テレビでその姿を見ない日はないほど、さまざまな番組で活躍しているタレントの所ジョージ。彼の出演番組といえば、長寿だったり、高視聴率だったり。そんな所は“遊びの鉄人”としても有名。車、バイク、フィギュア、雑貨、DIYなどの趣味を生かした情報基地「世田谷ベース」は、番組としても12年以上続いている。世代を超えて愛され、視聴者の“遊びの心”も刺激しつづける所が、ディズニー/ピクサー映画『トイ・ストーリー』シリーズの吹き替えもやっているというのは、必然にして、奇跡だと思う。
1995年11月、ピクサー・アニメーション・スタジオの1作目にして、世界で初めての長編フルCGデジタルアニメーションとして誕生した『トイ・ストーリー』。おもちゃたちの世界を舞台に、人とおもちゃの絆をドラマティックに描き、世界中の観客を魅了した。
翌年3月に日本で公開された時から、メインキャラクターの一人、バズ・ライトイヤー(以下、バズ)の吹き替え声優を務める所は、『トイ・ストーリー2』(1999年)、『トイ・ストーリー3』(2010年)に続き、4作目『トイ・ストーリー4』(7月12日公開)でもバズの吹き替えを担当している。
『トイ・ストーリー』に関われたことを「子どもが心から喜んでくれる姿を見るとうれしい。私の声がバズ・ライトイヤーの声だから、キャラクターの人形も自分の声だからね。実際におもちゃがしゃべるとすごく楽しい。ものすごく喜ばしいよ」と語っていた所。
一方で、「キャラクターの数で言ったらピクサーを越えるぐらいの数のキャラクターを書いてる」という自負もあるようだ。「うちはおもちゃというか、いろいろ作ってるからね。宇宙に行きそこなったロシアの犬とか(笑)。ただ私の場合は全部、地中に埋もれていく。ピクサーは全部、表に出て行くでしょ? そこが大手企業と個人の違いだよね。今までに俺、何百書いたかわからないぐらい書いてるけど、全部埋まってく」と冗談交じりに話した。
「毎日が面白いんだよ俺は。毎日がゲームなの。だって1つの工具だって、磨くとすごくきれいになるんだよ。目の前にあるものはすべて魅力的で、あなたがその魅力を忘れてるだけだっていう話。何か魅力的なものないか、と皆探しているけど、あなたの目の前にあるものも魅力的なんだから、魅力を感じるまで見ろよって思う」。
所の話を聞いて目から鱗が落ちるよう。「鉛筆も自分で削ってみてみなよ。名前をつけるのもいいね、名前があると自分のものに思えて、愛着が湧いてくる。それも楽しいんだよ。『トイ・ストーリー4』に出てくる手作りおもちゃのフォーキーがまさにそうだね」。
フォーキーは、これまでの『トイ・ストーリー』シリーズには登場していない新キャラクター。ウッディやバズたちの新しい持ち主の女の子ボニーが幼稚園の工作で、先割れスプーンやモールで作ったもの。ボニーにとって今一番のお気に入りのおもちゃだが、フォーキーは自分のことを“ゴミ”だと思っている。そんなフォーキーが「僕はおもちゃじゃない!」と逃げ出したことからウッディたちの新たな冒険がはじまる。
「フォーキーのようにスプーンが人に見えるとか、針金曲げたら手に見えるとか、見る力が大切なんです。失敗ももちろんあるよ。どこかで失敗すると大人は手に見えないと思ってしまうけれど、カレーを食べるときにスプーンが人形に見えたら面白いじゃん、そういうことだよね。見るもの全てを面白がった方がいいし、おもちゃだと思ったほうがいい。何でもね」。
『トイ・ストーリー』が大人にも愛される理由を聞くと次のように返ってきた。
「大人がいつの間にか忘れてしまっていることを、『トイ・ストーリー』を見ると思い出せるからだと思う。よく言うのは、子どもはずっと砂遊びできるけど、大人はできない。子どもが砂場で遊べるのは、世の中を知らないから、砂の中に何かあるんじゃないか、と思う。この後に手を洗わなきゃとか、靴に砂が入るとか、そういうことを子どもは一切想像しない。大人になると手が汚れるとか、どうせ誰かが壊すだろうとか、大人が砂場で遊んでいたらおかしいとか考えちゃうでしょ。だから『トイ・ストーリー』を見ると、そういう子どもの頃に遊んだ記憶を思い出すんだと思う。だからみんな『トイ・ストーリー』が好きなんだろうね」。
