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“安住紳一郎祭り”の週末を振り返る 深夜と早朝に見せたアナウンサーとしての“実力”

 先週金曜の夜から、TBSの安住紳一郎アナ(45)の魅力を堪能できる放送が相次いだ。レギュラー出演する『ぴったんこカン・カンスペシャル』(後8:00〜後10:54)での「大切なお知らせ」を皮切りに、安住アナの毒と観察眼がいかんなく発揮された深夜の番組、打って変わって“聞き手”として土曜の朝にさわやかなスポーツ情報を伝える一面と、この週末は、アナウンサーとしての高い実力が垣間見える「安住祭り」となっていた。

■ネット上で予想相次いだ「大切なお知らせ」 東京五輪総合司会に決意のコメント

 まずは5日放送『ぴったんこカン・カン』。新聞のテレビ欄などで「恐縮です 今夜、安住紳一郎アナより大切なお知らせ」と告知されていたことから、ネット上ではさまざまな予想の声が上がったが、番組最後に安住アナから「私、安住紳一郎からお知らせがあるのですが、そのお知らせとは一体、何でしょうか?」とクイズ形式で出題された。

 スタジオ出演者が「フリーになる」「結婚」など、視聴者の声をなぞるように次々と回答するも安住アナはいずれも否定。最後は自身で「『TBS東京オリンピック2020』の総合司会を務めます」と報告した。番組内では総合司会の発表だけにとどまったが、安住アナは局を通じて別途コメントを出した。

 「自分が総合司会を任されたのは、競技自体を存分に楽しんでいただけるような放送のスタイルを求められているからだと思います。その期待に応えられるようしっかりやっていきたいです。自分の中では“出演者”というより“番組スタッフの一人”という意識が強いので、放送でスポーツの素晴らしさを見せられる一員でありたいと思っています。東京オリンピックでも、その意識で中継の役に立てたらと思っています」

 そんな発表の余韻も残ったまま、同日深夜に『水曜日のダウンタウン』などで知られる藤井健太郎氏が演出を手がけた特別番組『安住紳一郎と2019年上半期のTBS』(深0:20)がスタート。上半期にTBSが放送したトピックスの中から気になるものを、同局の日比麻音子アナ(2016年入社)、山形純菜アナ(17年入社)、宇賀神メグアナ(18年入社)が選択し、VTRなどでその時の放送を振り返りながら、安住アナが徹底的に解説していくというスタイルになっていた。

■深夜特番で『水ダウ』演出の藤井健太郎氏との化学反応 土曜の早朝は“スポーツ”の魅力を伝える

 番組冒頭「なかなかこうして深夜にお目にかかる機会がないので、私も気持ち新鮮なんですけど、これからやろうとしていることはかなりハードでございます。あくまでも、この番組は安住紳一郎の責任のもとに、1月から6月までTBSで起こった問題をさまざま、私の方から問題提起していきたいと思っています」と宣言。その言葉通り、「『世界リレー』で男女混合リレーのスタート直前に中継終了」「令和アクセント問題」「『サンデーモーニング』“バーチャル張さん”のクオリティが凄い」「担当者が選んだ“変わり種”再現CGベスト3」「一般人撮影の事件。事故映像がニュース番組でも不可欠に」といった多彩な項目が並んだ。

 『世界リレー』の話題では、その直後に自身が出演している『新・情報7days ニュースキャスター』の放送があったことから、なぜこういった事態になったのかという舞台裏を説明。「令和」のアクセントについては、冠ラジオ『安住紳一郎の日曜天国』(毎週日曜 前10:00)で力説していた時と同様、アクセントによって「令和」のアクセントに8パターンが考えられると解説した。その中で「あれ、日比さん、TBSでの長音の原則習わなかった? 私は吉川(美代子)さんと長峰(由紀)さんから血が出るほど教えられたよ」とプレッシャーをかけるなど、笑いを交えながらも後輩アナにTBSの伝統を継承する姿も感じられた。

 『サンデーモーニング』における張本勲氏のバーチャル出演の変遷、再現CG担当者の話題、ニュース番組での一般人撮影映像の使用といった、テレビ作りの裏側にまつわるネタを『水曜日のダウンタウン』カラーを感じる演出で堪能できる内容に仕上がっていた同番組。安住アナは「オレはこの1時間楽しかったけどね」と3人の後輩アナに語りながら「下半期もあるかもしれませんので、もしみなさんがご覧のチャンネルで気になることがございましたら、番組のホームページも立ち上がるようですので、ぜひお寄せください。そして、本日こちらで取り扱いました、さまざまな事象について、すべて責任は私にございます」と締めくくっていた。

