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『ABCお笑いグランプリ』第40回チャンピオンは“二刀流”のエンペラー

 大阪・ABCテレビで21日、生放送された『第40回ABCお笑いグランプリ』は、12組が決勝に臨み、漫才とコントの二刀流で多彩な才能を発揮したエンペラーが、全国からエントリーのあった520組の頂点に輝いた。彼らには、優勝賞金100万円と副賞の「すべらない」タイヤセットが贈られた。2位はカベポスター、3位は宮下草薙だった。

『第40回ABCお笑いグランプリ』優勝したのはエンペラー(C)ABCテレビ

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 エンペラーは、京都府乙訓郡出身の安井祐弥(26)と高知県高知市出身のにしやま(28)のコンビで、2011年6月より活動。『ABCお笑いグランプリ』では、初の決勝進出で、優勝という快挙を成し遂げた。

 ファーストステージでは、浮気の話題がエスカレートした末に、女性に変貌するネタで、“憑依漫才”と高評価を得て、ファイナルステージ進出を決める。抽選でトップバッターとなったエンペラーは、漫才ではなく、銀行強盗と人質とのコントを熱演。審査は700満点のところ、エンペラーが670点、カベポスターが665点、宮下草薙が652点で接戦を制した。

 それだけに「めちゃくちゃうれしかったです。でも、まだ実感が湧いてない状態。たぶん家に帰ってビールを飲んだぐらいに実感がくるのかなと思います。今はまだ、頭真っ白です」と安井が話せば、にしやまも「賞レースで最後まで残ったのは、今回が初めてで、優勝できて感無量というか。これを目指して、ずっとやってきたので」と、少々戸惑う姿が初々しく見えたくらい。「初の決勝進出で優勝っていうのは、めちゃくちゃすごいことやと思います」と自画自賛する安井に、にしやまは「それは自分で言わんでいい(笑)」と突っ込むやりとりも微笑ましかった。

 ファーストステージでは漫才、ファイナルステージではコントと、二刀流で優勝をもぎとったエンペラーだが、普段は漫才が主と明かす。「決勝の他の2組が漫才やったので、いい意味で目立てたかなとは思います。普段はコントはほとんどやってないんですけど、やってて自分たちが楽しい好きなネタを2本持ってきた。コントは、数少ない中のうちの一つ。同じ感じで漫才をやっても、2本目はちょっと弱まるかなと思って、ガラッと変えようと。采配はズバリという感じです」と勝因を分析した。

 しかも、今回の2本ともにボケをつとめたにしやまは、普段はツッコミを担当。そのにしやまの芸風を、審査員から”憑依型漫才”と称されるも「基本は、僕らはしゃべくり漫才。これからも、どちらかというと力を入れるのは漫才ですね。『M-1グランプリ』が一番とりたい賞レースではありますから」と言う。

 さらに、今回の高評価を得て、ボケとツッコミの変更はしないのか、とたずねられれば、「やっていて楽しい方を選びます」(にしやま)、「いろんなパターンのネタをやっていきたいですね。一つの形にはあまり決めたくないという意識はあります」(安井)と答えていた。

 意識している先輩芸人について聞かれると、「ほぼ全員ですね」としつつも、昨年、優勝したファイヤーサンダーが彼らの同期だったこともあり、「バイト中に見ながら、悔しいなぁと思いました」とにしやま。安井は「逆に同期が獲れるのなら、僕らもいけるんちゃうか」と希望を持ったといい、「最近はコントの人が優勝するイメージがあったので、漫才で優勝された霜降り明星さんは意識してましたね」と語った。

 優勝賞金100万円の使いみちについて、にしやまは「お世話になった後輩をちょこちょこ、ご飯につれていきたいですね。あと、犬が飼いたいです。できればフレンチブルドック。大好きなので」。片やお酒が大好きと話す安井は「この季節は外で飲むのが一番好きなんで、賞金で山ほどお酒を買って飲みたいなと。後輩とか連れて公園で飲みたいです」。しかし、副賞のタイヤについては、ともに免許を持っていないため、にしやまが「タイヤを使えるように、まずは免許を取れたらなと」と言えば、安井は「タイヤはインテリアとして部屋に飾っておこうかなと思います。でも、めちゃくちゃ狭い部屋なので、賞金でタイヤを置くスペースがあるところに引っ越します」と、あれこれ夢を膨らませていた。

■『ABCお笑いグランプリ』とは?

 1980年にABC創立30周年を記念して放送された『ABC漫才・落語新人コンクール』を原点とし、歴代のグランプリ受賞者には、ダウンタウンナインティナイン中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、千鳥、霜降り明星など、今日のお笑い界をけん引する芸人たちが名を連ねる。第33回大会から、名称を『ABCお笑いグランプリ』とし、出場資格も「デビュー10年以内」「日本全国のプロのお笑い芸人」と広く門戸を開放。以降、漫才、コント、ピン芸など、お笑い異種格闘技戦として、毎回、熱い闘いが繰り広げられている。

 今回の第40回大会には、全国から520組がエントリー。決勝には、一次選考、最終予選の43組から勝ち上がった12組が出場。ファーストステージでは、12組が3つのブロックに分かれ、4分のネタを熱演。各ブロックのトップ3組によるファイナルステージが行われた。審査員は飯尾和樹ずん)、小沢一敬スピードワゴン)、くっきー野性爆弾)、黒田有(メッセンジャー)、陣内智則兵動大樹矢野・兵動)、リンゴ(ハイヒール)(※五十音順)。各審査員の持ち点=100点、合計700点満点で審査に当たった。司会は、藤井隆と川添佳穂アナウンサー。

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