『トイ・ストーリー』を“所ジョージ”に置き換えれば、大人になっても子どもの好奇心と行動力を忘れない所が愛される理由になるな、と思った。
1995年11月、ピクサー・アニメーション・スタジオの1作目にして、世界で初めての長編フルCGデジタルアニメーションとして誕生した『トイ・ストーリー』。おもちゃたちの世界を舞台に、人とおもちゃの絆をドラマティックに描き、世界中の観客を魅了した。
翌年3月に日本で公開された時から、メインキャラクターの一人、バズ・ライトイヤー(以下、バズ)の吹き替え声優を務める所は、『トイ・ストーリー2』(1999年)、『トイ・ストーリー3』(2010年)に続き、4作目『トイ・ストーリー4』(7月12日公開)でもバズの吹き替えを担当している。
『トイ・ストーリー』に関われたことを「子どもが心から喜んでくれる姿を見るとうれしい。私の声がバズ・ライトイヤーの声だから、キャラクターの人形も自分の声だからね。実際におもちゃがしゃべるとすごく楽しい。ものすごく喜ばしいよ」と語っていた所。
一方で、「キャラクターの数で言ったらピクサーを越えるぐらいの数のキャラクターを書いてる」という自負もあるようだ。「うちはおもちゃというか、いろいろ作ってるからね。宇宙に行きそこなったロシアの犬とか(笑)。ただ私の場合は全部、地中に埋もれていく。ピクサーは全部、表に出て行くでしょ? そこが大手企業と個人の違いだよね。今までに俺、何百書いたかわからないぐらい書いてるけど、全部埋まってく」と冗談交じりに話した。
「毎日が面白いんだよ俺は。毎日がゲームなの。だって1つの工具だって、磨くとすごくきれいになるんだよ。目の前にあるものはすべて魅力的で、あなたがその魅力を忘れてるだけだっていう話。何か魅力的なものないか、と皆探しているけど、あなたの目の前にあるものも魅力的なんだから、魅力を感じるまで見ろよって思う」。
所の話を聞いて目から鱗が落ちるよう。「鉛筆も自分で削ってみてみなよ。名前をつけるのもいいね、名前があると自分のものに思えて、愛着が湧いてくる。それも楽しいんだよ。『トイ・ストーリー4』に出てくる手作りおもちゃのフォーキーがまさにそうだね」。
フォーキーは、これまでの『トイ・ストーリー』シリーズには登場していない新キャラクター。ウッディやバズたちの新しい持ち主の女の子ボニーが幼稚園の工作で、先割れスプーンやモールで作ったもの。ボニーにとって今一番のお気に入りのおもちゃだが、フォーキーは自分のことを“ゴミ”だと思っている。そんなフォーキーが「僕はおもちゃじゃない!」と逃げ出したことからウッディたちの新たな冒険がはじまる。
「フォーキーのようにスプーンが人に見えるとか、針金曲げたら手に見えるとか、見る力が大切なんです。失敗ももちろんあるよ。どこかで失敗すると大人は手に見えないと思ってしまうけれど、カレーを食べるときにスプーンが人形に見えたら面白いじゃん、そういうことだよね。見るもの全てを面白がった方がいいし、おもちゃだと思ったほうがいい。何でもね」。
『トイ・ストーリー』が大人にも愛される理由を聞くと次のように返ってきた。
「大人がいつの間にか忘れてしまっていることを、『トイ・ストーリー』を見ると思い出せるからだと思う。よく言うのは、子どもはずっと砂遊びできるけど、大人はできない。子どもが砂場で遊べるのは、世の中を知らないから、砂の中に何かあるんじゃないか、と思う。この後に手を洗わなきゃとか、靴に砂が入るとか、そういうことを子どもは一切想像しない。大人になると手が汚れるとか、どうせ誰かが壊すだろうとか、大人が砂場で遊んでいたらおかしいとか考えちゃうでしょ。だから『トイ・ストーリー』を見ると、そういう子どもの頃に遊んだ記憶を思い出すんだと思う。だからみんな『トイ・ストーリー』が好きなんだろうね」。
『トイ・ストーリー』を“所ジョージ”に置き換えれば、大人になっても子どもの好奇心と行動力を忘れない所が愛される理由になるな、と思った。
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2019/06/22