ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

乃木坂46・堀未央奈、映画初主演で確信した演技の楽しさ この先考えるキャリアは“意地でも女優”

 人気アイドルグループ・乃木坂46の中心メンバーとして活動しながら、女性ファッション誌『ar』レギュラーモデルとしても活躍する堀未央奈(22)。そんな彼女が、6月28日公開の映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』で、映画初出演にして、成田初(なりた・はつみ)役で初主演を務める。本気で向き合った同作で見つけた演技の楽しさ、これからのキャリアを考える上での影響、共演陣から感じ取った役者のオーラなど、一つひとつを丁寧な言葉で語ってくれた。

この先考えるキャリアは“意地でも女優”と語った乃木坂46・堀未央奈 (C)ORICON NewS inc.

この先考えるキャリアは“意地でも女優”と語った乃木坂46・堀未央奈 (C)ORICON NewS inc.

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


■乃木坂46加入で芽生えた演技への興味 ホラー映画で作品の奥にある“伝えたいこと”を探る日々

 堀は、2013年3月に乃木坂2期生オーディションに合格してグループに加入した。歌やダンス未経験からのスタートながら、7thシングル「バレッタ」で初選抜入りし、同時に2期生で誰よりも早く正規メンバーへ昇格。一つひとつの活動を経験していく中で、自分の中に“演技”への興味が芽生えていき「この監督はこういうのが好きだなとか、これ演じるのは難しそうとか、視聴者ではなくスタッフさんたちと作っていく過程に興味を持ち出しました」と話す。

 本作でメガホンを取った山戸結希監督は、同グループの楽曲「ごめんね ずっと…」、「ハルジオンが咲く頃」のMVを担当。個人用のPVでも、柳沢翔監督、山岸聖太監督、4月に公開された映画『愛がなんだ』の今泉力哉監督が撮影している。「乃木坂の活動でも、お芝居や作品に触れる機会が多くて、そこで少しずつ興味を持つようになって、監督の演出に自分が挑戦するのが楽しかった」と一歩一歩、演技力を身につけていった。

 さらには「映画を観るのが好きで、役や話の物語の分析をするのも好きなんです。ジャンルは全部好きですが、多く観るのはホラー。でも、ドキドキしたいとかいう感情の視点ではなく、どういうメッセージが込められているのか。人間同士のやりとりの中で、こういう面が出るんだなとか、普段生活しているときでは観られない人間のシチュエーションを感じたいんです」と作品の奥にある“伝えたいこと”を自身の頭で探る努力も怠らない。

■グループ活動は“ホーム” 撮影期間中に気づいたメンバーと過ごす時間の大切さ

 これまでMVや舞台での演技経験はある堀だが、いきなりの映画初出演にしての初主演には驚きを隠せなかったようで「まさか自分が、このタイミングでやらせていただけると思っていなかったので、うれしさもあるけど、どうしようというので、緊張も一気に出てきました」とオファーが届いた当時を振り返る。

 緊張いっぱいの堀が心がけたのは、現場での対話だ。山戸監督とは「撮影の合間に、会うたびに2人で話をして、初ちゃんはこういう気持ちだと思うとかそういうやりとりは日々ありました」。共演陣では、初の幼なじみで恋心を抱き、人気モデルの小田切梓を演じた板垣瑞生との距離感を大切にした。「初ちゃんは梓のことが好きで、でも届かない想いだと思っている。絶妙な王道っぽい関係なのが梓で、そこは2人で試行錯誤を重ねました」。義理の兄・成田凌を演じた間宮祥太朗については「カットがかかったときにすごいヘラヘラしていて『どうだ!』とか言ってきて、それがすごく面白かったんです」と周りが作り出した環境にも感謝する。「より良いシーンを撮るためにみんなで考えて撮っていたのが第一にありましたが、笑えるNGシーンもあって、現場はホカホカした感じでした」と笑顔を見せる。

 撮影期間中は、映画を優先することもあったが、モデルとしての写真撮影やファンとの交流を行う握手会にも参加した。「映画に集中させてもらっていたんですが、ある意味で、毎日が初ちゃんだったので、みんなに会えて楽しいというか“ホーム”に帰ってきた感じですかね」と慣れた仕事も丁寧にこなした。その中で、メンバーからは「予告が出た日に観たよと言ってくれたり、楽しみにしているとか頑張ってねと言ってくれたので、本当にうれしくて頑張らなきゃいけないと思いました」と仲間たちに会う時間も大切にしながら撮影に挑んだ。

