を聞いた。


世界最大規模の同人誌即売会『コミックマーケット96(以下、コミケ)』(C96)が9日、東京ビッグサイトで開幕した。(C)oricon ME inc.

世界最大規模の同人誌即売会『コミックマーケット96(以下、コミケ)』(C96)が9日、東京ビッグサイトで開幕した。(C)oricon ME inc.

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■ポイント(1)有料のリストバンドが必須、「満員御礼」で入場規制の可能性も

 例年のコミケでは、1日に2500人〜2800人、3日間でのべ3000人のスタッフがコミケの運営に携わっていたという。東京ビッグサイトの利用制約期間となる今回、4日間開催になったことによるスタッフの人員確保について市川氏に聞いた。

「今回のスタッフ登録は約3300人。1日当たりの稼働も同程度に増えております。今回は、公式Webサイトにてスタッフ募集を行い、新たに準備会スタッフの仲間になってくれる人達を積極的に集めました。開催規模は小さくなってもいますので、1日当たりの来場者は若干減少する可能性はあると考えています」

 また、新しく有料のリストバンド型参加証の導入が実施された点も大きな変化。例年と違い、一般ブースの西・南展示棟と、企業ブースの青海展示棟に入場するためにはこのリストバンドが必要となるため、事前購入を忘れずに。

 入場に関しては懸念もあるという。コミケ96カタログ(1306ページ)によれば、コミケ運営のノウハウ蓄積により参加入場の流れも最適化が進み、「正午以降に来場すれば並ばずに入場できる」などの認識が定着していた。しかし、今回は会場面積が縮小したことにより、始発から待機列を構成している参加者全員が入場する前に「満員御礼」となる可能性があるのだという。つまり、用事を終えて会場を離れる参加者が現れるまで入場することができない事態もある。この点については、初日の待機列の動向について参加者のSNSや公式HPの情報をチェックし、2日目以降の行動に生かす必要がありそうだ。

■ポイント(2)入場時の警備強化について、京アニ放火事件へのコメントも発表

 先日、京都アニメーションの第1スタジオが放火されるという痛ましい事件が発生した。本件を受けて入場時のチェック強化、警備の増員などを実施するのかを聞くと、「従前より、警察からの強いご指導もあり、一般参加者に対する手荷物確認を実施しております」と即答。またコインロッカーやクロークの荷物の預け入れ時に同様の確認を行ったり、場合によっては警備員による手荷物確認を行ったりする等、警備を強化していると回答した。スムーズな入場を実施するためにも「必要のない手荷物などは持って行かない」といった配慮を心掛けたい。

 京アニ放火事件を受けて同準備会は7日、公式サイト(https://www.comiket.co.jp/info-a/C96/PrayforKyoani.html)にてコメントを表明。被害者とその家族、そして関係者へのお悔やみの言葉と共に、『コミケ96』では募金箱の設置などは行わない旨を表明した。その理由として、京都アニメーション自らによる募金の窓口設置など、支援体制が整いつつある点をあげている。このコメントを受けSNSでは「コミケ会場での募金詐欺に注意」「募金詐欺を牽制したのだろう」という意見も見られた。

■ポイント(3)直射日光を受ける後頭部は50℃にも、熱中症対策で「命を大事に」

 前述したとおり、企業ブースは青海展示棟で開催されるが、西・南展示棟から同展示棟までの距離は1.5キロあり、徒歩移動の場合は15〜20分程度はかかるとみられる。青海展示棟について市川氏は、「青海展示棟への待機列は、有明側への待機列と別途形成しますが、そちらに仮設トイレを設置しています。また、飲食面では青海展示棟の敷地の中に会場側設置の自動販売機が増設されていますし、トラックヤードにはケータリングを、ホール内には飲料販売所を設置します。コミケットカタログ、企業ブースパンフレットには、青海至近のヴィーナスフォート、ダイバーシティの飲食店の情報も掲載しています」と、懸念される“トイレ難民”、“飲食難民”への対策を教えてくれた。

 そして、同イベントでもっとも注意すべき熱中症対策については、「青海展示棟と西・南展示棟との往来などもあるシンボルプロムナード公園内には、ケータリングや飲料販売所を設置します」とのこと。移動中もこまめな水分補給を心掛けたい。そして、待機列を形成する参加者に対しては、SNSなどを通じて以下の点について呼びかけを行っていくという。「定期的に水分・塩分を補給する、必ず水分を持参する」「睡眠を充分に取る、朝食をしっかり食べる」「つばの広い帽子や日よけなどを身につける」「動きやすい・風通しのよい・疲れない服装、履き慣れた靴で来場する」といった具合だ。この時期、直射日光にさらされている後頭部は50度にも達するほど。本日からの4日間、有意義なコミケライフを送るためにも「命を大事に」を最優先してほしい。

 『コミックマーケット96』(C96)は、8月9日(金)〜12日(月)の4日間、東京ビッグサイトにて開催。

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