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蜷川幸雄さん、娘・実花監督映画に“肖像”で出演 愛弟子・藤原竜也ら殺し屋たちの大ボスに

 俳優・藤原竜也が主演し、写真家・蜷川実花氏が監督を務め2人が初タッグを組んだ映画『Diner ダイナー』(5日公開)に登場する殺し屋たちのトップの君臨する大ボス役を、藤原にとっての師で蜷川監督の父・幸雄さんが務めることが、発表になった。先月の舞台あいさつでは「僕の人生にとって貴重な時間でした」と蜷川監督との共闘に喜びをかみしめていた藤原。師匠として仰ぐ幸雄さんとも共演を果たす“特別”な作品となった。

蜷川幸雄さんが肖像で出演している場面カット(C)2019 「Diner ダイナー」製作委員会

蜷川幸雄さんが肖像で出演している場面カット(C)2019 「Diner ダイナー」製作委員会

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 藤原は1997年、幸雄さんの舞台『身毒丸』で主役に抜てきされ俳優デビューを飾った。幸雄さん演じる大ボス・デルモニコは、ボンベロ(藤原)の料理の腕を見込んで彼を殺し屋から足を表せた役どころ。解禁された画像は、デルモニコの肖像をボンベロが背負うものになっており“俳優・藤原竜也を見出した蜷川幸雄”を想起させるような師弟関係が描かれている。

 本作の甘木モリオプロデューサーは「2017年に開催された蜷川実花さんの写真展『うつくしい日々』の展示で、子連れで父の病院に通う自分たちの影にカメラを向ける実花さんの姿に、娘として母としてそして作家として生き抜く覚悟を感じた」とし「デルモニコのキャスティングを考える時、その光景がふと浮かんできて、この役は幸雄さんしかないだろうと思いました」と幸雄さんの抜てき理由を説明。

 続けて「実際に提案したのは、藤原さんのキャスティングもすでに決まった後だったので、蜷川幸雄さん&藤原竜也さんの師弟関係ももちろん加味してのことです」とふたりの関係も意識した。さらに、劇中には『俺を育ててくれたのはデルモニコです』というせりふが。これに対しては「元々は割愛した別のキャラクターのせりふだったのを、台本を整理する過程でボンベロに変更しました。蜷川幸雄さんの配役により、観客にとっても藤原さんにとっても、虚実入り混じった感情が付加されたと思います」と今回の巡り合わせについて語った。

 また、実写のデルモニコは、たけし軍団の井手らっきょが演じる。井手は幸雄さんが監督を務めた映画『蛇にピアス』(08年)で藤原と共に特別出演をする縁もあり、驚異の再現力も見せている。

【映画あらすじ】
 物語のヒロイン・カナコ(玉城ティナ)は出来心から日給30万の怪しいバイトに手を出し、ウェイトレスとしてダイナー(食堂)に売られてしまう。店主と名乗るボンベロ(藤原)からは「ここは殺し屋専用のダイナーだ。皿の置き方ひとつで消されることもある」と忠告を受ける。次々に現れる殺し屋たちの世界に放り込まれたカナコ。ボンベロとは一体何者なのか。“命がクズ同然”のダイナーで、最高級の殺し合いが描かれる。

関連写真

  • 蜷川幸雄さんが肖像で出演している場面カット(C)2019 「Diner ダイナー」製作委員会
  • 井手らっきょが演じる蜷川幸雄さん(C)2019 「Diner ダイナー」製作委員会

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