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15歳のハリウッド女優ミリー・ボビー・ブラウン「SNSをもっと楽しいものにしたい」

 日本でも人気のNetflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン3が、7月4日より配信開始となる。最新の予告編を見ると、シーズン3も「11(イレブン)」が鼻血を出しながら、大活躍してくれそうだ。このイレブン役で、大ブレイクしたのが、ミリー・ボビー・ブラウン(15)。ハリウッド版『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)でも重要なキャラクターを演じて、長編映画デビューを果たした。続編となる『Godzilla vs. Kong』(原題)も控えている。

Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界3』(7月4日配信スタート)謎の少女「11(イレブン)」役でブレイクしたミリー・ボビー・ブラウン (C)ORICON NewS inc.

Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界3』(7月4日配信スタート)謎の少女「11(イレブン)」役でブレイクしたミリー・ボビー・ブラウン (C)ORICON NewS inc.

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 5月に来日して、日本を含むアジア各国のメディア取材に応じたミリー。15歳にしてハリウッドスターの貫禄は十分だった。それもそのはず、彼女はすでに大きな挫折を乗り越えて、今がある。

 2004年、イギリス人の両親の間にスペインで生まれたビリーは、幼い頃から女優になりたい、という夢を抱く。

 「マイリー・サイラス、セリーナ・ゴメス、アリアナ・グランデが出ていたテレビドラマを観て、彼女たちみたいになりたいと思った」。

 その夢をサポートしようと、家族はすべての財産を投げうって、イギリスから米ロサンゼルスへ移住すること決断。ミリー、8歳の時だった。しかし、世界中から新たな才能が集まってくるハリウッドで成功するのは生易しいことではない。ミリーもなかなかオーディションに受からず、イギリスへ戻らざるを得ない状況に陥ってしまう。そんな中で、『ストレンジャー・シングス』のオーディションを受け、重要なイレブン役を勝ち取ったミリーは、ハリウッドへ舞い戻ってきたのだ。

 そして、『ストレンジャー・シングス』が大当たり。ミリーは、ピープルズ・チョイス・アワードの大好きなSF/ファンタジー番組の女優賞、全米映画俳優組合賞ドラマ部門女優賞、エミー賞ドラマシリーズ部門助演女優賞などにノミネートされ、MTVムービー&TVアワードで2年連続最優秀俳優賞(TV部門)を受賞し、一躍有名になる。シーズン1が配信(2016年7月15日)される前の同年7月8日は260万人だったインスタグラムフォロワー数は、2019年6月30日時点で1930万人超となっている。

 「正直に言うけれど、シーズン1を撮影していた頃は、この作品がこれほど大きなものになるとは予想していなかった。ジョージアの田舎町で撮影していて、予算もほかのNetflixの作品に比べたら大きくなかったと思う。でも、シーズン1が成功すれば…という希望をNetflixは与えてくれていた。配信がはじまって、いろんな反響があって、こうなったんです(笑)」。

 そんなミリーについて、本作の製作総指揮・監督・脚本を手がけるザ・ダファー・ブラザーズ(マット・ダファー&ロス・ダファー兄弟)は「彼女は本能的に演じているんだよ。僕らはただ見守るだけだ」。ショーン・レヴィ製作総指揮・監督も「ミリーは言葉を使うことなく、多くを伝えることができるんだ」と、彼女の表現力を絶賛するコメントを出している。

 ミリーも「この作品で私が気に入っているところは、私たちの個性を尊重して作品を作ってくれているところです」と、製作陣とは良好な信頼関係を築いているようだ。シーズン1では丸刈り、シーズン2ではパンクヘア、シーズン3では年相応のヘアスタイルに変わってきているが、「メイクやヘアスタイルをこうしたい、といった私たちの意見もちゃんと聞いてくれて、尊重してくれて、信頼してくれている」と話す。

 出演者の中では、ウィル役のノア・シュナップ、マックス役のセイディー・シンクと特に仲が良いという。

 「ノアとセイディーは兄弟姉妹みたいにふざけ合える大親友。ほかの子たちも、それぞれの人生を歩んでいて、歌が好きだったり、健康オタクだったり、政治に関心を持っていたり。そんな個性的なキャストが集まっているから、ものすごいエネルギーが生まれるんだと思う」。

 女優になりたい、という夢が現実のものとなった今、ミリーの頭の中はいろんな関心事でいっぱいのようだ。18年には、米TIME誌の毎年恒例「最も影響力ある100人」に最年少で選ばれ、「カルヴァン・クライン」や「モンクレール」の広告塔としても活躍し、18年10月には最年少でユニセフの親善大使にも任命された。

 「情熱を傾けたいことはたくさんあるんですが、人道支援活動もその一つ。この世からいじめや暴力をなくしたいと思うの。もう、いらないんじゃないかしら。まずは、SNSをもっと楽しいものにしたいわ」。

 大人びた15歳というより、“大人”そのもの。しかし、約30分の取材中に、突然、ポスタービジュアルを指さして、「このポスター、すごくクールだと思わない?」と話しだす若者らしい場面も。「シーズン1、シーズン2はすでにある写真を合成したものでしたが、今回、初めてスタジオで撮り下ろしました。背景はグリーンバックでしたが、スタジオに草むらを再現して、自転車なども置いてあって。フィン(マイク役のフィン・ヴォルフハルト)がプロポーズするみたいに片膝をついて、そのリアクションをしたパターンなど、いろいろ試して楽しかったです」。

 彼女たちの仲の良さが伝わってくる。スタッフから「最後の1問」とアナウンスがあると、ミリーが「私が質問してもいいかしら?」と言いだして、作品の感想を尋ねてきた。さらに、「音楽はどう思う?」と聞いてきたので、「郷愁を感じる曲ばかりで全部好き」と答えると、「私もよ。音楽がすばらしいわよね。80年代を経験していないけれど、当時の映像を見ても違和感ないし、80年代のデザインの色味も好き。80年代の若者らしさあふれるショッピングモールのシーンは撮影していてとても楽しかった。どうもありがとう」と返して立ち上がり、さっそうと部屋を出ていった。

 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、1980年代のインディアナ州の小さな町ホーキンスを舞台に、突然姿を消した少年ウィルの失踪事件を巡り、家族や友人、地元警察が不可解な事件に巻き込まれていく超常現象 SF アドベンチャー。音楽、車、ファッションなど、80年代を徹底して描写している点も高く評価されている。

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  • Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界3』(7月4日配信スタート)謎の少女「11(イレブン)」役でブレイクしたミリー・ボビー・ブラウン (C)ORICON NewS inc.
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  • ミリーが話題にしたポスター
  • Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界3』(7月4日配信スタート)謎の少女「11(イレブン)」役でブレイクしたミリー・ボビー・ブラウン (C)ORICON NewS inc.

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