 安住アナと藤井氏の化学反応の妙に浸っていたのもつかの間、翌朝には司会の安住アナが東京オリンピック・パラリンピックを目指すトップアスリートをスタジオに招くトーク番組『東京VICTORY』(前7:00)がスタート。東京オリンピックから新競技として加わるスポーツクライミングの2選手をゲストに迎えて、その魅力を聞き出していった。選手個人の技量の高さはもちろん、オリンピックまでの日程なども紹介されるなど、その競技の観戦法も紹介されており、相手の話を引き出す安住アナの“聞く力”も目立つ放送だった。

■ラジオで4分間にわたって語った思い “安住アナ祭り”は他局へと派生

 金曜夜から続く“安住アナ祭り”を楽しみながらも、やや気になる点がひとつあった。それは『ぴったんこ』での「大切なお知らせ」問題だ。『日曜天国』や『安住紳一郎と2019年上半期のTBS』といった番組で、安住アナが見せる「観察眼の鋭さ」と「危機回避能力の高さ」、そして「視聴者への思い」から考えてみると、番組前にわざわざ「大切なお知らせ」と銘打っているということは、かなり重大な発表があるのではないかと思った視聴者・リスナーも多かったのではないだろうか。記者自身もそのように考えて、番組を視聴していたため、東京五輪の総合司会決定との発表を聞いて、ホッとしたような気持ちと、山里亮太、春風亭昇太といった結婚ラッシュがあったため、安住アナのプライベートにまつわる発表があるのでは考えていた気持ちがあった。

 無論、そんな思いを十分考えていた安住アナは、7日放送の『日曜天国』でこの話題を切り出した。「番組冒頭から『重大な発表が安住からある』という風にやっていて、そういうような番組の作りになっていて。制作とはずっと『そういうような番組の作りはやめたほうがいい』とすごい話し合いを重ねたんですけど、3時間スペシャルということで、ある程度の最後まで見てもらうお客さんもほしいという狙いがあったんだと思うんですけど…」。

 そして、約4分にわたって安住アナが吐露した思いは、以下の通り。

 「でも『最近はそういうやり方をすると非常に信頼を失うことになるから、長い目で見たら得策じゃない』って言ったんですけど、なかなかね、私ひとりの意見も通らないものだから、そういう結果になって。でも、今私から大事なお知らせがあるって言ったら、結局は新番組を担当するとか、オリンピックの番組を担当するっていう結論なんですけど、だいたいの人は『あらー』って。春風亭昇太さんが結婚なさったりしているから、安住紳一郎もついに何かそういうような結婚とか、違う人生を選んだ、会社をやめるとか、そういう風になるんじゃないかと、思いますよね」

 「私も良くないなと思って、大変お叱りもいただきましたし。良くないですよね、やっぱりね。人の心をざわつかせてっていうか。私は放送局で情報を伝える側だから、お知らせがあるって(言っておいて)ビジネス上の連絡みたいなことをやっていると、今度本当に大事なことを伝えなきゃいけない時に、みなさんが耳を貸してくれなくなるからって話をしたんですけど、それはちょっと内輪の話で申し訳ないんですけどね」

 「そしたら、会社とか番組に入る公式なクレームとは別にですよ。私個人の携帯電話の方からクレームが入るわけですよね。知人たちからですよね。そのクレーム処理も大変なんだっていう話ですよね。これは本当にどうでもいい話なんですけど。脚本家の三谷幸喜さんからメールでクレームをいただきましたね。1回お仕事でご一緒して、連絡先を交換したんですけど、金曜日の夜中に突然ですよ。何かあったかなと思ったら「ああいう演出は良くない」ってピシってきましたね。尊敬している脚本家の三谷幸喜さんから直に注意を受ける金曜日の夜。みなさまにもご迷惑をかけました」

 自身の思いを誠実に、さらに笑いも交えながら紹介した安住アナに対して、バーチャル張本に代わって「あっぱれ」をあげたい気持ちになった日曜日の朝から1日が経って、きょう8日に放送される、NHK・Eテレの中高生向け情報バラエティー番組『沼にハマってきいてみた』と今年で86回を迎える『NHK全国学校音楽コンクール』(以下、Nコン)がコラボレーションした「合唱SP」に安住アナがスタジオゲストとして出演。「安住祭り」はまだ終わってない。

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