■衝動的で頑固な性格 彼女が持つポリシーとは

 本作では“バカ”という言葉が頻ぱんに出てくる。勉強ができないという意味で捉えられやすい言葉で、一般的にはマイナスイメージだが、堀が考える意味はそれとは異なる。「例えば、人を思い切り好きになったり、面とぶつかったりして色々なことを発見したり、あらためて自分のことを知れることがあると思う。その瞬間でしか味わえない経験や感情があるじゃないですか。バカだからこそできることもいっぱいあって、思い切った行動もできる。バカでいる時間ってすごく尊くて、好きに近い言葉に捉えられるくらいに、良いなって思っていました」と今作でのバカの意味の切り取り方を説明。

 自身については「けっこう衝動的な性格なんです。考えている風の顔をしているんですけど何も考えてなくて、そういうのは友達に見破られますね。否定されたりとか違うよって言われることもありますけど、いったんやってみようという頑固さがあります。そこは良くても悪くても自分の責任だし、バカだなあと思いながらも、それは自分の人生だから良いのかなと思います」と話す。

 「自分で選んで挑戦したい。そこでうまくいかなくても自分が選択したことだし、うまくいったらすごく自信にもつながる。自分の行動に責任を持つ。思ったことは素直に実行する。これが私のポリシーです」。

■描くキャリアは女優 『ホットギミック』主演で気づいた“これだ”という仕事

 本作では梓の父親役として、俳優の反町隆史も出演する。反町との共演は、堀も刺激を受けた。「気さくな方で優しくてかっこいい。力強いし、精神的な男性としての強さを感じました。それが人に対する優しさにつながっていると思うんです」と憧れの眼差しを向ける。「何か包容力も感じましたし、色々な経験を積み重ねてきたと思うんですけど、それを全て自分のものにしている感じ。どっしり構えているのがかっこよくて、俳優さんとしても人間としても尊敬しました。年を重ねていったときに、かっこいい女性でありたい」とこれからを見据える上での良き出会いを笑顔で語った。

 彼女が考えるこの先のキャリアについて聞くと「女優さんです。意地でもやります」と即答。「『ホットギミック ガールミーツボーイ』でしっかりとお芝居をさせてもらって、色んな方に出会って、色んな方の反響を聞いていく中で、自分は演じることや作品に向き合うことがすごく好きなんだと思いました」と気づきを見つけた。「色んなお仕事にもやりがいを感じられますけど、自分には“これだ!”というのを見つけられるのは難しいと言うじゃないですか。乃木坂で色んな経験をさせていただき、演じることや作ることが自分にはしっくりくるということを感じました」と話す。

 グループでのMV撮影など、演技の楽しみは感じていた。「長編映画は初めてだったので、しっかりみっちり向き合って、あのとき感じていた楽しさ、もっとやっていたいという思いが本当だったことに気づきました」。

 今作での様々な出会いや演技と向き合ったことが、女優・堀未央奈としての道を歩いていく大切な一歩目になったことは間違いない。

【映画あらすじ】
 物語の主人公・成田初(堀)は、どこにでもいる平凡な女子高生。優しい兄・凌(間宮)たちと普通の家庭で暮らしていたが、同じマンションに住む橘亮輝(清水尋也)にある弱みを握られてしまい、無茶な命令に振り回される。そんな時、数年前に引っ越した幼なじみ・小田切梓(板垣)と再会を果たし、昔と変わらず自分を守ってくれる姿に初は引かれていく。2人は晴れて付き合うことになるが、実は梓にはある目的があった。さらに兄の秘密を知り、今まで通りの平凡な暮らしではいられなくなり、戸惑う初。昔からの憧れであった梓、口は悪いが励ましてくれる亮輝、自分を守ってくれる凌の3人の男性との恋に揺れ動く初が選ぶ運命とは。

関連写真

  • この先考えるキャリアは“意地でも女優”と語った乃木坂46・堀未央奈 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』メインショット(C)相原実貴・小学館/ 2019 「ホットギミク」製作委員会
  • この先考えるキャリアは“意地でも女優”と語った乃木坂46・堀未央奈 (C)ORICON NewS inc.
  • この先考えるキャリアは“意地でも女優”と語った乃木坂46・堀未央奈 (C)ORICON NewS inc.
  • この先考えるキャリアは“意地でも女優”と語った乃木坂46・堀未央奈 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』より場面ショット(C)相原実貴・小学館/ 2019 「ホットギミク」製作委員会
  • 映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』より場面ショット(C)相原実貴・小学館/ 2019 「ホットギミク」製作委員会
  • 映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』より場面ショット(C)相原実貴・小学館/ 2019 「ホットギミク」製作委員会
  • 映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』より場面ショット(C)相原実貴・小学館/ 2019 「ホットギミク」製作委員会
  • 映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』より場面ショット(C)相原実貴・小学館/ 2019 「ホットギミク」製作委員会

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索