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カルピス題材の短編映画祭が実現 山下敦弘監督、オファーに困惑も「やりたいことをやった」

 アサヒ飲料の『カラダカルピス』のメカニズムをテーマにした『カラダカルピスメカニズム映画祭』が4日、都内で開催され、短編映画を撮影した山下敦弘監督、瀬田なつき監督、片山慎三監督、沖田修一監督が参加した。

(左から)山下敦弘監督、瀬田なつき監督、片山慎三監督、沖田修一監督 (C)ORICON NewS inc.

(左から)山下敦弘監督、瀬田なつき監督、片山慎三監督、沖田修一監督 (C)ORICON NewS inc.

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 同映画祭は「あなたは機能説明動画で感動したことがありますか?」がテーマで、体脂肪に働くメカニズムの映画を実績十分の監督たちが製作。山下監督は「継続」、瀬田監督は「沈殿物」、片山監督は「粉砕」、沖田監督は「燃焼」、それぞれ主題に短編映画を撮影した。

 『苦役列車』や『もらとりあむタマ子』で知られる山下監督は、オファーを振り返り「最初は『カラダカルピスの機能をテーマに映画を作りましょう!』と言われ、どうしようかなと思った(笑)。けど、映画作品として作ってほしいとあったので、そこからはスムーズに。やりたいことをやらせてもらった」と作品について説明した。『彼方からの手紙』や『PARKS パークス』、ドラマ版『セトウツミ』を手がけた瀬田監督も「『沈殿物』と最初に言われたときは、どうしようかと思ったけど、アイデアを出し合ったら、まさかSFっぽいものになるとは…。こういう機会じゃないと作れないテーマで面白かったです」と笑顔を見せた。

 『岬の兄弟』で衝撃のデビューを果たした片山監督は「短編とか撮ったことなくて大丈夫かと緊張しながらなんですけど、一生懸命やりました」とにっこり。『南極料理』や『モリのいる場所』のメガホンを取っている沖田監督は「短編を撮るのは楽しい。老夫婦の愛に火が付くのをやれればと思っていた」とニヤリ。それぞれが意外なオファーに戸惑いながらも楽しんで撮影したという。

 また、六本木に実際にある喫茶店で撮影した山下監督は「脚本を作りながら見に行った」と渾身のロケ地だったが「一番時間がかかったのはコーヒーをいれる画。80歳を超えるマスターがいて、コーヒー指導をしてくれたんですけど、こだわりがあって、全然撮らせてくれなかった」と裏話を披露し、会場を笑わせた。

 スケートシーンが印象的な作品に仕上がったが、片山監督は「韓英恵さんがスケートを滑る。韓英恵さんが運動するシーンは僕は初めてで、割と運動神経がいいイメージだったんですけど、すごく悪かった(笑)。自転車も曲がれるのがやっとぐらいなんです。だから、スケート場で『ちょっと待って』というのは芝居じゃなくて、割とリアルに滑れないのが出てた」と暴露し、沸かせた。

 同映画祭はウェブでも実施。『カルピスカルピス』のサイト上で無料で視聴できる(沖田監督作品のみ5日から公開)。

関連写真

  • (左から)山下敦弘監督、瀬田なつき監督、片山慎三監督、沖田修一監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『カラダカルピスメカニズム映画祭』に参加した山下敦弘監督
  • 『カラダカルピスメカニズム映画祭』に参加した瀬田なつき監督
  • 『カラダカルピスメカニズム映画祭』に参加した片山慎三監督
  • 『カラダカルピスメカニズム映画祭』に参加した沖田修一監督

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