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洗濯男子・杉野遥亮、連ドラ初主演 詐欺師役に挑戦

 俳優の杉野遥亮が、30日スタートのMBS/TBSドラマイズム枠『スカム』(TBSでは7月2日から)で連続ドラマ初主演を務めることがわかった。最近ではテレビCMで“洗濯男子”として爽やかな魅力を振りまいている杉野が、累計被害総額約5000億円という振り込め詐欺を題材に、社会から見放され、絶望的な状況に追い込まれた主人公を熱演する。

MBS/TBSドラマイズム枠の7月期ドラマ『スカム』で連ドラ初主演を務める杉野遥亮(C)「スカム」製作委員会・MBS

MBS/TBSドラマイズム枠の7月期ドラマ『スカム』で連ドラ初主演を務める杉野遥亮(C)「スカム」製作委員会・MBS

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 同ドラマは、週刊モーニングで連載中の『ギャングース』の共同原作者を務め、犯罪現場の貧困や『犯罪する側の論理』をテーマに取材活動を続けるルポライターの鈴木大介氏が、巨大犯罪・振り込め詐欺に従事する若者たちの実態を取材した『老人喰い』を原案としたオリジナルストーリー。

 舞台は、リーマンブラザーズの経営破綻により日本でも多くの失業者が生まれ、若者の貧困率が高齢者を大きく上回るなど「世代間格差」という言葉が取りざたされた、2008年の東京近郊。振り込め詐欺の巧妙な手口や、民間企業以上の規律で運営される詐欺組織の実態を交えながら、様々な動機で振り込め詐欺に手を染めていく若者たちの“転落”模様を、激しくもユーモラスに映し出す。

 杉野が演じるのは、順風満帆な勝ち組人生を歩んできたが、新卒切りにより無職となり、時を同じくして発覚した父親の難病治療のため、振り込め詐欺をはじめる主人公・草野誠実。葛藤や苦悩を抱えながらもやがて裏社会で詐欺師としての才覚を発揮し、詐欺グループのリーダーへと成長しながら転落していく。

 また、本物の不良少年たちを出演させ、数々の国内映画祭に出品を果たした映画『孤高の遠吠』や、映画『全員死刑』など骨太な世界観をエンターテインメントとして描き切る、映画監督の小林勇貴氏が演出を務める。

 記念すべき初主演作に杉野は「うれしさと巡り合わせを感じました。杉野遥亮としても一俳優としても、今後の財産になる方との出会いや経験がここにあるんじゃないか、と思いました」と歓喜。

 主演として「自分なりの現場の雰囲気の作り方やメリハリ、熱量、ものづくりの楽しさが視聴者の皆様に伝わるよう心がけています」と奮起しながら「尊敬する共演者の皆さんと現在も撮影していますが、未だに座長と言われると照れます」と初々しい面ものぞかせた。

 劇中では一流企業の会社員から、振り込め詐欺師へ転身を遂げる主人公・誠実を演じるが「深い想いに同調できる部分が多々あります。社会に対して思うこと、不条理、悔しさが誠実の反骨心につながりますが、僕自身も納得できない事や悔しさが前に進むきっかけにもなっています。その根底にあるものは今を生きる 人々に突き刺さると確信しています」と熱い想いを明かす。

 「社会の不条理に対する考え方とそれに立ち向かう手段としての詐欺、何が正解で何が不正解かわからないパラドックスですが、そこに懸命に生きる僕たちを笑っているうちに、気がついたら切なくなってくれたら勝ちだなと思っています。誠実たち詐欺グループの姿を通してカタルシスを感じてほしいです。勢いのある攻めたカットが1話からふんだんに存在します。監督いわく勝ちの画です。あわせてお楽しみください!」と手応えをにじませている。

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