日本テレビは“知的コンテンツ”を集めたサロンページ『日テレアカデミア』（YouTubeチャンネル、Facebookページなど）を先日、オープンさせた。そのコンテンツの一つが青木源太アナウンサー（36）が体験する『ビジネス家庭教師』シリーズ。普段からアナウンス部では外部講師を招待しての勉強会なども自主開催されているそうだが、今回、マンツーマンで“ビジネス家庭教師”から一風変わった学びの機会を得た青木アナに話を聞いた。

【写真】その他の写真を見る

　現在、情報番組『バゲット』（月〜木　前10：25〜11：30※関東ローカル）のMCを務める青木アナ。芸能や生活情報など比較的、柔らかい話題を扱う番組だが「エンタメに寄ってはいますが、専門分野として、負けてはいけない。誰より詳しくないといけないと思っています。しかしそれと同時に、自分の将来設計を考えたときにそれだけではダメだと。アナウンサーとして人間として幅を広げるためにいろいろなインプットをしていきたいという気持ちはあります」とこれまで以上に“学ぶ”ことの大切さを実感している様子。

　「自分はメディア業界にいるのでそこの動向は自然と目にします。今、ネットニュースはレコメンド機能で興味がある話が出てくるようになっています。僕でいえばネットやITの話題が多いので、AIにレコメンドされるのではない、自分ではなかなか踏み込まないような金融系や法律系、あまり知らないことを学びたい」と意欲をみせる。

　30代半ばとなり、周囲の人物の姿勢に感化されることも。「すごいなと思うのは、その地位にあぐらをかかず学びを続けている人。例えば、加藤浩次さんなんかは毎日学んでいて、『がっちりマンデー!！』（TBS）という番組でいろいろな社長さんと話をしている。MBAより良い授業を受けていると思うんです。それがあって『スッキリ』のような情報番組、政治も経済も事件、事故、災害、芸能ニュースも含めて切り盛りできるのは加藤さんの学びの姿勢があってこそ」と尊敬の眼差し。

　そして今回、『ビジネス家庭教師』シリーズ第一弾では1対1でビジネス家庭教師を務める『日テレアカデミア』理事・眞邊明人氏と向き合い『PDCAサイクル』とは違ったクリエイティブなビジネス思考ツール『OODAループ』について学習した。普段の番組の進行とは異なり、「手元に台本もなく、ガイドラインもないまま、36歳、入社14年目の自分が持った疑問を直接ぶつけてお答えいただいたのであっという間の1時間でした」とカメラを気にせずに没頭した。

　「僕はアウトプットをする仕事ですが、人間、インプットをしなければアウトプットもできなくなる。普段から本や雑誌を読んでいますが、時間をとってどこかへ学びに行くまではいかなくとも、今後こういう動画があったら観たい。ちょっとしたインプットになればいいな」とその利便性に感心。

　今回、得た知識をどう生かすか聞いてみると、「これまでは自分のコメントや出演コーナーで精一杯だったのですが、社員でもあるので立場が変わってスタッフも年下が増えるなかでプロデューサー目線を持ってスタッフの働き方まで目を配れるようにならなくては。僕のためにカンペを用意してくれる若いスタッフさんがいるなら、自分から『いらないよ』と言えばその人たちの負担が軽減されたりする。そういう視点をもって取り組まなれけばと思いました。『OODAループ』は初めて聞いたのでそれをどう活かしていくかはこれから考えたい」。
　
　同局では2018年より教育研修事業をスタート。数々の人気番組を生み出した同局の映像制作力、企画力、表現力を生かした映像による人材育成プログラムを開発してきた。今回、誕生した『日テレアカデミア』では『ビジネス家庭教師』シリーズのほか、岩田絵里奈アナと一緒に勉強する感覚で学べる『Study with meやってみた』、企業内研修などですでに“定番”として使用されている『定番の教科書』（今秋公開）では中島芽生アナ進行のもと、海外赴任予定者用の異文化コミュニケーション講座をeラーニング動画教材として公開している。