女優の米倉涼子が現地時間1日、米・ニューヨークでミュージカル『CHICAGO』公演をスタートさせ、3度目のブロードウェイの舞台に立った。ロキシー役で主演する米倉は今回、劇中の名曲「ロキシー」の録音にも挑み、26日に配信も開始される。
『CHICAGO』は禁酒法が施行されていた1920年代の米シカゴが舞台。愛人を殺した悪女ロキシーは獄中生活の最中、一世を風靡したヴェルマと出会い意気投合する。そして出会った悪徳弁護士のビリーとマスコミの力を借りて裁判に挑む物語。97年に米演劇界で最高の権威を誇るトニー賞で最優秀リバイバル・ミュージカル作品賞を含む6部門を獲得しブロードウェイでロングラン記録を持つ作品となった。
劇場の入り口には“米倉涼子、ブロードウェイに舞い戻る”と英語で書かれたビルボードが観客の目を引きつける。劇場で配布されるプログラムには「世界中で成功を収めた『CHICAGO』は日本のスーパースターのリョウコ・ヨネクラを歓迎する。観客を魅了するんだリョウコ!」と激励のメッセージが添えられていた。
今年、同作品の生みの親である巨匠ボブ・フォッシーとブロードウェイ初演のロキシー役を演じた妻グエン・ヴァ―ドンとの歩みや、『CHICAGO』誕生までの葛藤が丁寧に描かれた連続ドラマ『フォッシー/ヴァ―ドン』がテレビ放送され、アメリカでは作品への注目がより高まっている。多くの視聴者から舞台を観たいという声が起こっており、この日も世界中から来た観光客や、目の肥えたニューヨーカーで埋め尽くされた。
米倉演じるロキシーが登場すると観客から拍手が沸き起こり、笑いなどの反応も同作品が通常上演されるのと同じタイミング。同じステージに立ってきた他のロキシー役の大女優が出演する場合と一切変わらないステージとなった。
劇場を訪れた観客は米倉涼子演じるロキシーに、“アメージング”、“エクセレント”、“グレート”、そして“ワンダフル”という称賛の言葉で口を揃える。オーストラリアから来たという女性は、「リョウコが特段目立って素晴らしかった」、カナダから来たという女性2人組も「カーテンコールで紹介されるまで日本人だと気が付かなかったが、とにかく素晴らしかった」と絶賛。またアリゾナ州からの学生たちは「リョウコが役にピッタリで、役を自分の物にして完璧にこなしていたので、また彼女が観たい」と興奮気味に語っていた。
初日を終えた米倉は、「キャストがウェルカムで迎えてくださり、いつでも力になるからと言ってくれて、本当に素敵なカンパニー」と、ブロードウェイに帰ってきたことを実感した。「12年、17年の時とは違う緊張感があって、色々な想いが今回はあった。『CHICAGO』とずっと関わっていたい。(同役を演じるようになって)気がついたら10年以上が経っているが、それだけの歳月を使って役を深く知ることができ、演じることが楽しくなってきている。私にとって『CHICAGO』はミュージカルの中で一番好きな作品であり、夢でもあり、今日は舞台に立てて本当に嬉しい」と初日の感想を述べた。
コンビを組むヴェルマ役のアムラ=フェイ・ライトは米倉について「CHICAGOは人生を映し出す鏡のようなもの。毎回彼女が来るたびに良い意味で変わっていっている。自分の個性を反映させた役作りをしていて、面白くて、我慢強く、そしてにじみ出る優しさが生かされている。年齢を重ね、人生経験を積み、それも活かされて“進化”している」と称賛を惜しまなかった。
ブロードウェイでの出演は7月14日まで続く。その後、8月から大阪・オリックス劇場、東急シアターオーブなど日本公演が開幕する。米倉がレコーディングした「ロキシー」は来日ツアーに合わせて再発売される日本盤CDのボーナス・トラックとして収録されることも決定した。
『CHICAGO』は禁酒法が施行されていた1920年代の米シカゴが舞台。愛人を殺した悪女ロキシーは獄中生活の最中、一世を風靡したヴェルマと出会い意気投合する。そして出会った悪徳弁護士のビリーとマスコミの力を借りて裁判に挑む物語。97年に米演劇界で最高の権威を誇るトニー賞で最優秀リバイバル・ミュージカル作品賞を含む6部門を獲得しブロードウェイでロングラン記録を持つ作品となった。
劇場の入り口には“米倉涼子、ブロードウェイに舞い戻る”と英語で書かれたビルボードが観客の目を引きつける。劇場で配布されるプログラムには「世界中で成功を収めた『CHICAGO』は日本のスーパースターのリョウコ・ヨネクラを歓迎する。観客を魅了するんだリョウコ!」と激励のメッセージが添えられていた。
今年、同作品の生みの親である巨匠ボブ・フォッシーとブロードウェイ初演のロキシー役を演じた妻グエン・ヴァ―ドンとの歩みや、『CHICAGO』誕生までの葛藤が丁寧に描かれた連続ドラマ『フォッシー/ヴァ―ドン』がテレビ放送され、アメリカでは作品への注目がより高まっている。多くの視聴者から舞台を観たいという声が起こっており、この日も世界中から来た観光客や、目の肥えたニューヨーカーで埋め尽くされた。
米倉演じるロキシーが登場すると観客から拍手が沸き起こり、笑いなどの反応も同作品が通常上演されるのと同じタイミング。同じステージに立ってきた他のロキシー役の大女優が出演する場合と一切変わらないステージとなった。
劇場を訪れた観客は米倉涼子演じるロキシーに、“アメージング”、“エクセレント”、“グレート”、そして“ワンダフル”という称賛の言葉で口を揃える。オーストラリアから来たという女性は、「リョウコが特段目立って素晴らしかった」、カナダから来たという女性2人組も「カーテンコールで紹介されるまで日本人だと気が付かなかったが、とにかく素晴らしかった」と絶賛。またアリゾナ州からの学生たちは「リョウコが役にピッタリで、役を自分の物にして完璧にこなしていたので、また彼女が観たい」と興奮気味に語っていた。
初日を終えた米倉は、「キャストがウェルカムで迎えてくださり、いつでも力になるからと言ってくれて、本当に素敵なカンパニー」と、ブロードウェイに帰ってきたことを実感した。「12年、17年の時とは違う緊張感があって、色々な想いが今回はあった。『CHICAGO』とずっと関わっていたい。(同役を演じるようになって)気がついたら10年以上が経っているが、それだけの歳月を使って役を深く知ることができ、演じることが楽しくなってきている。私にとって『CHICAGO』はミュージカルの中で一番好きな作品であり、夢でもあり、今日は舞台に立てて本当に嬉しい」と初日の感想を述べた。
コンビを組むヴェルマ役のアムラ=フェイ・ライトは米倉について「CHICAGOは人生を映し出す鏡のようなもの。毎回彼女が来るたびに良い意味で変わっていっている。自分の個性を反映させた役作りをしていて、面白くて、我慢強く、そしてにじみ出る優しさが生かされている。年齢を重ね、人生経験を積み、それも活かされて“進化”している」と称賛を惜しまなかった。
ブロードウェイでの出演は7月14日まで続く。その後、8月から大阪・オリックス劇場、東急シアターオーブなど日本公演が開幕する。米倉がレコーディングした「ロキシー」は来日ツアーに合わせて再発売される日本盤CDのボーナス・トラックとして収録されることも決定した。

2019/07/03